サイクル 451 MEASURE KINEMATICS (#48 / #2-01-1)
ISO プログラミング
G451
用途
サイクルシーケンス
- 較正球を固定し、衝突の可能性がないか確認します
- 操作モード「手動操作」で基準点を球の中心に設定します。あるいは、Q431=1 または Q431=3 が定義されている場合は、タッチプローブ軸上で手動でタッチプローブを較正球の上に動かし、加工面上で球の中心に位置決めします。
- プログラムランモードを選択し、較正プログラムを起動します
- すべての回転軸が順番に、定義された精度で自動的に測定されます。
プログラミング上および操作上の注意:
- 最適化モードにおいて、算出されたキネマティクスデータが許容限界値 (maxModification No. 204801) を超えていると、警告メッセージが出力されます。その場合は、算出された値の取込みを NC スタートで確定する必要があります。
- 基準点設定の間、プログラミングされた較正球の半径は 2 番目の測定時にのみ監視されます。較正球に対するプリポジショニングが不正確なときに基準点設定が行われると、較正球が 2 回プロービングされるからです。
結果パラメータ Q
タッチプローブサイクルの結果は、以下の Q パラメータに保存されます。
Q パラメータ | 意味 |
---|---|
Q141 | A 軸の測定された標準偏差 (軸を測定しなかった場合、-1) |
Q142 | B 軸の測定された標準偏差 (軸を測定しなかった場合、-1) |
Q143 | C 軸の測定された標準偏差 (軸を測定しなかった場合、-1) |
Q144 | A 軸の最適化された標準偏差 (軸を最適化しなかった場合、-1) |
Q145 | B 軸の最適化された標準偏差 (軸を最適化しなかった場合、-1) |
Q146 | C 軸の最適化された標準偏差 (軸を最適化しなかった場合、-1) |
Q147 | X 方向のオフセットエラー。これに対応する機械パラメータに手動で適用 |
Q148 | Y 方向のオフセットエラー。これに対応する機械パラメータに手動で適用 |
Q149 | Z 方向のオフセットエラー。これに対応する機械パラメータに手動で適用 |
結果パラメータ QS
QS パラメータ QS144 - QS146 には、測定された回転軸の位置エラーが保存されます。それぞれの結果の長さは、9 文字です。結果はスペースで区切られます。
例:QS146 = "0.01234567 -0.0123456 0.00123456 -0.0012345"
Q パラメータ | 意味 |
---|---|
QS144 | A 軸の位置エラー EY0A EZ0A EB0A EC0A |
QS145 | B 軸の位置エラー EZ0B EX0B EC0B EA0B |
QS146 | C 軸の位置エラー EX0C EY0C EA0C EB0C |
位置エラーは理想的な軸位置からの偏差であり、4 つの文字でマークされます。
例:EX0C= C 軸の X 方向の位置エラー
NC プログラム内の個々の結果は、文字列処理などを使用して数値に変換して、例えば、評価内で使用できます。
例:
このサイクルは、QS パラメータ QS146 内で次の結果を渡します。
QS146 = "0.01234567 -0.0123456 0.00123456 -0.0012345"
次の例は、求められた結果をどのように数値に変換するかを示しています。
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 QS0 = SUBSTR ( SRC_QS146 BEG0 LEN10 ) | ; QS146 から最初の結果 EX0C を読み出す |
12 QL0 = TONUMB ( SRC_QS0 ) | ;QS0 の英数字値を数値に変換して、QL0 に割り当てる |
13 QS0 = SUBSTR ( SRC_QS146 BEG11 LEN10 ) | ; QS146 から 2 番目の結果 EY0C を読み出す |
14 QL1 = TONUMB ( SRC_QS0 ) | :QS0 の英数字値を数値に変換して、QL1 に割り当てる |
15 QS0 = SUBSTR ( SRC_QS146 BEG22 LEN10 ) | ; QS146 から 3 番目の結果 EA0C を読み出す |
16 QL2 = TONUMB ( SRC_QS0 ) | :QS0 の英数字値を数値に変換して、QL2 に割り当てる |
17 QS0 = SUBSTR ( SRC_QS146 BEG33 LEN10 ) | ; QS146 から 4 番目の結果 EB0C を読み出す |
18 QL3 = TONUMB ( SRC_QS0 ) | :QS0 の英数字値を数値に変換して、QL3 に割り当てる |
ポジショニング方向
測定する回転軸のポジショニング方向は、サイクルで定義した開始角度と終了角度で決まります。 0°の場合、自動的に基準測定が行われます。
開始角度と終了角度は、同じ位置が重複して測定されることがないように選択してください。重複する測定点 (例えば測定位置 +90°と -270°) の取込みは、有意義ではありませんが、エラーメッセージは表示されません。
- 例:開始角度 = +90°、終了角度 = -90°
- 開始角度 = +90°
- 終了角度 = -90°
- 測定点の数 = 4
- これによって求められる角度ステップ = (-90° - +90°) / (4 – 1) = -60°
- 測定点 1 = +90°
- 測定点 2 = +30°
- 測定点 3 = -30°
- 測定点 4 = -90°
- 例:開始角度 = +90°、終了角度 = +270°
- 開始角度 = +90°
- 終了角度 = +270°
- 測定点の数 = 4
- これによって求められる角度ステップ = (270° – 90°) / (4 – 1) = +60°
- 測定点 1 = +90°
- 測定点 2 = +150°
- 測定点 3 = +210°
- 測定点 4 = +270°
ハースカップリング軸付きの機械
- そのため、タッチプローブと較正球が衝突を起こさないように、セットアップ許容値の大きさが十分であることを確認してください
- 同時に、セットアップ許容値へ接近するための十分なスペースがあることも確認してください (ソフトウェアリミットスイッチ)
- 機械メーカーのマニュアルを参照してください
- ソフトウェアオプション Adv. Function Set 2 (#9 / #4-01-1) が使用できない場合は、0 より大きい後退高さを定義します。
- 測定位置は、各軸用の開始角度、終了角度、測定数およびハースロックから算出されます。
A 軸用の測定位置の計算例:
開始角度 Q411 = -30
終了角度 Q412 = +90
測定点の数 Q414 = 4
ハースロック = 3°
算出される角度ステップ = (Q412 – Q411) / (Q414 –1)
算出される角度ステップ = (90° - (-30°)) / (4 – 1) = 120 / 3 = 40°
測定位置 1 = Q411 + 0 * 角度ステップ = -30° → -30°
測定位置 2 = Q411 + 1 * 角度ステップ = +10° → 9°
測定位置 3 = Q411 + 2 * 角度ステップ = +50° → 51°
測定位置 4 = Q411 + 3 * 角度ステップ = +90° → 90°
測定点の数の選択
時間を節約するために、例えば使用開始時に少数の測定点 (1~2 個) で大まかに最適化できます。
その後で行う高精度の最適化は、中程度の測定点数 (推奨値 = 約 4) で行います。これ以上測定点の数を増やしても、より良い結果が得られることはほとんどありません。軸の傾斜範囲にわたって測定点を均一に分散させるのが理想的です。
そのため、傾斜範囲が 0 ~ 360°の軸は、90°、180°、270°の 3 つの測定点で測定するのが理想的です。したがって開始角度を 90°、終了角度を 270°に設定してください。
精度を点検する場合は、「点検」モードでより多数の測定点を指定できます。
測定点を 0°に設定すると、この測定点は無視されます。0°では常に基準測定が行われるためです。
機械テーブル上の較正球の位置選択
校正球は基本的に機械テーブルのどの位置に取り付けてもかまいませんが、クランプやワークピースに固定することも可能です。 以下の要因で測定結果が改善します。
- 回転テーブル/傾斜テーブルが装備されている機械:校正球を回転中心からできるだけ遠くに離して固定します
- 移動距離が大きい機械:後で加工する位置のできるだけ近くに校正球を固定します
機械テーブル上の較正球の位置は、測定プロセス中に衝突が起きないように選びます。
様々な較正方法に関する注意事項
- およその寸法を入力した後の、使用開始時の大まかな最適化
- 測定点の数は 1~2
- 回転軸の角度ステップ:約 90°
- 移動範囲全体の高精度の最適化
- 測定点の数は 3~6
- 開始角度および終了角度は、回転軸のできるだけ大きな移動範囲をカバーする必要があります
- テーブルの回転軸において大きな測定円半径が生じるように、ないしはヘッドの回転軸において代表的な位置での測定が行われるように、較正球を機械テーブルに配置します (移動範囲の中央など)
- 特殊な回転軸位置の最適化
- 測定点の数は 2~3
- 測定は、後で加工が行われる回転軸角度の周りで、軸の設定角度 (Q413/Q417/Q421) を使用して行われます。
- 加工が行われる箇所で較正が行われるように、較正球を機械テーブルに配置します
- 機械精度の点検
- 測定点の数は 4~8
- 開始角度および終了角度は、回転軸のできるだけ大きな移動範囲をカバーする必要があります
- 回転軸のゆるみの検出
- 測定点の数は 8~12
- 開始角度および終了角度は、回転軸のできるだけ大きな移動範囲をカバーする必要があります
精度に関する注意
必要があれば測定の間、回転軸のクランプを無効にします。そうしないと間違った測定結果になる場合があります。機械マニュアルを参照してください。
機械の形状誤差およびポジショニング誤差は測定値に影響し、それによって回転軸の最適化にも影響します。 そのため、解消できない残留誤差が常に存在することになります。
形状誤差やポジショニング誤差が存在しないとすれば、特定の時点に機械の任意の点で、サイクルによって求められた値を正確に再現することができます。形状誤差やポジショニング誤差が大きいほど、異なる位置で測定を実行したときに測定結果のばらつきが大きくなります。
コントローラによって検定表に記録されるばらつきは、機械の静的傾斜動作の精度の度合いです。ただし、精度の検討には測定円半径および測定点の数と位置も含めなければなりません。測定点が 1 つしかない場合は、ばらつきを計算できません。この場合、求められたばらつきは測定点の空間誤差に相当します。
複数の回転軸が同時に動く場合は、誤差がオーバーラップし、ひどいケースでは誤差同士が加算されてしまいます。
制御されるスピンドルが機械に装備されている場合は、タッチプローブ表 (TRACK 列) で角度トラッキングを有効にしてください。 それにより、通常は 3D タッチプローブを使用した測定時の精度が向上します。
ゆるみ
ゆるみとは、回転エンコーダ (測角装置) とテーブルとの間に生じるわずかな隙間のことであり、方向転換の際に生じます。例えば角度測定がモータエンコーダで行われることなどが原因で、制御ループの外部で回転軸にゆるみがあると、傾斜時に重大なエラーが生じることがあります。
入力パラメータ Q432 でゆるみの測定を有効にすることができます。そのためには、コントローラがアプローチ角度として使用する角度を入力してください。そうすると、サイクルが回転軸毎に 2 回の測定を実行します。角度値を 0 にしておくとゆるみは算出されません。
オプションの機械パラメータ mStrobeRotAxPos (No. 204803) で回転軸の位置決め用の M 機能が設定されているか、または軸がハース軸である場合は、ゆるみの算出ができません。
プログラミング上および操作上の注意:
- コントローラはゆるみの自動補正を行いません。
- 測定円半径が 1 mm 未満である場合は、ゆるみが算出されなくなります。測定円半径が大きいほど、回転軸のゆるみを正確に特定できます。
注意事項
角度の補正はソフトウェアオプション KinematicsComp (#52 / #2-04-1) でのみ可能です。
- このサイクルの処理前に基本回転を無効にします。
- 最適化の後に基準点および基本回転を再度設定します
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
- サイクル開始前に、M128 または FUNCTION TCPM がオフになっていることを確認してください。
- サイクル 453 は 451 や 452 と同じように、回転軸の位置と一致する自動モードのアクティブな 3D-ROT で終了します。
- サイクル定義の前に較正球の中心に基準点を設定して、それを有効にしておくか、入力パラメータ Q431 を相応に 1 または 3 に定義する必要があります。
- コントローラはタッチプローブ軸のプロービング高さへ接近するためのポジショニング送り速度として、サイクルパラメータ Q253 とタッチプローブ表の FMAX の小さい方の値を使用します。回転軸動作は基本的にポジショニング送り速度 Q253 で行われ、その際プローブのモニタリングは無効になります。
- アクティブでない軸については、サイクル定義でのデータが無視されます。
- 機械ゼロ点 (Q406=3) での補正ができるのは、ヘッドまたはテーブル側で重なった回転軸を測定する場合だけです。
- 基準点設定を測定前に有効にした場合は (Q431 = 1/3)、サイクル開始前にタッチプローブをセットアップ許容値 (Q320 + SET_UP) 分だけ較正球上方のほぼ中央にポジショニングしてください。
- インチプログラミング:測定結果とプロトコルデータは基本的に mm で出力されます。
- キネマティクス測定後に基準点を新たに取得する必要があります。
機械パラメータと関連した注意事項
- オプションの機械パラメータ mStrobeRotAxPos (No. 204803) が -1 以外 (M 機能が回転軸をポジショニング) に定義されている場合は、すべての回転軸が 0° にあるときにしか測定を開始しないでください。
- コントローラは各プロービングプロセスで、最初に較正球の半径を測定します。算出された球半径と入力した球半径の差が、機械パラメータ maxDevCalBall (No. 204802) で定義した値よりも大きい場合は、エラーメッセージが出力され、測定が終了します。
- 角度を最適化するために、機械メーカーが設定を相応に変更することが可能です。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
---|---|
Q406 モード(0/1/2/3)? 有効なキネマティクスを点検するか、最適化するかを指定します: 0:有効な機械キネマティクスを点検します。コントローラは定義された回転軸のキネマティクスを測定しますが、有効なキネマティクスの変更は行いません。測定結果は測定プロトコルに表示されます。 1:有効な機械キネマティクスを最適化する:ユーザーが定義した回転軸でキネマティクスが測定されます。続いて、有効なキネマティクスの回転軸の位置が最適化されます。 2:有効な機械キネマティクスを最適化する:ユーザーが定義した回転軸でキネマティクスが測定されます。次に、角度および位置誤差が最適化されます。角度誤差補正の条件はソフトウェアオプション KinematicsComp (#52 / #2-04-1) です。 3:有効な機械キネマティクスを最適化する:ユーザーが定義した回転軸でキネマティクスが測定されます。その後、自動的に機械ゼロ点を補正します。次に、角度および位置誤差が最適化されます。条件はソフトウェアオプション KinematicsComp (#52 / #2-04-1) です。 入力:0、1、2、3 | |
Q407 較正球の半径は正確ですか? 使用する較正球の正確な半径を入力します。 入力:0.0001...99.9999 | |
Q320 セットアップ許容値? プロービング点とタッチプローブ球の間の追加的な間隔。Q320 は、タッチプローブ表の SET_UP 列に追加的に作用します。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF | |
Q408 退去位置? 0:退去時の高さには接近せず、測定する軸上の次の測定位置に移動します。ハース軸では許可されません。A、B、C の順序で最初の測定位置に接近します >0:コントローラが回転軸のポジショニング前にスピンドル軸を位置決めする非傾斜ワークピース座標系における後退高さ。さらに、コントローラはタッチプローブを加工面でゼロ点にポジショニングします。プローブのモニタリングは、このモードでは有効ではありません。パラメータ Q253 でポジショニング速度を定義します。 この値は絶対値です。 入力:0...99999.9999 | |
Q253 事前集積のための送り速度? 位置決め時の工具の移動速度 (mm/min) を指定します。 入力:0...99999.9999 または FMAX、FAUTO、PREDEF | |
Q380 基準角度? (0=主軸) 有効なワークピース座標系における測定点の検出に必要な基準角度 (基本回転) を指定します。基準角度の定義は、軸の測定範囲を大幅に拡大する場合があります。 この値は絶対値です。 入力:0...360 | |
Q411 開始角度A軸? 最初の測定が行われる A 軸上の開始角度。 この値は絶対値です。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q412 終了角度A軸? 最後の測定が行われる A 軸上の終了角度。 この値は絶対値です。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q413 設定角度A軸? 他の回転軸を測定する A 軸の傾斜角度。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q414 A 上の測定点の数 (0...12)? A 軸の測定に使用されるプロービングの数。 入力値が 0 の場合、この軸は測定されません。 入力:0...12 | |
Q415 開始角度B軸? 最初の測定が行われる B 軸上の開始角度。 この値は絶対値です。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q416 終了角度B軸? 最後の測定が行われる B 軸上の終了角度。 この値は絶対値です。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q417 設定角度B軸? 他の回転軸を測定する B 軸の傾斜角度。 入力:–359.999...+360.000 | |
Q418 B 上の測定点の数 (0...12)? B 軸の測定に使用されるプロービングの数。入力値が 0 の場合、この軸は測定されません。 入力:0...12 | |
Q419 開始角度C軸? 最初の測定が行われる C 軸上の開始角度。 この値は絶対値です。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q420 終了角度C軸? 最後の測定が行われる C 軸上の終了角度。 この値は絶対値です。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q421 設定角度C軸? 他の回転軸を測定する C 軸の傾斜角度。 入力:-359.9999...+359.9999 | |
Q422 C 上の測定点の数 (0...12)? C 軸の測定に使用されるプロービングの数。入力値が 0 の場合、この軸は測定されません 入力:0...12 | |
Q423 プローブの数? (オプション) 平面上での較正球の測定に使用されるプロービングの数を定義します。測定点が少なくなると速度が上がり、測定点が多くなると測定の確実性が高くなります。 入力:3...8 | |
Q431 プリセット(0/1/2/3)? (オプション) 有効な基準点を球の中心に自動的に設定するかを指定します: 0:基準点を自動的には球の中心に設定しない:サイクル開始前に基準点を手動で設定します 1:測定前に基準点を自動的に球の中心に設定する (有効な基準点は上書きされます):サイクル開始前にタッチプローブを手動で較正球上方にプリポジショニングします 2:測定後に基準点を自動的に球の中心に設定する (有効な基準点は上書きされます):サイクル開始前に基準点を手動で設定します 3:測定の前後に基準点を球の中心に設定する (有効な基準点は上書きされます):サイクル開始前にタッチプローブを手動で較正球上方にプリポジショニングします 入力:0、1、2、3 | |
Q432 バックラッシュ補正の角度範囲? (オプション) ここでは回転軸のゆるみを測定するためのアプローチとして使用する角度値を定義します。アプローチ角度は実際の回転軸のゆるみよりも明らかに大きくなければなりません。入力値が 0 の場合、ゆるみの測定は行われません。 入力:-3...+3 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 TOOL CALL "TOUCH_PROBE" Z | ||
12 TCH PROBE 450 SAVE KINEMATICS ~ | ||
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13 TCH PROBE 451 MEASURE KINEMATICS ~ | ||
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様々なモード (Q406)
点検モード Q406 = 0
- 定義された位置で回転軸が測定され、それをもとに旋回変換の静的精度が計算されます
- コントローラは可能な位置最適化の結果を記録しますが、調整は行いません
回転軸の位置の最適化モード Q406 = 1
- 定義された位置で回転軸が測定され、それをもとに旋回変換の静的精度が計算されます
- その際、コントローラはより高い精度が得られるようにキネマティクスモデルの回転軸の位置を変更しようとします
- 機械データの調整は自動的に行われます
位置と角度の最適化モード Q406 = 2
- 定義された位置で回転軸が測定され、それをもとに旋回変換の静的精度が計算されます
- まず、補正による回転軸の角度位置の最適化が試されます (#52 / #2-04-1)
- その後、位置の最適化が行われます。このために追加の測定は不要で、位置の最適化はコントローラにより自動的に計算されます
機械キネマティクスに応じて角度を正しく求めるために、設定角度 0° で測定を 1 回実行することをお勧めします。
機械ゼロ点、位置と角度の最適化モード Q406 = 3
- 定義された位置で回転軸が測定され、それをもとに旋回変換の静的精度が計算されます
- 機械ゼロ点の最適化が自動的に試されます (#52 / #2-04-1)。機械ゼロ点で回転軸の角度位置を補正できるようにするには、補正対象の回転軸が機械キネマティクスで、測定された回転軸よりも機械ベッドの近くにある必要があります
- その後、補正による回転軸の角度位置の最適化が試されます (#52 / #2-04-1)。
- その後、位置の最適化が行われます。このために追加の測定は不要で、位置の最適化はコントローラにより自動的に計算されます
- ハイデンハインでは、角度位置エラーを正しく確認するために、この測定では該当する回転軸の設定角度を 0° で実行することを推奨しています。
- コントローラは機械ゼロ点の補正後に、測定された回転軸の付随する角度位置エラー (locErrA/locErrB/locErrC) の補正を減少させようとします。
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 TOOL CALL "TOUCH_PROBE" Z | ||
12 TCH PROBE 451 MEASURE KINEMATICS ~ | ||
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プロトコル機能
サイクル 451 の処理後にプロトコル (TCHPRAUTO.html) が作成され、関連する NC プログラムと同じフォルダにプロトコルファイルが保存されます。プロトコルには次のデータが含まれます。
- ログが作成された日付と時刻
- 処理されたサイクルが含まれている NC プログラムのパス名
- 工具名
- アクティブなキネマティクス
- 実行したモード (0=検査 / 1=位置の最適化 / 2=ポーズの最適化 / 3=機械ゼロ点とポーズの最適化)
- 設定角度
- 測定した各回転軸に関して:
- 開始角度
- 終了角度
- 測定点の数
- 測定円半径
- Q423>0 の場合のゆるみの平均値
- 軸の位置
- ソフトウェアオプション KinematicsComp だけの角度位置エラー (#52 / #2-04-1)
- 標準偏差 (ばらつき)
- 最大偏差
- 角度誤差
- 全軸の補正値 (基準点シフト)
- 最適化前に点検した回転軸の位置 (キネマティクス変換チェーンの始点、通常はスピンドル軸を基準にします)
- 最適化後に点検した回転軸の位置 (キネマティクス変換チェーンの始点、通常はスピンドル軸を基準にします)
- ポジショニングエラーの平均値と 0 に対するポジショニングエラーの標準偏差
- 図表を含む SVG ファイル:測定され、最適化された個々の測定位置のエラー。
- 赤のライン:測定された位置
- 緑のライン:サイクルシーケンス後に最適化された値
- 図表の名称:回転軸に応じた軸の名称。例えば EYC = 軸 C の Y におけるコンポーネントエラー。
- 図表の X 軸:回転軸の位置 (°)
- 図表の Y 軸:位置の偏差 (mm)
- EYC 測定の例:軸 C の Y におけるコンポーネントエラー