「MDI」アプリケーション
用途
「MDI」アプリケーションでは、PLANE RESET のような NC プログラムのコンテキストがなくても、個々の NC ブロックを処理することができます。NC スタートキーを押すと、コントローラは NC ブロックを個々に処理します。
段階的に NC プログラムを作成することもできます。コントローラはモーダルに作用するプログラム情報を記録します。
関連項目
- NC プログラムの作成
- NC プログラムの処理
機能説明
mm の測定単位でプログラミングする場合、コントローラはデフォルトで NC プログラム $mdi.h を使用します。インチの測定単位でプログラミングする場合は、NC プログラム $mdi_inch.h を使用します。
- 「MDI」アプリケーションの作業エリア「プログラム」
「MDI」アプリケーションには以下の作業エリアがあります:
- GPS (#44 / #1-06-1)
- ヘルプ
- 位置
- プログラム
- シミュレーション
- 状態
- キーボード
アイコンとボタン
「MDI」アプリケーションのツールバーには以下のボタンがあります:
アイコンまたはボタン | 意味 |
---|---|
実行カーソル 実行カーソルは、どの NC ブロックが現在処理されているのか、または処理用にマークされているのかを示します。 | |
Klartextプログラミング | |
NC機能を 挿入 | |
Q情報 | |
GOTO ブロック番号 | |
/ スキップブロックのオフ/オン | |
スキップブロック | このスイッチが有効な場合、/ で非表示にされている NC ブロックは処理されません。 このスイッチが有効な場合、スキップする NC ブロックがグレーアウトされます。 |
; コメントのオフ/オン | |
F LIMIT | 送り速度制限を有効にし、値を定義します。 |
ACC | このスイッチが有効な場合、アクティブチャタリング制御 ACC (#145 / #2-30-1) が有効になります。 |
工具の格納 | |
編集 | |
工具 | 操作モード「表」で「工具管理」アプリケーションが開きます。 |
内部停止 | |
プログラムを リセット | 「内部停止」を選択すると、このボタンが表示されます。 コントローラは、モーダルに作用するプログラム情報およびプログラムランタイムをリセットします。 |
モーダルに作用するプログラム情報
「MDI」アプリケーションでは NC ブロックを常に「単一ブロック」モードで処理します。コントローラが NC ブロックを処理し終えると、プログラムランが中断されたとみなされます。
コントローラは連続して処理されたすべての NC ブロックのブロック番号を緑でマークします。
コントローラはこの状態で以下のデータを保存します:
- 最後に呼び出された工具
- アクティブな座標変換 (例えばゼロ点シフト、回転、鏡映)
- 最後に定義した円中心点の座標
注意事項
- 次のような介入を控えてください:
- 別の NC ブロックへのカーソルの移動
- 別の NC ブロックへのジャンプ命令 GOTO
- NC ブロックの編集
- 「Qパラメータリスト」ウィンドウのによる変数値の変更
- 操作モードの切替え
- 必要な NC ブロックを繰り返してコンテキスト関連を復元してください
- 「MDI」アプリケーションでは NC プログラムを段階的に作成して処理することができます。続けて「名前を付けて保存:」機能で現在の内容を別のファイル名で保存できます。
- 以下の機能は「MDI」アプリケーションにはありません:
- PGM CALL による NC プログラムの呼出し
- 作業エリア「シミュレーション」でのプログラムテスト
- 中断されたプログラムランでの「手動 トラバース」機能と「アプローチ 位置」機能
- 機能ブロックスキャン
- 実行カーソルは常に前景に表示されます。実行カーソルは他のアイコンに重なったり、隠れたりする場合があります。