PLANE AXIAL
用途
PLANE AXIAL 機能を使用して、1 つから 3 つまでの絶対軸角度またはインクリメンタル軸角度で加工面を定義します。
機械に装備されているどの回転軸にも軸角度を 1 つプログラミングできます。
1 つだけの軸角度に指定する方法のおかげで、回転軸が 1 つしかない機械でも PLANE AXIAL を使用できます。
軸角度を利用する NC プログラムは必ずキネマティクスに依存するため、機械には依存しないことに注意してください。
関連項目
- 空間角を使用したキネマティクスに依存しないプログラミング
機能説明
軸角度は加工面の向きと回転軸の目標座標の両方を指定します。
軸角度は、機械に存在する軸に対応していなければなりません。 存在しない回転軸の軸角度がプログラミングされると、エラーメッセージが表示されます。
軸角度はキネマティクスに依存するため、符号に関してヘッド軸とテーブル軸を区別する必要があります。
ヘッド回転軸用の拡張された右手の法則 | テーブル回転軸用の拡張された左手の法則 |
それぞれの手の親指は、回転の中心となる軸のプラス方向を指します。他の指を折り曲げると、その指先がプラスの回転方向を指します。
重なり合う回転軸では、最初の回転軸の位置決めによって 2 本目の回転軸の位置も変わることに注意してください。
適用例
次の例は、両方の回転軸が直角かつ重なるように取り付けられた AC テーブルキネマティクスを持つ機械に該当します。
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 PLANE AXIAL A+45 TURN MB MAX FMAX |
初期状態 | 初期状態は、まだ傾斜していない加工面座標系 WPL-CS の位置と向きを示します。位置は、例えば面取りの上縁にシフトされたワークゼロ点などで指定されます。有効なワークゼロ点は、WPL-CS の向きを決めたり、回転させたりするときの基準となる位置も指定します。 |
工具軸の向き | 定義された軸角度 A により、WPL-CS の Z 軸が面取りの面に対して垂直に向けられます。A の角度分の回転は、傾斜していない X 軸を中心に行われます。 Tip 工具が面取りの面に対して垂直になるように、A テーブル回転軸は後ろへ傾く必要があります。 テーブル軸用の拡張された左手の法則に従い、A 軸値の符号はプラスでなければなりません。 傾斜した X 軸の向き調整は、傾斜していない X 軸の向きと同じです。 すべての軸が互いに垂直な関係にあるため、傾斜した Y 軸の向きは自動的に決まります。 |
面取りの加工をサブプログラム内でプログラミングする場合は、4 つの加工面定義によって、1 周する面取りを完成させることができます。
最初の面取りの加工面を定義する場合は、次の軸角度を使用して残りの面取りをプログラミングします:
- 2 番目の面取り用に A+45 および C+90
- 3 番目の面取り用に A+45 および C+180
- 4 番目の面取り用に A+45 および C+270
値は傾斜していないワーク座標系 W-CS を基準にしています。
加工面定義の前に毎回必ず、ワークゼロ点をシフトさせる必要があることに注意してください。
入力
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 PLANE AXIAL A+45 TURN MB MAX FMAX |
NC 機能には以下の構文要素が含まれます。
構文要素 | 意味 |
---|---|
PLANE AXIAL | 1 つから 3 つまでの軸角度を使用した加工面定義用の構文のオープナー |
A | A 軸がある場合は、A 回転軸の目標位置 入力範囲:-99999999.9999999~+99999999.9999999 オプションの構文要素 |
B | B 軸がある場合は、B 回転軸の目標位置 入力範囲:-99999999.9999999~+99999999.9999999 オプションの構文要素 |
C | C 軸がある場合は、C 回転軸の目標位置 入力範囲:-99999999.9999999~+99999999.9999999 オプションの構文要素 |
MOVE、TURN または STAY |
SYM または SEQ および COORD ROT または TABLE ROT の入力は可能ですが、PLANE AXIAL と関連した作用はありません。
注意事項
機械のマニュアルを参照してください。
使用している機械が空間角の定義に対応している場合、PLANE AXIAL の後で PLANE RELATIV を続けてプログラミングすることができます。
- PLANE AXIAL 機能の軸角度はモーダルに有効になります。 インクリメンタルな軸角度をプログラミングすると、現在の有効な軸角度にその値が加算されます。 連続する 2 つの PLANE AXIAL 機能で 2 つの異なる回転軸をプログラミングすると、定義された両方の軸角度から新しい加工面が計算されます。
- PLANE AXIAL では基本回転が計算されません。
- PLANE AXIAL との関連で、ミラーリング、回転、スケーリングといったプログラミング済みの変換が旋回点の位置や回転軸の向きに影響することはありません。
- CAM システムを使用しない場合は、PLANE AXIAL は直角に取り付けられた回転軸でのみ便利です。