例:空間角と軸角度の比較
この例では、旋回加工における空間角と軸角度の違いを示します。
加工はテーブル回転軸 B および C を持つ機械で行われます。B 軸は直角に取り付けられているのではなく、機械の左後ろのコーナーに 45° の角度で取り付けられています。
PLANE SPATIAL を使用して空間角をプログラミングすることにより、ワークの前エッジで 45° の面取りを作成します。
機械キネマティクスは旋回していない | 45° の面取りのワーク |
前エッジの面取りをフライス加工するには、空間角 SPA+45 を定義します。必要な軸位置が計算され、B 軸と C 軸が回転します。
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
Tip
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 PLANE SPATIAL SPA+45 SPB+0 SPC+0 MOVE FMAX | :加工面を空間角で旋回させる |
- SPA+45 の回転軸の位置
作業エリア「位置」には、軸 B および C の軸位置が表示されます。軸角度でプログラミングする場合は、これらの軸位置を計算して入力する必要があります。