「ミラーリング(W-CS)」機能
用途
「ミラーリング(W-CS)」機能により、NC プログラムを変更することなく、NC プログラムのミラーリングさせた加工を実行できます。
機能説明
「ミラーリング(W-CS)」機能は軸ごとに作用します。この値は、サイクル 8 MIRROR IMAGE または TRANS MIRROR 機能により、加工面の傾斜前に NC プログラムで定義したミラーリングに追加で作用します。
「ミラーリング(W-CS)」機能は、作業エリア「位置」での位置表示に影響を与えません。
適用例
「ミラーリング(W-CS)」機能を使用して、加工は左右反転して行われます。
初期状況:
- CAM 出力はミラーリングされていないワーク (右ミラーキャップなど) に使用できます。
- 以下の特性の CAM 出力:
- ボールエンドミルの工具中心点に出力する
- FUNCTION TCPM を「AXIS SPAT」を選択して定義する
- 工具ゼロ点がブランク中心点に設定されている
以下のように加工をミラーリングします。
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注意事項
- PLANE 機能または空間角を用いる FUNCTION TCPM 機能を使用する場合は、ミラーリングされた主軸に合わせて回転軸もミラーリングされます。その際、回転軸が作業エリア「GPS」でマークされているかどうかに関係なく、常に同じ運転状況となります。
- PLANE AXIAL には回転軸のミラーリングは影響しません。
- 軸角度を用いる FUNCTION TCPM 機能の場合は、ミラーリング対象のすべての軸を作業エリア「GPS」で個別に有効にする必要があります。