M141 を使用してタッチプローブ監視を抑制する

用途

タッチプローブサイクル 3 MEASURING または 4 MEASURING IN 3-D に関連してスタイラスが偏向している場合、M141 によりタッチプローブを位置決めブロックで退避させることができます。

機能説明

作用

M141 は直線の場合に、ブロックごとにブロックの先頭で作用します。

適用例

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 TCH PROBE 3.0 MEASURING

12 TCH PROBE 3.1 Q1

13 TCH PROBE 3.2 Y ANGLE: +0

14 TCH PROBE 3.3 ABST +10 F100

15 TCH PROBE 3.4 ERRORMODE1

16 L IX-20 R0 F500 M141

M141 により退避させる

サイクル 3 MEASURING で、ワークの X 軸がプロービングされます。このサイクルでは後退距離 MB が定義されていないため、タッチプローブは偏向後もそのままです。

タッチプローブは NC ブロック 16 で逆のプロービング方向に 20 mm 退避します。その際、M141 はタッチプローブの監視を抑制します。

M141 を使用しない場合、機械軸を移動させるとすぐにエラーメッセージが出力されます。

サイクル 3 MEASURING

サイクル 4 MEASURING IN 3-D

注意事項

 
注意事項
衝突の危険に注意!
追加機能 M141 は、スタイラスが経路から外れている時に、それを知らせるエラーメッセージを表示しないようにする機能です。その際、スタイラスとの衝突点検は自動的に行われません。両方の動作により、タッチプローブが安全に退避できるように配慮してください。不適切な退避方向を選択すると、衝突のおそれがあります。
  1. NC プログラムまたはプログラムセクションを「単一ブロック」モードで慎重にテストします