サイクル 1010 DRESSING DIAMETER (#156 / #4-04-1)
ISO プログラミング
G1010
用途
機械のマニュアルを参照してください。
この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。
サイクル 1010 DRESSING DIAMETER により、研削ホイールの直径をドレッシングします。方式に応じて、ホイール形状を手がかりに、コントローラが適切な動作を実行します。ドレッシング方式 Q1016 において 1 または 2 が定義されていると、始点からの経路または始点への経路が研削ホイール上ではなく、退避経路を経由します。ドレッシングサイクルでは、コントローラが工具半径補正なしで作動します。
このサイクルは、以下の研削ホイールエッジをサポートします:
軸付砥石 | 特殊な軸付砥石 | カップホイール |
---|---|---|
1、2、5、6 | 1、3、5、7 | サポートされていません |
ドレッシングロールの工具タイプを使用する場合、軸付砥石のみ可能です。
注意事項
- ドレッシングモード「FUNCTION DRESS」は、操作モード「プログラム実行」またはモード「単一ブロック」でのみ有効にします
- FUNCTION DRESS BEGIN 機能の前に研削ホイールをドレッシング工具の近くに配置します
- FUNCTION DRESS BEGIN 機能の後、ハイデンハインのサイクルまたは機械メーカーのサイクルでのみ作業します
- NC プログラムの中断や電源遮断後に、軸の移動方向を点検します
- 必要に応じて、キネマティクスの切替えをプログラミングします
- FUNCTION DRESS BEGIN 機能の前に研削ホイールをドレッシング工具の近くに配置します
- 衝突がないことを確認します
- NC プログラムをゆっくりと実行します
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL、FUNCTION MODE TURN、FUNCTION MODE GRIND および FUNCTION DRESS で実行できます。
- サイクル 1010 は DEF アクティブです。
- ドレッシングモードでは座標変換はできません。
- ドレッシングはグラフィック表示されません。
- COUNTER FOR DRESSING Q1022 をプログラミングすると、工具表で定義されたカウンタの到達後にドレッシングプロセスが実行されます。各研削ホイールのカウンタ DRESS-N-D と DRESS-N-D-ACT が保存されます。
- このサイクルは、ドレッシングロールを使ったドレッシングに対応しています。
- このサイクルは、必ずドレッシングモードで実行してください。場合によっては、機械メーカーが、サイクルシーケンスにおいてすでに切替えをプログラミングしています。
- 直径のドレッシングのためには、サイクル 1010 DRESSING DIAMETER を使用できます。コーナー半径に軸付砥石ピンを使用すると、ドレッシングにより半径の形状が損なわれます。直径とコーナー半径をドレッシングするには、ドレッシングサイクル 1015 PROFILE DRESSING を使用する必要があります。
ドレッシングロールを使ったドレッシングの注意事項
- ドレッシング工具として、ドレッシングロールの TYPE を定義する必要があります。
- ドレッシングロールに幅 CUTWIDTH を定義する必要があります。ドレッシングプロセス時の幅が考慮されます。
- ドレッシングロールを使ったドレッシング時は、ドレッシング方式 Q1016=0 のみが可能です。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
---|---|
Q1013 ドレッシング量は? ドレッシングプロセス時に切り込む値。 入力:0...9.9999 | |
Q1018 ドレッシングの送り速度は? ドレッシングプロセス時の移動速度。 入力:0...99999 | |
Q1016 ドレッシング方法(0~2)は? ドレッシング時の移動動作の定義: 0:往復動作。ドレッシングは両方の方向で行われます 1:後退。ドレッシングは研削ホイールに沿って有効な研削ホイールエッジの方へのみ行われます 2:前進。ドレッシングは研削ホイールに沿って有効な研削ホイールエッジから離れる方向にのみ行われます 入力:0、1、2 | |
Q1019 ドレッシング切込み数は? (オプション) ドレッシングプロセスの切込み数 入力:1...999 | |
Q1020 アイドルストローク数は? (オプション) ドレッシング工具が材料除去なしでの最後の切込み後に研削ホイールから離れる回数。 入力:0...99 | |
Q253 事前集積のための送り速度? (オプション) 接近、退避、後退動作時の工具の移動速度 (mm/min)。この入力値はオプションです。プログラミングされない場合は、FMAX が適用されます。 入力:0...99999.9999 または FMAX、FAUTO、PREDEF | |
Q1022 ドレッシング前のコール数は? (オプション) ドレッシングプロセスが実行される前のサイクル定義の数。各サイクル定義が工具マネージャの研削ホイールのカウンタ DRESS-N-D-ACT に追加されます。 0:NC プログラムのサイクル定義ごとに、研削ホイールがドレッシングされます。 >0:このサイクル定義の数の後に、研削ホイールがドレッシングされます。 入力:0...99 | |
Q330 工具番号または工具名は? (オプション) ドレッシング工具の番号または名前。アクションバーの選択機能で工具表から直接工具を適用することができます。 -1:ドレッシングサイクル前にドレッシング工具が有効にされた。 入力:-1...99999.9 | |
Q1011 切削速度の係数? (オプション、機械メーカーによって異なる) ドレッシング工具の切削速度を変更する係数。研削ホイールの切削速度が適用されます。 0:切削速度係数は使用されない >0:正の値の場合、ドレッシング工具は研削ホイールとの接触点で回転します (研削ホイールに対して逆の回転方向)。 <0:負の値の場合、ドレッシング工具は接触点で研削ホイールと反対に回転します (研削ホイールに対して同じ回転方向)。 入力:–99.999...+99.999 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CYCL DEF 1010 DRESSING DIAMETER ~ | ||
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