サイクル 29 CYL SURFACE RIDGE (#8 / #1-01-1)
ISO プログラミング
G129
使用
サイクルシーケンス
- コントローラは工具を加工の始点の上に位置決めします。ブリッジ幅と工具直径から始点が計算されます。始点の位置は、輪郭サブプログラムで定義した最初の点からブリッジ幅半分と工具直径の分だけ横にずれたところです。半径補正が、ブリッジの左から開始するか (1、RL = 順方向)、あるいは右から開始するか (2、RR = 逆方向) を決定します。
- コントローラが最初の切込み深さに位置決めした後、工具はフライス加工送り速度 Q12 で円弧上を接線方向にブリッジの壁に接近します。場合によっては、側面の仕上加工許容値が考慮されます
- 最初の切込み深さで、工具はフライス加工送り速度 Q12 でブリッジ壁に沿って、ブリッジが完全に出来上がるまでフライス加工します
- 続いて工具はブリッジ壁から接線方向に退去し、加工の始点に戻ります
- プログラミングされたフライス加工深さ Q1 に達するまで、2~4 の工程が繰り返されます
- 最後に、工具が工具軸の安全な高さに戻ります
円筒は回転テーブルの中心にクランプされていなければなりません。 回転テーブルの中心に基準点を設定してください。
注意事項
このサイクルは傾斜した加工を実行しません。このサイクルを実行するには、機械テーブルの下の最初の機械軸が回転軸でなければなりません。さらに、工具を円筒表面に対して垂直に位置決めできなければなりません。
- 機械パラメータ displaySpindleErr (No. 201002) で、スピンドルがオンになっていないときにエラーメッセージを出力するかどうかのオン/オフを設定します
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
- センターカットエンドミル付きのミリング刃を使用します (DIN 844)。
- サイクルの呼出し時に、スピンドル軸が回転テーブルの軸に対して垂直でなければなりません。そうでない場合は、エラーメッセージが出力されます。場合によっては、キネマティクスの切替えが必要です。
プログラミングの注意事項
- 輪郭サブプログラムの最初の NC ブロックでは、常に 2 つの円筒表面座標をプログラミングしてください。
- サイクルパラメータ「深さ」の符号で加工方向が決まります。深さを 0 でプログラミングした場合、サイクルは実行されません。
- セットアップ許容値は工具半径よりも大きくなければなりません。
- 輪郭サブプログラムでローカルな Q パラメータ QL を使用する場合は、QL を輪郭サブプログラムの内部でも割り当てるか、計算する必要があります。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
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Q1 ミリング深さ? 円筒表面と輪郭底部間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q3 側面の仕上げ加工許容値? ブリッジ壁の仕上加工許容量。この仕上加工許容値は入力値の 2 倍だけブリッジ幅を拡大します。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q6 セットアップ許容値? 工具正面と円筒表面間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 または PREDEF | |
Q10 切込み深さ? 工具がその都度切り込む寸法。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q11 プランジ送り速度? スピンドル軸上の移動動作の送り速度 入力:0...99999.9999 または FAUTO、FU、FZ | |
Q12 えぐり出し加工送り速度? 加工面上の移動動作の送り速度 入力:0...99999.9999 または FAUTO、FU、FZ | |
Q16 円筒の半径? 輪郭を加工する円筒の半径。 入力:0...99999.9999 | |
Q17 寸法表示方法?角度=0 MM/INCH=1 サブプログラムに回転軸の座標を角度あるいは mm (inch) でプログラミングします。 入力:0、1 | |
Q20 ブリッジ幅? 作成するブリッジの幅 入力:-99999.9999...+99999.9999 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CYCL DEF 29 CYL SURFACE RIDGE ~ | ||
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