サイクル 1012 DRESSING D AND A/I (#156 / #4-04-1)

ISO プログラミング

G1012

用途

 
Machine

機械のマニュアルを参照してください。

この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。

サイクル 1012 DRESSING D AND A/I では、研削ホイールの直径と側面を組み合わせてドレッシングできます。側面は、正面または軸側でドレッシングできます。輪郭の加工は一方向にのみ行われます。往路または復路の移動は、研削ホイールではなく、退避経路を経由します。輪郭に沿って移動する方向は、パラメータ Q1016 DRESSING STRATEGY によって定義されます。

このサイクルでは、次の研削ホイールエッジをドレッシングできます:

円筒形の研削ピン

まっすぐな研削ホイール

斜めの研削ホイール

1、2、5、6

1、2、5、6

2、6

 
Tip

定義された切刃半径のドレッシング工具、つまりドレッシングタイプ FIXRAD または ROTRAD を使用します。

研削工具のドレッシング

サイクル 1030 ACTIVATE WHEEL EDGE (#156 / #4-04-1)

注意事項

 
注意事項
衝突の危険に注意!
FUNCTION DRESS BEGIN をオンにすると、キネマティクスが切り替わります。研削ホイールがワークになります。場合によっては、軸が反対方向に移動します。この機能の処理中およびその後の加工中に衝突が生じるおそれがあります。
  1. ドレッシングモード「FUNCTION DRESS」は、操作モード「プログラム実行」またはモード「単一ブロック」でのみ有効にします
  2. FUNCTION DRESS BEGIN 機能の前に研削ホイールをドレッシング工具の近くに配置します
  3. FUNCTION DRESS BEGIN 機能の後、ハイデンハインのサイクルまたは機械メーカーのサイクルでのみ作業します
  4. NC プログラムの中断や電源遮断後に、軸の移動方向を点検します
  5. 必要に応じて、キネマティクスの切替えをプログラミングします
 
注意事項
衝突の危険に注意!
ドレッシングサイクルにより、ドレッシング工具がプログラミングされた研削ホイールのエッジにポジショニングされます。位置決めは、加工面の 2 つの軸上で同時に行われます。この動作中に衝突点検は行われません。衝突の危険があります!
  1. FUNCTION DRESS BEGIN 機能の前に研削ホイールをドレッシング工具の近くに配置します
  2. 衝突がないことを確認します
  3. NC プログラムをゆっくりと実行します
  • このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILLFUNCTION MODE TURNFUNCTION MODE GRIND および FUNCTION DRESS で実行できます。
  • サイクル 1012 は DEF アクティブです。
  • ドレッシングモードでは座標変換はできません。
  • ドレッシングは作業エリア「Simulation」で表示されません。
  • Q1022 COUNTER FOR DRESSING をプログラミングすると、定義されたカウンタ状態に達したときにのみ工具がドレッシングされます。 正面をドレッシングする場合、カウンタが工具マネージャのパラメータ DRESS-N-A および DRESS-N-A-ACT に保存されます。軸側をドレッシングする場合、カウンタが工具マネージャのパラメータ DRESS-N-I および DRESS-N-I-ACT に保存されます。
  • 機械メーカーのマクロを使用してドレッシングシステムを有効化しない場合、パラメータ Q1006 GRINDING WHEEL FACE を使用しないでください。この場合、ドレッシングする研削ホイールエッジをサイクル 1030 ACTIVATE WHEEL EDGE で有効にする必要があります。
  • いずれかのホイール側面形状を選択した場合、半径 RV および RV1 をサイクル 1012 DRESSING D AND A/I でドレッシングできます。これを行うには、次のパラメータを等しく設定します:
    • A_R1 = RV
    • I_R1 = RV1
  • ドレッシングサイクルでは、パラメータ A_R1I_R1 のみが考慮されます。

  • このサイクルは、必ずドレッシングモードで実行してください。場合によっては、機械メーカーが、サイクルシーケンスにおいてすでに切替えをプログラミングしています。

サイクルパラメータ

ヘルプ画像

パラメータ

Q1013 ドレッシング量は?

ドレッシングプロセス時に切り込む値。

入力:0...9.9999

Q1023 プロファイルプログラムの切込み角は?

ドレッシングのためにプロファイルを移動させる角度。

0:ドレッシングキネマティクスの X 軸で直径でのみ切込み

+90:ドレッシングキネマティクスの Z 軸でのみ切込み

入力:0...90

Q1018 ドレッシングの送り速度は?

ドレッシングプロセス時の移動速度。

入力:0...99999

Q1016 ドレッシング方法(0~2)は?

ドレッシング時の移動動作:

1:後退。ドレッシングは研削ホイールに沿って有効な研削ホイールエッジの方へ行われます。

2:前進。ドレッシングは研削ホイールに沿って有効な研削ホイールエッジから離れる方向に行われます。

入力:12

Q1019 ドレッシング切込み数は? (オプション)

ドレッシングプロセスの切込み数

入力:1...999

Q1020 アイドルストローク数は? (オプション)

ドレッシング工具が材料除去なしでの最後の切込み後に研削ホイールから離れる回数。

入力:0...99

Q253 事前集積のための送り速度? (オプション)

始点への接近時ならびにすべての退避動作時の工具の移動速度 (mm/min)。

入力:0...99999.9999 または FMAXFAUTOPREDEF

Q1006 研磨ホイールエッジは? (オプション)

ドレッシングするホイール側を選択します:

-1:選択なし

1:軸側

このパラメータは、機械メーカーのマクロでドレッシングシステムが有効化される場合にのみ使用できます。

注意事項

入力:-10+1

Q1022 ドレッシング前のコール数は? (オプション)

ドレッシングプロセスが実行される前のサイクル定義の数。

0:NC プログラムのサイクル定義ごとに、研削ホイールがドレッシングされます。

>0:このサイクル定義の数の後に、研削ホイールがドレッシングされます。

入力:0...99

Q330 工具番号または工具名は? (オプション)

ドレッシング工具の番号または名前。アクションバーの選択機能で工具表から直接工具を適用することができます。

-1:ドレッシングサイクル前にドレッシング工具が有効にされた。

入力:-1...99999.9

Q1011 切削速度の係数? (オプション、機械メーカーによって異なる)

ドレッシング工具の切削速度を変更する係数。研削ホイールの切削速度が適用されます。

0:切削速度係数は使用されない

>0:正の値の場合、ドレッシング工具は研削ホイールとの接触点で回転します (研削ホイールに対して逆の回転方向)。

<0:負の値の場合、ドレッシング工具は接触点で研削ホイールと反対に回転します (研削ホイールに対して同じ回転方向)。

入力:–99.999...+99.999

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 CYCL DEF 1012 DRESSING D AND A/I ~

Q1013=+0

;DRESSING AMOUNT ~

Q1023=+0

;ANGLE OF INFEED ~

Q1018=+100

;DRESSING FEED RATE ~

Q1016=+1

;DRESSING STRATEGY ~

Q1019=+1

;NUMBER INFEEDS ~

Q1020=+0

;IDLE STROKES ~

Q253=+1000

;F PRE-POSITIONING ~

Q1006=-1

;GRINDING WHEEL FACE ~

Q1022=+0

;COUNTER FOR DRESSING ~

Q330=-1

;TOOL ~

Q1011=+0

;FACTOR VC