自動プログラム開始
使用方法
「自動プログラムスタート」機能で、NC プログラムの処理を開始する時点を定義します (機械のウォームアッププログラムなど)。機械オペレータが立ち会う必要はありません。
条件
- 機能が機械メーカーにより承認されている
機械メーカーは、機械パラメータ autoStartEnabled (No. 100701) で自動プログラム開始を行うか定義します。
- 機械がオン状態
- 機械で NC プログラムが実行されていない
定義された時点にいずれかの処理がすでに実行されている場合、自動プログラム開始は行われません。
- NC プログラムに合わせて機械がセットアップされている (正しいワーク基準点が有効など)。
機能説明
この機能で、NC プログラムやパレット表を処理できます。
「自動プログラムスタート」ボタンを選択すると、「自動プログラムスタート」ウィンドウが開きます。
- 「自動プログラムスタート」ウィンドウ
「自動プログラムスタート」ウィンドウには以下の機能があります:
1 | 日付と時刻を定義する |
2 | 選択ウィンドウで NC プログラムを選択する |
3 | 自動プログラム開始を有効にする |
4 | 有効な自動プログラム開始を無効にする |
自動プログラム開始が有効な場合、定義された時点まで、情報バーにアイコンが表示されます。
注意事項
警告
ユーザーの危険に注意!
自動プログラム開始では、機械が NC プログラムを自動で開始し、移動動作を実行します。ハウジングのない機械では、加工中に負傷する危険性が高まります。
- 「自動プログラムスタート」機能が有効であることが見えるように機械に印を付けます
- 必要に応じて機械を隔離します
注意事項
多大な物的損害が生じるおそれがあります。
自動プログラム開始では、機械がユーザー介入なしで NC プログラムを自動で開始し、移動動作を実行します。機械が正しくセットアップされていなかったり、その間に変更されていたりすると、衝突が発生する可能性があります。プログラムランをキャンセルするユーザーがいない場合があります。
- 加工に合わせて機械をセットアップします。例:
- 適切なクランプを取り付ける
- NC プログラムで使用する工具を測定し、格納する
- 自動化用 NC プログラムを最適化します。例:
- 基準点の自動設定
- 設定された基準点を有効にする
- 適切なクランプを呼び出す
- 機械メーカーが機械パラメータ closeDialogOnOK (No. 100702) を使用して、有効化の後に「自動プログラムスタート」ウィンドウを閉じるかどうかを定義します。
- 機械メーカーが機械パラメータ useLastStartData (No. 100703) を使用して、「自動プログラムスタート」ウィンドウを開いたときに最後に定義された設定を表示するかどうかを定義します。
- 使用する工具に十分な耐用年数が残っていることを確認してください。必要に応じて、補助工具を定義してください。