サイクル 480 CALIBRATE TT

ISO プログラミング

G480

用途

 
Machine

機械のマニュアルを参照してください。

TT はタッチプローブサイクル 480 で較正します。較正プロセスは自動で行われます。コントローラは、較正工具の中心オフセットも自動的に測定します。そのため、コントローラは較正サイクルの半分を過ぎたところでスピンドルを 180° 回転させます。

TT はタッチプローブサイクル 480 で較正します。

サイクルシーケンス

  1. 較正工具を固定します。較正工具には正確に円筒形の部品、例えばシリンダーピンを使用します
  2. 加工面で較正工具を手動で TT の中心の上に位置決めします
  3. 工具軸で較正工具を約 15 mm + セットアップ許容値分、TT の上に位置決めします
  4. 工具軸に沿って、コントローラの最初の動作が行われます。工具はまず、15 mm + セットアップ許容値の安全な高さに移動します
  5. 工具軸に沿って較正プロセスが開始されます
  6. 次に加工面で較正が行われます
  7. 較正工具はまず、加工面で 11 mm + 半径 TT + セットアップ許容値の値に位置決めされます
  8. その後、工具が工具軸に沿って下に移動し、較正プロセスが開始されます
  9. プロービングプロセス中、正方形の動作画像が表示されます
  10. 較正値が保存され、次の工具測定で考慮されます
  11. 最後に、スタイラスが工具軸に沿ってセットアップ許容値に戻り、TT の中心に移動します

注意事項

  • このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
  • 較正を行う前に、較正工具の正確な半径と長さを工具表 TOOL.T に入力する必要があります。

機械パラメータと関連した注意事項

  • 機械パラメータ CfgTTRoundStylus (No. 114200) または CfgTTRectStylus (No. 114300) で較正サイクルの機能様式を定義します。機械のマニュアルを参照してください。
    • 機械パラメータ centerPos で機械の作業空間での TT の位置を指定します。
  • テーブル上の TT の位置および/または機械パラメータ centerPos を変更した場合、TT を再度較正する必要があります。
  • 機械メーカーは機械パラメータ probingCapability (No. 122723) でサイクルの機能様式を定義します。このパラメータでは特に、既存のスピンドルによる工具長さ測定ができ、同時に工具半径および単一切刃測定ができません。

サイクルパラメータ

補助図

パラメータ

Q260 安全高さ?

ワークピースあるいはクランプ装置との衝突が生じることのないスピンドル軸上の位置を入力します。安全な高さは、アクティブなワークピース基準点を基準としています。安全な高さに小さい値が入力されているために、工具先端がディスク上縁より下に位置している場合、コントローラは較正工具を自動的にディスク上縁よりも上にポジショニングします (safetyDistToolAx (No. 114203) の安全ゾーン)。

入力:-99999.9999...+99999.9999

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 TOOL CALL 12 Z

12 TCH PROBE 480 CALIBRATE TT ~

Q260=+100

;CLEARANCE HEIGHT