工具座標系 T-CS
用途
工具座標系 T-CS では工具補正と工具傾斜が実行されます。
機能説明
工具座標系 T-CS の特徴
工具座標系 T-CS は 3 次元のカーテシアン座標系で、その座標原点は工具先端 TIP になります。
工具マネージャ内の入力内容を使用して、工具キャリア基準点を基準にして工具先端を定義します。機械メーカーは通常、工具キャリア基準点をスピンドルノーズ上に設定します。
工具マネージャの次のパラメータで、工具キャリア基準点を基準にして工具先端を定義します:
- L
- DL
- ZL (#50 / #4-03-1)
- XL (#50 / #4-03-1)
- YL (#50 / #4-03-1)
- DZL (#50 / #4-03-1)
- DXL (#50 / #4-03-1)
- DYL (#50 / #4-03-1)
- LO (#156 / #4-04-1)
- dLO (#156 / #4-04-1)
- L-OVR (#156 / #4-04-1)
- dL-OVR (#156 / #4-04-1)
- LI (#156 / #4-04-1)
- dLI (#156 / #4-04-1)
- ALPHA (#156 / #4-04-1)
- B (#156 / #4-04-1)
工具の位置および T-CS の位置は、入力座標系 I-CS の位置決めブロックを使用して定義します。
追加機能を使用すると、他の基準系でもプログラミングが可能です。例えば、M91 では機械座標系 M-CS でプログラミングできます。
T-CS の向きはほとんどの場合、I-CS の向きと同じです。
次の機能が有効になっている場合、T-CS の向きは工具傾斜によって変わります:
- 追加機能M128 (#9 / #4-01-1)
- 機能「FUNCTION TCPM (#9 / #4-01-1)」
追加機能 M128 は、軸角度を使用して機械座標系 M-CS での工具傾斜を定義するのに使用します。工具傾斜の作用は、機械キネマティクスによって異なります。
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 L X+10 Y+45 A+10 C+5 R0 M128 | :追加機能 M128 と軸角度を使用した直線 |
工具傾斜は、空間角を使用して加工面座標系 WPL-CS でも定義できます (例えば機能 FUNCTION TCPM または直線 LN を使用して)。
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 FUNCTION TCPM F TCP AXIS SPAT PATHCTRL AXIS | :空間角を使用した機能 FUNCTION TCPM |
12 L A+0 B+45 C+0 R0 F2500 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 LN X+48 Y+102 Z-1.5 NX-0.04658107 NY0.00045007 NZ0.8848844 TX-0.08076201 TY-0.34090025 TZ0.93600126 R0 M128 | :面法線ベクトルと工具の向きを持つ直線 LN |
工具座標系 T-CS での変換
次の工具補正は、工具座標系 T-CS で作用します:
- 工具マネージャの補正値
- 工具呼出しの補正値
- 補正表 *.tco の値
- 「FUNCTION TURNDATA CORR T-CS (#50 / #4-03-1)」機能の値
- 面法線ベクトル を使用した 3D 工具補正 (#9 / #4-01-1)
- 補正値表を使用する圧力角に応じた 3D 工具半径補正 (#92 / #2-02-1)
位置表示 (#44 / #1-06-1)
仮想工具軸 VT の表示は、工具座標系 T-CS を基準にしています。
作業エリア「GPS (#44 / #1-06-1)」および作業エリア「状態」の「GPS」タブに「VT」の値が表示されます。
グローバルプログラム設定 GPS (#44 / #1-06-1)
ハンドホイール HR 520 および HR 550 FS のディスプレイには VT の値が表示されます。