基本事項
用途
作業エリア「ジョブリスト」でパレット表を編集し、処理することができます。
関連項目
- パレット表の内容
- パレット用の作業エリア「フォーム」
- 工具指向型加工
条件
- ソフトウェアオプション Batch Process Mngr. (#154 / #2-05-1)
バッチプロセスマネージャはパレット管理の拡張機能です。バッチプロセスマネージャにより、作業エリア「ジョブリスト」の機能全体が得られます。
機能説明
作業エリア「ジョブリスト」にパレット表の個々の行とステータスが表示されます。
「編集」スイッチを有効にすると、アクションバーの「行を 挿入」ボタンで表の行を新たに追加できます。
操作モード「エディタ」と「プログラム実行」でパレット表を開くと、作業エリア「ジョブリスト」が自動的に表示されます。この作業エリアを閉じることはできません。
パレット表の情報
パレット表を開くと、作業エリア「ジョブリスト」に以下の情報が表示されます。
列 | 意味 |
---|---|
列名 | |
Programm | |
Sts | 加工ステータス |
パレット、固定具または NC プログラムのステータス
以下のアイコンでステータスが示されます:
アイコン | 意味 |
---|---|
パレット、クランプまたはプログラムがロックされています | |
パレットまたはクランプが加工のために使用可能になっていません | |
この行は操作モード「プログラム実行」で現在処理中であり、編集できません | |
この行では、手動でプログラム中断を行いました |
加工方法
以下のアイコンで加工方法が示されます:
アイコン | 意味 |
---|---|
マークなし | ワーク指向の加工 |
工具最適化加工
|
加工ステータス
コントローラはプログラムラン中に加工ステータスを更新します。
以下のアイコンで加工ステータスが示されます:
アイコン | 意味 |
---|---|
ブランク、加工が必要 | |
加工が不完全、さらに加工が必要 | |
完全に加工済み、さらなる加工は不要 | |
加工をスキップ |
「行を 挿入」ウィンドウ
- 「プログラム」が選択された「行を 挿入」ウィンドウ
「行を 挿入」ウィンドウには以下の設定があります。
設定 | 意味 |
---|---|
ポイントの挿入 |
|
プログラム選択 |
|
線種 | パレット表の TYPE 列に対応 パレット、クランプまたはプログラムを挿入 |
行の内容と設定は作業エリア「フォーム」で編集できます。
操作モード「プログラム実行」
作業エリア「ジョブリスト」に加えて、作業エリア「プログラム」も開くことができます。表の行が NC プログラムで選択されている場合、作業エリア「プログラム」に内容が表示されます。
実行カーソルにより、表のどの行が処理用にマークされているか、または処理中であるかが表示されます。
「GOTO カーソル」ボタンで、パレット表で現在選択されている行に実行カーソルを移動させます。
任意の NC ブロックにブロックスキャンを実行する
次のように NC ブロックにブロックスキャンを実行します:
| ||
| ||
| ||
| ||
|
注意事項
- 機械メーカーは機械パラメータ editTableWhileRun (No. 202102) で、プログラムラン中のパレット表の編集を可能にするかどうかを定義します。
- 機械メーカーは機械パラメータ stopAt (No. 202101) で、パレット表の処理時にコントローラがいつプログラムランを停止するかを定義します。
- 機械メーカーはオプションの機械パラメータ resumePallet (No. 200603) で、エラーメッセージ後にプログラムランを続行するかどうかを定義します。
- オプションの機械パラメータ failedCheckReact (No. 202106) を使用して、工具呼出しまたはプログラム呼出しのエラーをチェックするかどうかを定義します。
- オプションの機械パラメータ failedCheckImpact (No. 202107) を使用して、工具呼出しまたはプログラム呼出しのエラーの場合に NC プログラム、固定具またはパレットをスキップするかどうかを定義します。