サイクル 267 OUTSIDE THREAD MLLNG
ISO プログラミング
G267
用途
関連項目
- 事前に穴あけした材料のねじのフライス加工用サイクル 262 THREAD MILLING
- 事前に穴あけした材料のねじのフライス加工用サイクル 263 THREAD MLLNG/CNTSNKG、オプションで座ぐり加工の作成を選択可能
- 材料全体のドリル加工とねじのフライス加工のためのサイクル 264 THREAD DRILLNG/MLLNG、オプションで座ぐり加工の作成を選択可能
- 材料全体のねじのフライス加工用サイクル 265 HEL. THREAD DRLG/MLG、オプションで座ぐり加工の作成を選択可能
サイクルシーケンス
- 工具がスピンドル軸上でワークピース表面上の入力されたセットアップ許容値の位置に早送り FMAX で位置決めされます
正面座ぐり加工
- コントローラは加工面の主軸でスタッドの中心から正面座ぐり加工用の始点に接近させます。始点の位置は、ねじ半径、工具半径、ピッチから計算されます
- 工具はプリポジショニングの送り速度で、正面座ぐりの深さまで移動します
- コントローラは工具を補正なしで中心から半円を経て正面オフセットに位置決めし、座ぐりの送り速度で円動作を行います
- 続いてコントローラは工具を、再び半円状に始点へ移動させます
ねじ切り加工
- 事前に正面座ぐり加工が行われていない場合、コントローラは工具を始点に位置決めします。ねじ切り加工の始点 = 正面座ぐり加工の始点
- 工具はプログラミングされたプリポジショニングの送り速度で、ねじピッチの符号、ミリング加工方法およびオフセットのねじ山数から決まる開始面に移動します
- 続いて工具はらせん動作をしながら、接線方向にねじの公称直径へ接近します
- オフセットのパラメータに応じて、工具は一回のねじ溝ライン動作か、複数回のオフセットされたねじ溝ライン動作か、あるいは連続したねじ溝ライン動作のいずれかによってねじ切り加工します
- その後、工具は輪郭から接線方向に加工面の始点へ戻ります
- サイクルの最後に、工具が早送りでセットアップ許容値の位置まで移動するか、入力されている場合は第 2 セットアップ許容値の位置まで移動します
注意事項
- 深さはマイナスで入力します
- 機械パラメータ displayDepthErr (No. 201003) により、深さをプラスで入力したときエラーメッセージを出す (on) か、あるいは出さない (off) かを設定します
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
- 正面の座ぐり加工に必要なオフセットは、前もって確認しておく必要があります。 スタッド中心から工具中心までの値 (未補正数値) を必ず記入してください。
- ねじ深さまたは正面深さのサイクルパラメータの符号が加工方向を指定します。加工方向は次の順序で決定されます。
- ねじ深さ
- 正面深さ
プログラミングの注意事項
- 加工面の始点 (スタッド中心) への位置決めブロックは、半径補正 R0 を用いてプログラミングします。
- 深さのパラメータの 1 つを 0 に設定すると、コントローラはその加工工程を実行しません。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
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Q335 規定-直径? ねじの定格直径 入力:0...99999.9999 | |
Q239 ネジピッチ? ねじのピッチ符号は右ねじあるいは左ねじを指定します: + = 右ねじ – = 左ねじ 入力:-99.9999...+99.9999 | |
Q201 ねじ溝の深さ? ワークピース表面とねじ底部間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q355 オフセット設定回数? 工具がオフセットされるねじ山の数: 0 = ねじ深さへのらせん 1 = ねじ全長にわたる連続らせん >1 = 接近および退去を伴う複数のらせん経路。この間に工具がピッチの Q355 回分だけオフセットされます。 入力:0...99999 | |
Q253 事前集積のための送り速度? ワークピースへのプランジの際およびワークピースから抜き出す際の工具の移動速度 (mm/min)。 入力:0...99999.9999 または FMAX、FAUTO、PREDEF | |
Q351 方向? 順方向=+1 逆方向=-1 フライス加工の種類。スピンドル回転方向が考慮されます。 +1 = 順方向のフライス加工 –1 = 逆方向のフライス加工 (0 を入力すると、加工は順方向になります) 入力:-1、0、+1 または PREDEF | |
Q200 セットアップ許容値? 工具先端とワークピース表面間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF | |
Q358 前面の座ぐり深さ? 正面の座ぐり工程時のワークピース表面と工具先端間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q359 前面の座ぐりオフセット? 工具中心を中心からオフセットする間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 | |
Q203 ワークピース表面座標? 有効なゼロ点をもとにしたワークピース表面の座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q204 第二セットアップ許容値? 工具とワークピース (クランプ装置) との衝突が生じない工具軸上の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF | |
Q254 沈めフライスの送り速度? 座ぐり加工時の工具の移動速度 (mm/min) 入力:0...99999.999 または FAUTO、FU | |
Q207 ミリング加工送り速度? フライス加工時の工具の移動速度 (mm/min) 入力:0...99999.999 または FAUTO | |
Q512 接近するための送り速度? 接近時の工具の移動速度 (mm/min)。ねじの直径が小さい場合、接近送り速度を抑えることによって、工具破損のリスクを軽減できます。 入力:0...99999.999 または FAUTO |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
25 CYCL DEF 267 OUTSIDE THREAD MLLNG ~ | ||
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