工具キャリアマネージャ

用途

工具キャリアマネージャを使用して、工具に工具キャリアの 3D モデルを割り当てることができます。

工具キャリアモデルは、次の機能に使用されます。

  • 作業エリア「シミュレーション」での表示
  • 動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1) での検討

条件

  • キネマティクス記述
  • 機械メーカーがキネマティクス記述を作成します

  • マウントポイントが定義されている
  • 機械メーカーが工具キャリアのマウントポイントを定義しています。

  • 工具キャリアモデルが存在する
  • 工具キャリアモデルを Toolkinematics フォルダに保存する必要があります。

  • パス:TNC:\system\Toolkinematics

  • 工具キャリアモデルが工具に割り当てられている
  • 工具キャリアを割り当てる

機能説明

工具キャリアモデルは、次の要件を満たす必要があります。

CFT または CFX ファイルを使用する場合は、ToolHolderWizard ウィンドウを使用してテンプレートを編集する必要があります。

工具キャリアテンプレートを ToolHolderWizard で調整する

工具キャリアを割り当てる

以下のように工具キャリアを工具に割り当てます:

    1. 操作モード「テーブル」を選択します

    1. 工具管理」を選択します
    2. 希望の工具を選択します

    1. 編集」を有効にします

    1. 必要に応じて、作業エリア「フォーム」を開きます
    2. 追加の幾何学データ」エリアでパラメータ KINEMATIC を選択します
    3. 工具キャリア運動」ウィンドウに使用可能な工具キャリアが表示されます。
    4. 希望の工具キャリアを選択します

    1. OK を選択します
    2. その工具に工具キャリアの 3 D モデルが割り当てられます。
     
    Tip

    次回、工具を呼び出したときに初めて、工具キャリアが考慮されます。

    注意事項

    • プログラミングスペース上で TNC:\system\Toolkinematics フォルダのツールキャリアテンプレートのサンプルファイルが含まれています。
    • 作業エリア「シミュレーション」では、工具 (工具キャリアを含む) がワークやクランプと衝突しないか点検できます。
    • シミュレーションでの詳細チェック

    • 直角アングルヘッドを持つ 3 軸機では、アングルヘッドの寸法が考慮されるため、工具軸 X および Y との関連においてアングルヘッドの工具キャリアは長所になります。
    • ハイデンハインでは、工具軸 Zを使用した加工を推奨しています。ソフトウェアオプション Adv. Function Set 1 (#8 / #1-01-1) を使用して、交換可能なアングルヘッドの角度に合わせて加工面を回転させ、Z 工具軸で作業を続けることができます。

    • 動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1) を使用して工具キャリアが監視されます。それにより、工具キャリアをクランプや機械コンポーネントとの衝突から守ることができます。
    • 動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1)

    • コントローラまたは NC プログラムで寸法単位「インチ」が有効な場合でも、コントローラは 3D ファイルの寸法を「mm」で解釈します。
    • 研削工具をドレッシングする際、作業エリア「シミュレーション」で工具キャリアが非表示になります。
    • 作業エリア シミュレーション

    • 変換を伴う工具キャリアキネマティクスを研削工具に割り当てることはできません (例:アングルヘッド)。