パレット表 *.p

用途

パレット表を使用して、コントローラがパレットを処理する順番と、その際に使用する NC プログラムを定義します。

さまざまな基準点がある NC プログラムを NC スタートのみで続けて処理するために、パレットチェンジャーを使わずに、パレット表を使用できます。 この使い方はジョブリストとも呼ばれます。

パレット表もジョブリストも工具指向で処理できます。その場合、コントローラは工具交換を減らし、それによって加工時間が削減されます。

機能説明

パレット表を「テーブル」、「エディタ」、「プログラム実行」操作モードで開きます。エディタプログラム実行モードでは、パレット表が表ではなく、作業エリアジョブリストで開きます。

機械メーカーはパレット表の原型を定義します。パレット表を新規作成する場合、この原型がコピーされます。このため、コントローラ上のパレット表には、可能なパラメータが一部含まれていないことがあります。

この原型には、以下のパラメータが含まれています。

パラメータ

意味

NR

パレット表の行番号

このエントリは、「行番号」機能の入力フィールド「ブロック スキャン」のために必要です。

ブロックスキャンによるプログラムへのアクセス

入力:0~99999999

TYPE

パレット 種類?

表の行の内容:

  • PAL:パレット
  • FIX:固定具
  • PGMNC プログラム

選択メニューを使った選択

入力:PALFIXPGM

NAME

パレット / NC-プログラム / 取付け具?

パレット、固定具または NC プログラムのファイル名

パレットと固定具の名前は、機械メーカーが指定することもあります。NC プログラムの名前を定義します。

選択ウィンドウを使った選択

入力:テキスト幅 32

DATUM

ゼロ点表?

NC プログラムで使用するゼロ点表。

選択ウィンドウを使った選択

入力:テキスト幅 32

PRESET

基準点?

有効にするワークピース基準点の基準点表の行番号。

選択ウィンドウを使った選択

入力範囲:0~9999999

LOCATION

走行位置?

エントリ「MA」は、機械の作業空間内にパレットまたは固定具があり、加工が可能であることを示します。MA を記入するには、「ENT」キーを押します。「NO ENT」キーでエントリを削除して処理を抑制できます。 列が存在する場合、エントリが必ず必要です。

作業エリア「フォーム」の「加工可能」ボタンに該当。

選択メニューを使った選択

入力:値なし、MA

LOCK

ロック済み?

* を入力すると、パレット表の行を加工しないように指示できます。ENT キーを押すことで、行に「*」を記入します。NO ENT キーで、ロックを再び解除できます。個々のプログラム、固定具またはパレット全体の処理をロックできます。ロックされたパレットのロックされていない行 (PGM など) も加工されません。

選択メニューを使った選択

入力:値なし、*

W-STATUS

加工状態は?

工具指向型加工に関連

加工ステータスにより加工の進捗状態が決まります。 未加工のワークは BLANK として指定します。 このエントリは加工の際に自動的に変更されます。

次のエントリが区別されます:

  • BLANK/エントリなし:ブランク、加工が必要
  • INCOMPLETE:加工が不完全、さらに加工が必要
  • ENDED:完全に加工済み、さらなる加工は不要
  • EMPTY:空のポケット、加工は不要
  • SKIP:加工をスキップ

工具指向型加工

入力:値なし、BLANKINCOMPLETEENDEDEMPTYSKIP

PALPRES

パレットプリセット

有効にするパレット基準点のパレット基準点表の行番号

パレット基準点表がある場合のみ必要。

選択ウィンドウを使った選択

入力:-1~+999

DOC

コメント

入力:テキスト幅 15

METHOD

加工方法は?

加工方法

次のエントリが区別されます:

  • WPO:工具最適化 (標準)
  • TO:工具最適化 (最初のワーク)
  • CTO:工具最適化 (それ以降のワーク)

工具指向型加工

選択メニューを使った選択

入力:WPOTOCTO

CTID

ID番号の形状コンテキストは?

工具指向型加工に関連

ブロックスキャンにより再アクセス用の識別番号が自動的に付けられます。 このエントリを削除または変更すると、再アクセスできなくなります。

工具指向型加工

入力:テキスト幅 8

SP-X

安全な高さは?

工具指向型加工での X 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-Y

安全な高さは?

工具指向型加工での Y 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-Z

安全な高さは?

工具指向型加工での Z 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-A

安全な高さは?

工具指向型加工での A 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-B

安全な高さは?

工具指向型加工での B 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-C

安全な高さは?

工具指向型加工での C 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-U

安全な高さは?

工具指向型加工での U 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-V

安全な高さは?

工具指向型加工での V 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

SP-W

安全な高さは?

工具指向型加工での W 軸の安全な位置

工具指向型加工

入力:-999999.99999~+999999.99999

COUNT

機能数

PAL タイプの行で:TARGET 列で定義されたパレットカウンタ目標値に対する現在の実際値

PGM タイプの行で:NC プログラムの処理後にパレットカウンタの実際値がどれくらい増加したかの値

パレットカウンタ

入力:0...99999

TARGET

合計機能数

PAL タイプの行でのパレットカウンタの目標値

目標値に達するまで、このパレットの NC プログラムが繰り返されます。

パレットカウンタ

入力:0...99999