サイクル 1412 INCLINED EDGE PROBING
ISO プログラミング
G1412
用途
サイクルシーケンス
- コントローラは、ポジショニングロジックを使用して、タッチプローブを最初のプロービング点 1 のプリポジション用に位置決めします。
- 続いて、タッチプローブは入力された測定高さ Q1102 にポジショニングされ、最初のプロービングプロセスがタッチプローブ表のプロービング送り速度 F で実行されます。
- コントローラはタッチプローブをセットアップ許容値分だけ、プロービング方向の反対に戻します。
- CLEAR. HEIGHT MODE Q1125 をプログラミングすると、コントローラはタッチプローブを FMAX_PROBE で安全な高さ Q260 に戻してポジショニングします。
- その後、タッチプローブはプロービング点 2 に移動し、2 番目のプロービングプロセスを実行します。
- 最後に、コントローラがタッチプローブを安全な高さに戻し (Q1125 により異なる)、求められた値を次の Q パラメータに保存します:
Q パラメータ | 意味 |
---|---|
Q950~Q952 | 主軸、副軸、工具軸で測定された 1 番目の位置 |
Q953~Q955 | 主軸、副軸、工具軸で測定された 2 番目の位置 |
Q964 | 測定された基本回転 |
Q965 | 測定されたテーブル回転 |
Q980~Q982 | 測定された 1 番目のプロービング点の偏差 |
Q983~Q985 | 測定された 2 番目のプロービング点の偏差 |
Q994 | 測定された基本回転の角度偏差 |
Q995 | 測定されたテーブル回転の角度偏差 |
Q183 | ワークピースの状態
|
Q970 | サイクル 1493 EXTRUSION PROBINGを事前にプログラミングした場合: 1 番目のプロービング点からの最大偏差 |
Q971 | サイクル 1493 EXTRUSION PROBINGを事前にプログラミングした場合: 2 番目のプロービング点からの最大偏差 |
注意事項
- 各オブジェクト間または各プロービング点の間では安全な高さに移動します
- タッチプローブサイクルを使用する前に、次の NC 機能をアクティブにしないでください:
- サイクル 8 MIRROR IMAGE
- サイクル 11 SCALING
- サイクル 26 AXIS-SPEC. SCALING
- TRANS MIRROR
- サイクル呼出し前に座標変換をリセットします
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
- Q1100、 Q1101 または Q1102 で公差をプログラミングすると、公差は傾斜に沿ったプロービング点ではなく、プログラミングされた目標位置を基準とします。傾斜エッジに沿った表面法線の公差をプログラミングするには、パラメータ TOLERANCE QS400 を使用します。
- タッチプローブサイクル 14xx の基本事項に注意してください。
回転軸と関連した注意事項:
- 傾斜した加工面で基本回転を求める場合は、次の点に注意してください:
- 回転軸の現在の座標と定義された旋回角度 (3D-ROT メニュー) が一致する場合、加工面は一定です。基本回転の計算は、入力座標系 I-CS で行われます。
- 回転軸の現在の座標と定義された旋回角度 (3D-ROT メニュー) が一致しない場合、加工面は一定ではありません。基本回転は工具軸に応じてワークピース座標系 W-CS で計算されます。
- 機械メーカーがオプションの機械パラメータ chkTiltingAxes (No. 204601) を使用して、傾斜状況の一致をテストするかどうかを指定します。テストが指定されていない場合、コントローラは基本的に一定の加工面を採用します。その後、基本回転の計算は I-CS で行われます。
回転テーブル軸を調整する:
- 回転テーブルの調整ができるのは、測定した回転を回転テーブル軸で補正できる場合だけです。その軸は必ず、ワークピースを起点とした最初の回転テーブル軸です。
- 回転テーブル軸を調整するには (Q1126 が 0 以外)、この回転を適用する必要があります (Q1121 が 0 以外)。そうしないと、エラーメッセージが表示されます。
- 回転テーブル軸による調整ができるのは、事前に基本回転が設定されていない場合だけです。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
---|---|
Q1100 基準軸の最初の公称位置? 主軸上で傾斜エッジが始まる絶対目標位置。 入力:-99999.9999...+99999.9999 代わりに ?、+、- または @
| |
Q1101 マイナー軸の最初の公称位置? 副軸上で傾斜エッジが始まる絶対目標位置。 入力:-99999.9999...+99999.9999 またはオプションの入力、Q1100 を参照 | |
Q1102 第1公称位置の工具軸ですか? 工具軸上での最初のプロービング点の絶対目標位置 入力:-99999.9999...+9999.9999 またはオプションの入力、Q1100 を参照 | |
QS400 許容値? サイクルが監視する公差範囲。この公差は、傾斜エッジに沿った表面法線の許容偏差を定義します。構成部品の目標座標と実際の実座標から偏差が算出されます。 例:
入力:最大 255 文字 | |
Q1130 第1ラインの名目角度? 1 番目の直線の目標角度 入力:-180...+180 | |
Q1131 第1ラインのプロービング方向? 1 番目のエッジのプロービング方向: +1:プロービング方向を目標角度 Q1130 の方向に +90° 回転させ、目標エッジに対して直角にプロービングします。 -1:プロービング方向を目標角度 Q1130 の方向に -90° 回転させ、目標エッジに対して直角にプロービングします。 入力:-1、+1 | |
Q1132 第1ライン上の第1距離? 傾斜エッジの開始点と最初のプロービング点の間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:–999.999...+999.999 | |
Q1133 第1ライン上の第2距離? 傾斜エッジの開始点と 2 番目のプロービング点の間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:–999.999...+999.999 | |
Q1139 オブジェクトの平面(1-3)? コントローラが目標角度 Q1130 とプロービング方向 Q1131 を解釈する平面。 1:YZ 平面 2:ZX 平面 3:XY 平面 入力:1、2、3 | |
Q320 セットアップ許容値? プロービング点とタッチプローブ球の間の追加的な間隔。Q320 は、タッチプローブ表の SET_UP 列に追加的に作用します。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF | |
Q260 安全高さ? タッチプローブとワークピース (クランプ装置) との衝突が生じない工具軸上の座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 または PREDEF | |
Q1125 ギャップの高さに移動しますか? プロービング位置間でのポジショニング動作: -1:安全な高さに移動しません。 0:サイクルの前後で安全な高さに移動します。プリポジショニングが FMAX_PROBE で行われます。 1:各オブジェクトの前後で安全な高さに移動します。プリポジショニングが FMAX_PROBE で行われます。 2:各プロービング点の前後で安全な高さに移動します。プリポジショニングが FMAX_PROBE で行われます。 入力:-1、0、+1、+2 | |
Q309 許容誤差への応答? 公差超過時の応答: 0:公差超過時にプログラムランを中断しません。結果を示すウィンドウは開きません。 1:公差超過時にプログラムランを中断します。結果を示すウィンドウが開きます。 2:リワークの場合、結果を示すウィンドウは開きません。実際位置が廃棄範囲にある場合、結果を示すウィンドウが開き、プログラムランが中断されます。 入力:0、1、2 | |
Q1126 回転軸を整列しますか? 傾斜した加工用の回転軸をポジショニングします: 0:現在の回転軸位置を保持します。 1:回転軸を自動でポジショニングし、その際に工具先端を移動します (MOVE)。ワークピースとタッチプローブ間の相対位置は変わりません。リニア軸で調整動作が行われます。 1:回転軸を自動でポジショニングし、その際に工具先端を移動します (MOVE)。ワークピースとタッチプローブ間の相対位置は変わりません。リニア軸で調整動作が行われます。 入力:0、1、2 | |
Q1120 位置を転送しますか? コントローラが有効な基準点を補正するかどうかを指定します: 0:補正なし 1:1 番目のプロービング点に対して補正。1 番目のプロービング点の目標位置と実際位置の偏差分だけ、コントローラが有効な基準点を補正します。 2:2 番目のプロービング点に対して補正。2 番目のプロービング点の目標位置と実際位置の偏差分だけ、コントローラが有効な基準点を補正します。 3:プロービング点の平均値に対して補正。プロービング点の平均値の目標位置と実際位置の偏差分だけ、コントローラが有効な基準点を補正します。 入力:0、1、2、3 | |
Q1121 ローテーションを確認しますか? 算出された傾き具合を適用するかどうかを指定します: 0:基本回転なし 1:基本回転を設定:この傾き具合が基本変換として基準点表に適用されます。 2:回転テーブルを回転:この傾き具合がオフセットとして基準点表に適用されます。 入力:0、1、2 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 TCH PROBE 1412 INCLINED EDGE PROBING ~ | ||
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