以下に、定義されている材料を表 (WMAT.TAB) から読み取り、テキストとして QS パラメータに保存する例を示します。以下に、アプリケーションの一例とそれに必要なプログラムステップを示します。

 
Tip

QS パラメータのテキストは、例えば FN16 機能を利用して、独自のログファイルでさらに使用できます。

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

シノニムを使用する

0 BEGIN PGM SQL_READ_WMAT MM

1 SQL Q1800 "CREATE SYNONYM my_table FOR 'TNC:­\table­\WMAT.TAB'"

:シノニムを作成する

2 SQL BIND QS1800 "my_table.WMAT"

:QS パラメータをバインドする

3 SQL QL1 "SELECT WMAT FROM my_table WHERE NR==3"

:検索を定義する

4 SQL FETCH Q1900 HANDLE QL1

:検索を実行する

5  SQL ROLLBACK Q1900 HANDLE QL1

:トランザクションを終了する

6 SQL BIND QS1800

:パラメータのバインドを解消する

7 SQL Q1 "DROP SYNONYM my_table"

:シノニムを削除する

8 END PGM SQL_READ_WMAT MM

ステップ

説明

1

シノニムの作成

パスにシノニムを割り当てます (長いパス名を短い別名に置換え)

  • パス TNC:­\table­\WMAT.TAB は、常に引用符で囲まれています
  • 選択したシノニムは my_table です

2

QS パラメータのバインド

表の列に QS パラメータをバインドします

  • QS1800 は、NC プログラムで自由に使用できます
  • シノニムは、完全パスの入力に代わるものです
  • 表の列のうち、定義した列は WMAT です

3

検索の定義

検索の定義に渡し値を指定します

  • ローカルパラメータ QL1 (自由に選択可) で、トランザクションを識別できます (同時に複数のトランザクションを入力可能)
  • シノニムで表を特定できます
  • WMAT は、表から読み取る列です
  • NR==3 は、表から読み取る行です
  • 表の列と行を選択すると、読み取るセルが決まります

4

検索の実行

読み取りプロセスが実行されます

  • SQL FETCH は、結果セットから、バインドされた Q または QS パラメータへと値をコピーします
    • 0 読取りを正常に終了
    • 1 読取りに失敗
  • 構文 HANDLE QL1 は、パラメータ QL1 によって表されるトランザクションです。
  • パラメータ Q1900 は、データの読取りを点検するための戻り値です

5

トランザクションの終了

トランザクションが終了し、使用したリソースが解放されます

6

バインドの解消

表の列と QS パラメータの結び付きを解消します (必要なリソースの解放)

7

シノニムの削除

シノニムが再び削除されます (必要なリソースの解放)

 
Tip

シノニムは、必要な絶対パス指定への代替パスを表すだけです。相対パス指定の入力はできません。

以下の NC プログラムは絶対パスの入力を示します。

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

0  BEGIN PGM SQL_READ_WMAT_2 MM

1  SQL BIND QS 1800 "'TNC:­\table­\WMAT.TAB'.WMAT"

:QS パラメータをバインドする

2  SQL QL1 "SELECT WMAT FROM 'TNC:­\table­\WMAT.TAB' WHERE NR ==3"

:検索を定義する

3  SQL FETCH Q1900 HANDLE QL1

:検索を実行する

4  SQL ROLLBACK Q1900 HANDLE QL1

:トランザクションを終了する

5  SQL BIND QS 1800

:パラメータのバインドを解消する

6  END PGM SQL_READ_WMAT_2 MM