基本事項
用途
グローバルプログラム設定 GPS を用いて、NC プログラムを変更せずに、選択した変換や設定を定義することができます。すべての設定はグローバルに作用し、アクティブな NC プログラムに上書きされます。
関連項目
- NC プログラムでの座標変換
- 作業エリア「状態」の「GPS」タブ
- コントローラの基準系
条件
- ソフトウェアオプション Global PGM Settings (#44 / #1-06-1)
機能説明
作業エリア「GPS」でグローバルプログラム設定の値を定義し、有効にします。
作業エリア「GPS」は操作モード「プログラム実行」ならびに操作モード「手動」の「MDI」アプリケーションで使用できます。
作業エリア「GPS」の変換は、すべての操作モードでコントローラの再起動後でも有効です。
- アクティブな機能を含む作業エリア「GPS」
スイッチで GPS の機能を有効にします。
変換が有効になる順番が緑色の数字で表示されます。
作業エリア「状態」の「GPS」タブに有効な GPS の設定が表示されます。
操作モード「プログラム実行」で有効な GPS を含む NC プログラムを処理する前に、ポップアップウィンドウで GPS 機能の使用を確定する必要があります。
ボタン
作業エリア「GPS」には次のボタンがあります:
ボタン | 説明 |
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適用 | 作業エリア「GPS」の変更を保存します |
元に戻す | 作業エリア「GPS」の保存されていない変更をリセットします |
デフォルト値 | 送り速度率機能を 100 % に設定し、他のすべての機能をゼロにリセットします |
グローバルプログラム設定 GPS の概要
グローバルプログラム設定 GPS には次の機能が含まれています:
機能 | 説明 |
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加法的オフセット(M-CS) | 機械座標系 M-CS の軸のゼロ位置のシフト |
加法的基本回転 (W-CS) | ワーク座標系 W-CS の基本回転または 3D 基本回転に基づく追加の回転 |
シフト(W-CS) | ワーク座標系 W-CS の個別軸でのワーク基準点のシフト |
ミラーリング(W-CS) | ワーク座標系 W-CS の個別軸のミラーリング |
シフト(mW-CS) | 変更されたワーク座標系 (mW-CS) ですでにシフトされているワークゼロ点の追加のシフト。 |
回転(I-CS) | 加工面座標系 WPL-CS の有効な工具軸を中心とした回転 |
ハンドホイールオーバーラップ | 電子ハンドホイールを使用した NC プログラムの位置のオーバーラップ移動 |
送り速度率 | 有効な送り速度の操作 |
グローバルプログラム設定 GPS の定義と有効化
以下のようにグローバルプログラム設定 GPS を定義し、有効にします: | ||
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グローバルプログラム設定 GPS のリセット
以下のようにグローバルプログラム設定 GPS をリセットします: | ||
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注意事項
- 機械でアクティブになっていない軸はすべてグレーアウトされます。
- 選択されている位置表示の測定単位 mm または inch で値の入力を定義します (シフト値や「ハンドホイール・オーバーラップ:」の値など)。角度のデータの単位は常に度です。
- +、-、*、/、(、) キーを使って、数の入力フィールド内で計算できます。
- タッチプローブ機能の使用により、グローバルプログラム設定 GPS (#44 / #1-06-1) が一時的に無効になります。
- オプションの機械パラメータ CfgGlobalSettings (No. 128700) で、コントローラで使用できる GPS 機能を定義します。機械メーカーがこのパラメータを有効にします。