サイクル 418 DATUM FROM 4 HOLES

ISO プログラミング

G418

用途

タッチプローブサイクル 418 は、各 2 つのドリル穴中心点の接続線の交点を計算し、その交点を基準点として設定します。任意で、コントローラはこの交点をゼロ点表あるいは基準点表に書き込むこともできます。

サイクルシーケンス

  1. ポジショニングロジックを使用して、タッチプローブが最初のドリル穴 1 の中心に位置決めされます。
  2. ポジショニングロジック

  3. 続いて、タッチプローブは入力された測定高さに移動し、4 回のプロービングで最初のドリル穴中心点を検出します。
  4. 次に、タッチプローブは安全な高さに戻り、2 番目のドリル穴 2 の入力された中心点に位置決めされます。
  5. タッチプローブは入力された測定高さに移動し、4 回のプロービングで 2 番目のドリル穴中心点を検出します。
  6. ドリル穴 34 のためにこの工程が繰り返されます。
  7. タッチプローブが安全な高さに戻ります。
  8. サイクルパラメータ Q303Q305 に応じて、算出された基準点が処理されます。(参照 基準点設定時のタッチプローブサイクル 408~419 の基本事項)。
  9. 基準点がドリル穴中心点 1/3 および 2/4 の接続線の交点として計算され、実際値が次の Q パラメータに保存されます。
  10. 希望であれば、続いて別のプロービングプロセスで、さらにタッチプローブ軸上の基準点が算出されます。

Q パラメータ
番号

意味

Q151

主軸の交点の実際値

Q152

副軸の交点の実際値

注意事項

 
注意事項
衝突の危険に注意!
タッチプローブサイクル 400499 の実行時に、座標変換のためのサイクルがアクティブであってはなりません。衝突の危険があります!
  1. タッチプローブサイクルを使用する前に、次のサイクルをアクティブにしないでください:
    • サイクル 7 DATUM SHIFT
    • サイクル 8 MIRROR IMAGE
    • サイクル 10 ROTATION
    • サイクル 11 SCALING
    • サイクル 26 AXIS-SPEC. SCALING
  2. 座標変換を事前にリセットします
  • このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
  • コントローラは有効な基本回転をサイクル開始時にリセットします。

プログラミングの注意事項

  • サイクル定義の前に、タッチプローブ軸を定義するために工具呼出しをプログラミングしておく必要があります。

サイクルパラメータ

補助図

パラメータ

Q268 穿孔 1: 第1軸の中央?

加工面の主軸上での最初のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+9999.9999

Q269 穿孔 1: 第2軸の中央?

加工面の副軸上での最初のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q270 穿孔 2: 第1軸の中央?

加工面の主軸上での 2 番目のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q271 穿孔 2: 第2軸の中央?

加工面の副軸上での 2 番目のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q316 穿孔 3: 第1軸の中央?

加工面の主軸上での 3 番目のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q317 穿孔 3: 第2軸の中央?

加工面の副軸上での 3 番目のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q318 穿孔 4: 第1軸の中央?

加工面の主軸上での 4 番目のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q319 穿孔 4: 第2軸の中央?

加工面の副軸上での 4 番目のドリル穴の中心点。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q261 プローブ軸上の測定高さ?

測定が行われるタッチプローブ軸上の球中心の座標。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q260 安全高さ?

タッチプローブとワークピース (クランプ装置) との衝突が生じない工具軸上の座標。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999 または PREDEF

Q305 表内番号?

接続線の交点の座標を保存する基準点表/ゼロ点表の行番号を指定します。Q303 に応じて、基準点表またはゼロ点表に入力が行われます。

Q303 = 1 の場合、コントローラが基準点表を記述します。

Q303 = 0 の場合、コントローラがゼロ点表を記述します。ゼロ点は自動的に有効化されません

算出された基準点の保存

入力:0...99999

Q331 主軸の新しい基準点?

算出された接続線の交点が設定される主軸上の座標。基本設定は 0。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q332 副軸の新しい基準点?

算出された接続線の交点が設定される副軸上の座標。基本設定は 0。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+9999.9999

Q303 測定値転送 (0,1)?

算出された基準点をゼロ点表あるいは基準点表のどちらに保存するか指定します:

-1:使用禁止。古い NC プログラムが読み込まれる場合に、コントローラによって入力されます 参照 用途

0:算出された基準点を有効なゼロ点表に書き込みます。基準系は有効なワークピース座標系です

1:算出された基準点を基準点表に書き込みます。

入力:-10+1

Q381 TS-軸をプロービング? (0/1)

タッチプローブ軸上の基準点も設定するかを指定します:

0:タッチプローブ軸上の基準点を設定しません

1:タッチプローブ軸上の基準点を設定します

入力:01

Q382 TS-軸をプロービング: 座標 第1軸?

タッチプローブ軸上の基準点が設定される、加工面の主軸上のプロービング点の座標。Q381 = 1 の場合のみ有効。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q383 TS-軸をプロービング: 座標 第2軸?

タッチプローブ軸上の基準点が設定される、加工面の副軸上のプロービング点の座標。Q381 = 1 の場合のみ有効。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q384 TS-軸をプロービング: 座標 第3軸?

タッチプローブ軸上の基準点が設定される、タッチプローブ軸上のプロービング点の座標。Q381 = 1 の場合のみ有効。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

Q333 TS 軸の新しい基準点?

基準点が設定されるタッチプローブ軸上の座標。基本設定は 0。 この値は絶対値です。

入力:-99999.9999...+99999.9999

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 TCH PROBE 418 DATUM FROM 4 HOLES ~

Q268=+20

;1ST CENTER 1ST AXIS ~

Q269=+25

;1ST CENTER 2ND AXIS ~

Q270=+150

;2ND CENTER 1ST AXIS ~

Q271=+25

;2ND CENTER 2ND AXIS ~

Q316=+150

;3RD CENTER 1ST AXIS ~

Q317=+85

;3RD CENTER 2ND AXIS ~

Q318=+22

;4TH CENTER 1ST AXIS ~

Q319=+80

;4TH CENTER 2ND AXIS ~

Q261=-5

;MEASURING HEIGHT ~

Q260=+10

;CLEARANCE HEIGHT ~

Q305=+12

;NUMBER IN TABLE ~

Q331=+0

;DATUM ~

Q332=+0

;DATUM ~

Q303=+1

;MEAS. VALUE TRANSFER ~

Q381=+1

;PROBE IN TS AXIS ~

Q382=+85

;1ST CO. FOR TS AXIS ~

Q383=+50

;2ND CO. FOR TS AXIS ~

Q384=+0

;3RD CO. FOR TS AXIS ~

Q333=+0

;DATUM