サイクル 892 CHECK UNBALANCE (#50 / #4-03-1)
ISO プログラミング
G892
使用
機械のマニュアルを参照してください。
この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。
ポンプのハウジングなどの非対称のワークピースを旋削加工する場合、アンバランスが生じることがあります。その場合、回転数、ワークピースの質量と形状に応じて、機械に高い負荷がかかります。サイクル 892 CHECK UNBALANCE で旋削スピンドルのアンバランスが点検されます。このサイクルは 2 つのパラメータを使用します。Q450 は最大アンバランスを記述し、Q451 は最大回転数を記述します。最大アンバランスを超えた場合、エラーメッセージが出力され、NC プログラムが中断されます。最大アンバランスを超えなければ、NC プログラムは中断なく実行されます。この機能により、機械の機構が保護されます。大きすぎるアンバランスが確認された場合に対応することができます。
注意事項
サイクル 892 CHECK UNBALANCE はオプションの機械パラメータ hideUnbalance (No. 128902) で非表示にすることができます。
サイクル 892 の設定は機械メーカーが行います。
サイクル 892 の機能は機械メーカーが設定します。
アンバランスの検出中、旋削スピンドルが回転します。
この機能は、複数の旋削スピンドルを装備した機械でも実行できます。これについては、機械メーカーにお問い合わせください。
コントローラ内在性のアンバランス機能の適用性は、各機種ごとに点検してください。隣接軸に及ぼす旋削スピンドルのアンバランス振幅の作用が非常に小さい場合、場合によっては、アンバランスの有意義な値を計算できないかもしれません。その場合は、アンバランス監視のために、外部センサを装備したシステムを起用します。
- 新しい加工の開始時にサイクル 892 を実行してください
- 必要に応じて、バランスウェイトでアンバランスを補正してください
- 加工ステップ間でもサイクル 892 を実行してください
- 必要に応じて、バランスウェイトでアンバランスを補正してください
- ワークピースが重い場合やアンバランスが大きい場合には、高い回転数をプログラミングしないでください
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE TURN でのみ実行可能です。
- サイクル 892 CHECK UNBALANCE で NC プログラムが中断された後は、サイクル「アンバランスの測定」を使用することをお勧めします。このサイクルで、アンバランスが求められ、バランスウェイトの質量と位置が計算されます。
サイクルパラメータ
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CYCL DEF 892 CHECK UNBALANCE ~ | ||
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