「加法的オフセット(M-CS)」機能
用途
「加法的オフセット(M-CS)」機能により、機械座標系 M-CS で機械軸のゼロ位置をシフトすることができます。この機能は、例えば大型機械で軸角度を使用する際に軸を補正するために使用できます。
関連項目
- 機械座標系 M-CS
- 基本回転とオフセットの違い
機能説明
適用例
「加法的オフセット(M-CS)」機能を使用して、AC フォークヘッドを装備した機械の移動範囲を拡大します。偏心工具ホルダーを使用して、C 軸のゼロ位置を 180°シフトします。
初期状況:
- AC フォークヘッド装備の機械キネマティクス
- 偏心工具ホルダーの使用
工具は C 軸の回転中心の外側の偏心工具ホルダー内でクランプされています。
- C 軸に対する機械パラメータ presetToAlignAxis (No. 300203) が FALSE になっている
以下のように移動距離を延長します:
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注意事項
- 追加のオフセットを有効にした場合は、ワーク基準点を新たに設定します。
- 機械メーカーはオプションの機械パラメータ presetToAlignAxis (No. 300203) で、次の NC 機能でオフセットをどのように解釈するかを軸別に定義します:
- FUNCTION PARAXCOMP
- POLARKIN (#8 / #1-01-1)
- FUNCTION TCPM または M128 (#9 / #4-01-1)
- FACING HEAD POS (#50 / #4-03-1)