タッチプローブ表 tchprobe.tp

用途

タッチプローブ表 tchprobe.tp では、プロービングプロセスのためにタッチプローブのパラメータを定義します (プロービング送り速度など)。複数のタッチプローブを使用している場合、タッチプローブごとに別々のパラメータを保存できます。

関連項目

機能説明

タッチプローブ表は、ファイル名が tchprobe.tp で、TNC:\table フォルダに保存されていなければなりません。

タッチプローブ表 tchprobe.tp のパラメータ

タッチプローブ表 tchprobe.tp には以下のパラメータが含まれます:

パラメータ

意味

NO

タッチプローブの連続番号

この番号は、工具マネージャのパラメータ TP_NO に入力します。タッチプローブ表のデータが工具マネージャとリンクされます。

入力:1...99

TYPE

タッチプローブの選択?

 
Tip

タッチプローブ TS 642 の場合、以下の値が用意されています:

  • TS642-3:タッチプローブはテーパースイッチによって有効にされます。このモードはサポートされていません。
  • TS642-6:タッチプローブは赤外線信号によって有効にされます。このモードを使用してください。

入力:TS120TS220TS249TS260TS440TS444TS460TS630TS632TS640TS642-3TS642-6TS649TS740TS 760KT130OEM

STYLUS

スタイラスの形状

  • SIMPLE:直線のスタイラス
  • L-TYPE:L 字型スタイラス

パラメータを定義しない場合、SIMPLE が使用されます。

CAL_OF1

タッチプローブ主軸位置偏差? [mm]

パラメータ STYLUS の選択に応じて、このパラメータには次の機能があります:

  • SIMPLE:主軸のスピンドル軸に対するタッチプローブ軸のオフセット
  • L-TYPE:L 字型スタイラスのブームの長さ

パラメータ TRACKON を選択した場合に必須

この値は較正サイクルとの関連で記述されます。

入力:-99999.9999...+99999.9999

CAL_OF2

タッチプローブ副軸位置偏差? [mm]

副軸のスピンドル軸に対するタッチプローブ軸のオフセット

パラメータ TRACKON を選択した場合に必須

この値は較正サイクルとの関連で記述されます。

入力:-99999.9999...+99999.9999

CAL_ANG

校正時のスピンドル角度?

パラメータ STYLUS の選択に応じて、このパラメータには次の機能があります:

  • SIMPLE:校正またはプロービングする前にタッチプローブがこのスピンドル角度に向きます (可能な場合)。
  • L-TYPE:スピンドル角度を使用してブームの向きが合わせられます。

コントローラは、校正またはプロービングする前にタッチプローブを方向付け角度に向けます (可能な場合)。

パラメータ TRACKON を選択した場合に必須

入力:0.0000...359.9999

F

プロービング送り速度? [mm/min]

機械メーカーは機械パラメータ maxTouchFeed (No. 122602) で最大プロービング送り速度を定義します。

F が最大プロービング送り速度より大きい場合は、最大プロービング送り速度が使用されます。

入力:0...9999

FMAX

プロービング・サイクルでの早送り? [mm/min]

コントローラがタッチプローブをプリポジショニングするときや測定点の間に位置決めするときの送り速度

入力:+10...+99999

DIST

最大測定行程? [mm]

プロービングプロセス時にスタイラスが定義された値内で偏向されない場合は、エラーメッセージが出力されます。

入力範囲:0.00100~99999.99999

SET_UP

セットアップ許容値? [mm]

プリポジショニング時の指定プロービング点からのタッチプローブの距離

この値を小さく定義するほど、より正確にプロービング位置を定義しなければなりません。タッチプローブサイクルで定義されている安全距離がこの値に加算されます。

入力範囲:0.00100~99999.99999

F_PREPOS

早送りでのぷリポジショニング? ENT/NOENT

プリポジショニング時の速度:

  • FMAX_PROBEFMAX の速度でプリポジショニング
  • FMAX_MACHINE:機械早送りでプリポジショニング

入力:FMAX_PROBEFMAX_MACHINE

TRACK

タッチプローブ方向付け? はい=ENT/いいえ=NOENT

各プロービングプロセス時に赤外線タッチプローブを方向付けする:

  • ON:コントローラは定義されているプロービング方向にタッチプローブを向けます。これにより、スタイラスが常に同じ方向に偏向され、測定精度が上がります。
  • OFF:コントローラはタッチプローブを方向付けしません。

パラメータ STYLUSL-TYPE を選択した場合、ON を選択する必要があります。

パラメータ TRACK を変更したときは、タッチプローブを較正し直す必要があります。

入力:ONOFF

SERIAL

シリアル番号?

EnDat インターフェース付きタッチプローブの場合、コントローラが自動的にこのパラメータを編集します。

入力:テキスト幅 15

REACTION

応答は? EMERGSTOP=ENT/NCSTOP=NOENT

衝突保護アダプタ装備のタッチプローブは、衝突を認識するとすぐに、レディ信号のリセットで応じます。

レディ信号のリセットへの応答:

  • NCSTOP:NC プログラムの中断
  • EMERGSTOP:緊急停止、軸の急ブレーキ作動

入力:NCSTOPEMERGSTOP

タッチプローブ表の編集

次のようにタッチプローブ表を編集します:

    1. 操作モード「テーブル」を選択します

    1. 追加」を選択します
    2. 作業エリア「クイック選択」と「ファイルを開く」が開きます。
    3. 作業エリア「ファイルを開く」でファイル tchprobe.tp を選択します

    1. 開く」を選択します
    2. タッチプローブ」アプリケーションが開きます。

    1. 編集」を有効にします
    2. 希望の値を選択します
    3. 値を編集します

    注意事項

    • タッチプローブ表の値は工具マネージャでも編集できます。
    • 工具表をアーカイブする場合やシミュレーションに使用する場合は、対応するファイル拡張子を付けてファイルを他のファイル名で保存します。
    • 機械メーカーは機械パラメータ overrideForMeasure (No. 122604) で、プロービングプロセス中の送り速度ポテンショメータによる送り速度の変更を可能にするかどうかを定義します。