M108 を使用して補助工具の半径を点検する
用途
補助工具の取付け前に M108 をプログラミングすると、補助工具の半径の偏差が点検されます。
機能説明
作用
M108 はブロックの末尾で作用します。
適用例
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
Tip
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 TOOL CALL 1 Z S5000 | :工具を取り付ける |
12 M101 M108 | :自動工具交換と半径の点検を有効にする |
工具交換が行われ、次の NC ブロックで自動工具交換と半径の点検が有効になります。
プログラムラン中に工具の最大寿命を超えると、補助工具への交換が行われます。コントローラは事前に定義された追加機能 M108 に基づいて、補助工具の工具半径を点検します。補助工具の半径が前の工具の半径よりも大きい場合は、エラーメッセージが表示されます。
M108 を使用しない場合、補助工具の半径は点検されません。
注意事項
M108 は、M107 (#9 / #4-01-1) のリセットにも使用されます。