サイクル 821 SHOULDER, FACE

ISO プログラミング

G821

用途

 
Machine

機械のマニュアルを参照してください。

この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。

このサイクルで、直角の部材を平面旋削できます。

このサイクルは、粗加工、仕上加工または完全加工に適用できます。粗加工時には、軸と平行に切削します。

このサイクルを内側および外側の加工に使用できます。 サイクル呼出し時に工具が加工する輪郭の外にある場合、サイクルは外側加工を実行します。 工具が加工する輪郭の内側にある場合、サイクルは内側加工を実行します。

関連項目

  • サイクル 822 SHOULDER, FACE. EXT. 輪郭の始点と終点の面取りまたは丸み、平面および円周面の角度、輪郭コーナーの半径で選択可能
  • サイクル 822 SHOULDER, FACE. EXT.

粗加工サイクルシーケンス

サイクルはサイクル開始点からサイクルで定義された終点までの範囲を加工します。

  1. コントローラは早送りで軸に平行な切込み動作を実行します。切込み値は Q463 最大切削深さに基づいて算出されます。
  2. コントローラは定義された送り速度 Q478 で、開始位置から終点までの範囲を横方向に切削します。
  3. コントローラは工具を定義された送り速度で切込み値だけ戻します。
  4. 工具が早送りで切削開始点に戻ります。
  5. 輪郭が完成するまでこの工程 (1 ~ 4) が繰り返されます。
  6. 工具が早送りでサイクル開始点に戻ります。

仕上加工サイクルシーケンス

  1. 工具は Z 座標でセットアップ許容値 Q460 だけ移動します。この動作は早送りで行われます。
  2. コントローラは早送りで軸に平行な切込み動作を実行します。
  3. 定義された送り速度 Q505 で仕上り品輪郭が仕上加工されます。
  4. コントローラは工具を定義された送り速度でセットアップ許容値だけ戻します。
  5. 工具が早送りでサイクル開始点に戻ります。

注意事項

  • このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE TURN でのみ実行可能です。
  • サイクル呼出し時の工具位置 (サイクル開始点) によって切削する範囲が変わります。
  • CUTLENGTH に値が入力されている場合、その値がサイクルの粗加工時に顧慮されます。指示がなされて、切込み深さが自動的に低下します。
  • 切削サイクルの基本事項に注意してください。
  • 切削サイクル

プログラミングの注意事項

  • サイクルを呼び出す前に、位置決めブロックを半径補正 R0 で開始位置にプログラミングします。

サイクルパラメータ

補助図

パラメータ

Q215 機械加工運転(0/1/2/3)?

加工範囲を指定します:

0:粗加工と仕上加工

1:粗加工のみ

2:完成寸法の仕上加工のみ

3:許容値の仕上加工のみ

入力:0123

Q460 セットアップ許容値?

後退動作とプリポジショニング用の間隔。 この値はインクリメンタル値です。

入力:0...999.999

Q493 輪郭終了での直径?

輪郭終点の X 座標 (直径指定)

入力:-99999.999...+99999.999

Q494 Zの輪郭終了?

輪郭終点の Z 座標

入力:-99999.999...+99999.999

Q463 最大切削深さ?

軸方向の最大切込み。摩擦切断を防ぐために、切込みは均等に分割されます。

入力:0...99.999

Q478 荒削り送り速度?

粗加工時の送り速度。M136 をプログラミングすると、コントローラは mm/min 単位の M136 を使用せずに、mm/rev 単位で送り速度を解釈します。

入力:0...99999.999 または FAUTO

Q483 直径のオーバーサイズ?

定義した輪郭の直径の許容値。 この値はインクリメンタル値です。

入力:0...99.999

Q484 Zのオーバーサイズ?

定義した輪郭の軸方向での許容値。 この値はインクリメンタル値です。

入力:0...99.999

Q505 仕上げ加工送り速度?

仕上加工時の送り速度。M136 をプログラミングすると、コントローラは mm/min 単位の M136 を使用せずに、mm/rev 単位で送り速度を解釈します。

入力:0...99999.999 または FAUTO

Q506 輪郭スムージング(0/1/2)?

0:各切削後、輪郭に沿って (切込み範囲内)

1:最後の切削後に輪郭スムージング (輪郭全体)、持ち上げ 45°

2:輪郭スムージングなし、持ち上げ 45°

入力:012

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 CYCL DEF 821 SHOULDER, FACE ~

Q215=+0

;MACHINING OPERATION ~

Q460=+2

;SETUP CLEARANCE ~

Q493=+30

;CONTOUR END IN X ~

Q494=-5

;CONTOUR END IN Z ~

Q463=+3

;MAX. CUTTING DEPTH ~

Q478=+0.3

;ROUGHING FEED RATE ~

Q483=+0.4

;OVERSIZE FOR DIAMETER ~

Q484=+0.2

;OVERSIZE IN Z ~

Q505=+0.2

;FINISHING FEED RATE ~

Q506=+0

;CONTOUR SMOOTHING

12 L X+75 Y+0 Z+2 FMAX M303

13 CYCL CALL