サイクル 814 TURN PLUNGE LONGITUDINAL EXT.

ISO プログラミング

G814

用途

 
Machine

機械のマニュアルを参照してください。

この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。

このサイクルでは、プランジ要素 (アンダーカット) で肩を長手旋削できます。追加された機能:

  • 輪郭の始点と輪郭の終点に面取りまたは角取りを挿入できます
  • このサイクルでは、平面および輪郭コーナーの半径の角度を設定できます

このサイクルは、粗加工、仕上加工または完全加工に適用できます。粗加工時には、軸と平行に切削します。

このサイクルを内側および外側の加工に使用できます。開始直径 Q491 が最終直径 Q493 よりも大きい場合、サイクルは外側加工を実行します。開始直径 Q491 が最終直径 Q493 よりも小さい場合、サイクルは内側加工を実行します。

粗加工サイクルシーケンス

サイクル呼出し時の工具位置がサイクル開始点として使用されます。開始点の Z 座標が Q492 Z の輪郭開始よりも小さい場合、工具は Z 座標のセットアップ許容値に位置決めされて、そこからサイクルが開始されます。

アンダーカット内で、コントローラは送り速度 Q478 で切込みを実行します。後退動作はそれぞれセットアップ許容値分だけ行われます。

  1. コントローラは早送りで軸に平行な切込み動作を実行します。切込み値は Q463 最大切削深さに基づいて算出されます。
  2. コントローラは定義された送り速度 Q478 で、開始位置から終点までの範囲を縦方向に切削します。
  3. コントローラは工具を定義された送り速度で切込み値だけ戻します。
  4. 工具が早送りで切削開始点に戻ります。
  5. 輪郭が完成するまでこの工程 (1 ~ 4) が繰り返されます。
  6. 工具が早送りでサイクル開始点に戻ります。

仕上加工サイクルシーケンス

  1. コントローラは早送りで切込み動作を実行します。
  2. 定義された送り速度 Q505 で仕上り品輪郭 (輪郭始点から輪郭終点まで) が仕上加工されます。
  3. コントローラは工具を定義された送り速度でセットアップ許容値だけ戻します。
  4. 工具が早送りでサイクル開始点に戻ります。

注意事項

  • このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE TURN でのみ実行可能です。
  • サイクル呼出し時の工具位置 (サイクル開始点) によって切削する範囲が変わります。
  • コントローラは、工具の切削形状を考慮して、輪郭要素を損なわないようにします。アクティブな工具によって完全な加工ができない場合は、警告が表示されます。
  • CUTLENGTH に値が入力されている場合、その値がサイクルの粗加工時に顧慮されます。指示がなされて、切込み深さが自動的に低下します。
  • 切削サイクルの基本事項に注意してください。
  • 切削サイクル

プログラミングの注意事項

  • サイクルを呼び出す前に、位置決めブロックを半径補正 R0 で安全な位置にプログラミングします。

サイクルパラメータ

補助図

パラメータ

Q215 機械加工運転(0/1/2/3)?

加工範囲を指定します:

0:粗加工と仕上加工

1:粗加工のみ

2:完成寸法の仕上加工のみ

3:許容値の仕上加工のみ

入力:0123

Q460 セットアップ許容値?

後退動作とプリポジショニング用の間隔。 この値はインクリメンタル値です。

入力:0...999.999

Q491 輪郭開始での直径?

輪郭始点の X 座標 (直径指定)

入力:-99999.999...+99999.999

Q492 Zの輪郭開始?

プランジ経路の始点の Z 座標

入力:-99999.999...+99999.999

Q493 輪郭終了での直径?

輪郭終点の X 座標 (直径指定)

入力:-99999.999...+99999.999

Q494 Zの輪郭終了?

輪郭終点の Z 座標

入力:-99999.999...+99999.999

Q495 辺の角度?

プランジ加工するフランクの角度。基準角度は回転軸に対して垂直です。

入力:0...89.9999

Q501 開始要素のタイプ(0/1/2)?

輪郭開始要素の種類 (円周面) を指定します:

0:追加の要素なし

1:要素は面取り

2:要素は半径

入力:012

Q502 開始要素のサイズ?

開始要素のサイズ (面取りセクション)

入力:0...999.999

Q500 輪郭の角の半径?

輪郭内側コーナーの半径。半径を指定しない場合、切削プレートの半径が発生します。

入力:0...999.999

Q496 面の角度?

平面と回転軸の間の角度

入力:0...89.9999

Q503 終了要素のタイプ(0/1/2)?

輪郭終了要素の種類 (平面) を指定します:

0:追加の要素なし

1:要素は面取り

2:要素は半径

入力:012

Q504 終了要素のサイズ?

終了要素のサイズ (面取りセクション)

入力:0...999.999

Q463 最大切削深さ?

半径方向の最大切込み (半径指定)。摩擦切断を防ぐために、切込みは均等に分割されます。

入力:0...99.999

Q478 荒削り送り速度?

粗加工時の送り速度。M136 をプログラミングすると、コントローラは mm/min 単位の M136 を使用せずに、mm/rev 単位で送り速度を解釈します。

入力:0...99999.999 または FAUTO

Q483 直径のオーバーサイズ?

定義した輪郭の直径の許容値。 この値はインクリメンタル値です。

入力:0...99.999

Q484 Zのオーバーサイズ?

定義した輪郭の軸方向での許容値。 この値はインクリメンタル値です。

入力:0...99.999

Q505 仕上げ加工送り速度?

仕上加工時の送り速度。M136 をプログラミングすると、コントローラは mm/min 単位の M136 を使用せずに、mm/rev 単位で送り速度を解釈します。

入力:0...99999.999 または FAUTO

Q506 輪郭スムージング(0/1/2)?

0:各切削後、輪郭に沿って (切込み範囲内)

1:最後の切削後に輪郭スムージング (輪郭全体)、持ち上げ 45°

2:輪郭スムージングなし、持ち上げ 45°

入力:012

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 CYCL DEF 814 TURN PLUNGE LONGITUDINAL EXT. ~

Q215=+0

;MACHINING OPERATION ~

Q460=+2

;SETUP CLEARANCE ~

Q491=+75

;DIAMETER AT CONTOUR START ~

Q492=-10

;CONTOUR START IN Z ~

Q493=+50

;CONTOUR END IN X ~

Q494=-55

;CONTOUR END IN Z ~

Q495=+70

;ANGLE OF SIDE ~

Q501=+1

;TYPE OF STARTING ELEMENT ~

Q502=+0.5

;SIZE OF STARTING ELEMENT ~

Q500=+1.5

;RADIUS OF CONTOUR EDGE ~

Q496=+0

;ANGLE OF FACE ~

Q503=+1

;TYPE OF END ELEMENT ~

Q504=+0.5

;SIZE OF END ELEMENT ~

Q463=+3

;MAX. CUTTING DEPTH ~

Q478=+0.3

;ROUGHING FEED RATE ~

Q483=+0.4

;OVERSIZE FOR DIAMETER ~

Q484=+0.2

;OVERSIZE IN Z ~

Q505=+0.2

;FINISHING FEED RATE ~

Q506=+0

;CONTOUR SMOOTHING

12 L X+75 Y+0 Z+2 FMAX M303

13 CYCL CALL