サイクル 481 CAL. TOOL LENGTH
ISO プログラミング
G481
用途
「回転工具での測定」の流れ
最も長い切刃を測定するには、測定する工具をタッチプローブ中心点へとずらし、回転させながら TT の測定面に移動させます。このオフセットは、工具表の工具オフセット:半径 (R-OFFS) でプログラミングします。
「静止工具での測定」の流れ (例えばドリルの場合)
測定する工具を測定面上方の中央に移動させます。続いて工具は、スピンドルが静止した状態で TT の測定表面に移動します。この測定を行うには、工具表の工具オフセット:半径 (R-OFFS) に「0」を入力します。
「単一切刃測定」の流れ
コントローラは、測定する工具をプローブヘッドの側面にプリポジショニングします。その際、工具正面は offsetToolAxis (No. 122707) で設定されているようにプローブヘッド上縁よりも下に位置します。工具表では、工具オフセット:長さ (L-OFFS) にオフセットを追加指定できます。コントローラは単一切刃測定のための開始角度を特定するために、回転工具で径方向にプロービングします。続いて、スピンドル位置制御を変えることによって、すべての切刃の長さが測定されます。
注意事項
- stopOnCheck (No. 122717) を TRUE に切り替えてください
- 破損公差を超えた場合には、必要に応じて、NC プログラムをご自身で確実に停止してください
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
- 工具を初めて測定する前に、それぞれの工具のおよその半径と長さ、切刃数および切削方向を工具表 TOOL.T に入力してください。
- 単一切刃測定は切刃数が 20 までの工具に対して実行できます。
- サイクル 481 は、旋削工具、ドレッシング工具およびタッチプローブをサポートしていません。
研削工具の測定
- このサイクルは、TOOLGRIND.GRD の基本および補正データ、TOOL.T の摩耗および補正データ (LBREAK および LTOL) を考慮します。
Q340:0 および 1
- 初期ドレッシング (INIT_D) が設定されているかどうかによって、補正データまたは基本データが変更されます。このサイクルは、値を自動的に TOOLGRIND.GRD の適切な位置に入力します。
研削工具の設定時の手順に注意してください。研削工具表 toolgrind.grd のパラメータ。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
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Q340 ツール測定モード(0-2)? 算出したデータを工具表に入力するか、また、入力する場合の方法を設定します。 0:測定された工具長さは工具表 TOOL.T のメモリ L に書き込まれ、工具補正 DL=0 が設定されます。TOOL.T に既に値が保存されている場合、この値が上書きされます。 1:測定された工具長さが TOOL.T の工具長さ L と比較されます。コントローラは偏差を計算して、これをデルタ値 DL として TOOL.T に入力します。偏差はさらに Q パラメータ Q115 でも使用できます。デルタ値が工具長さの許容摩耗公差または許容破損公差よりも大きい場合、コントローラは工具をロックします (TOOL.T のステータス L) 2:測定された工具長さが TOOL.T の工具長さ L と比較されます。コントローラは偏差を計算して、その値を Q パラメータ Q115 に書き込みます。工具表の L または DL には入力されません。 入力:0、1、2 | |
Q260 安全高さ? ワークピースあるいはクランプ装置との衝突が生じることのないスピンドル軸上の位置を入力します。安全な高さは、有効なワークピース基準点を基準としています。安全な高さに小さい値が入力されているために、工具先端がディスク上縁より下に位置している場合、コントローラは工具を自動的にディスクよりも上にポジショニングします (safetyDistStylus の安全ゾーン)。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q341 歯の測定? 0=いいえ/1=はい 単一切刃測定を実行するかどうかを指定します (切刃数 20 まで測定可能) 入力:0、1 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 TOOL CALL 12 Z | ||
12 TCH PROBE 481 CAL. TOOL LENGTH ~ | ||
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