工具キャリアマネージャ
用途
工具キャリアマネージャを使用して、工具に工具キャリアの 3D モデルを割り当てることができます。
工具キャリアモデルは、次の機能に使用されます。
- 作業エリア「シミュレーション」での表示
- 動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1) での検討
関連項目
- 作業エリア「シミュレーション」
- 動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1)
- 工具定義を補完するための工具モデル (#140 / #5-03-2)
- 工具キャリアを検証するための 3D モデル (#56-61 / #3-02-1*)
条件
- キネマティクス記述
機械メーカーがキネマティクス記述を作成します
- マウントポイントが定義されている
機械メーカーが工具キャリアのマウントポイントを定義しています。
- 工具キャリアモデルが存在する
工具キャリアモデルを Toolkinematics フォルダに保存する必要があります。
パス:TNC:\system\Toolkinematics
- 工具キャリアモデルが工具に割り当てられている
機能説明
工具キャリアモデルは、次の要件を満たす必要があります。
- ファイル名に許可された文字を使用する
- サポートされている形式を使用する
- CFG ファイル
- M3D ファイル
- STL ファイル
- 最大 20 000 の三角形
- 三角メッシュは、閉じられた包絡線を形成します
CFT または CFX ファイルを使用する場合は、ToolHolderWizard ウィンドウを使用してテンプレートを編集する必要があります。
工具キャリアを割り当てる
以下のように工具キャリアを工具に割り当てます: | ||
| ||
| ||
| ||
| ||
|
Tip
次回、工具を呼び出したときに初めて、工具キャリアが考慮されます。
注意事項
- プログラミングスペース上で TNC:\system\Toolkinematics フォルダのツールキャリアテンプレートのサンプルファイルが含まれています。
- 作業エリア「シミュレーション」では、工具 (工具キャリアを含む) がワークやクランプと衝突しないか点検できます。
- 直角アングルヘッドを持つ 3 軸機では、アングルヘッドの寸法が考慮されるため、工具軸 X および Y との関連においてアングルヘッドの工具キャリアは長所になります。
ハイデンハインでは、工具軸 Zを使用した加工を推奨しています。ソフトウェアオプション Adv. Function Set 1 (#8 / #1-01-1) を使用して、交換可能なアングルヘッドの角度に合わせて加工面を回転させ、Z 工具軸で作業を続けることができます。
- 動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1) を使用して工具キャリアが監視されます。それにより、工具キャリアをクランプや機械コンポーネントとの衝突から守ることができます。
- コントローラまたは NC プログラムで寸法単位「インチ」が有効な場合でも、コントローラは 3D ファイルの寸法を「mm」で解釈します。
- 研削工具をドレッシングする際、作業エリア「シミュレーション」で工具キャリアが非表示になります。
- 変換を伴う工具キャリアキネマティクスを研削工具に割り当てることはできません (例:アングルヘッド)。