MONITORING HEATMAP (#155 / #5-02-1) によるコンポーネント監視
用途
MONITORING HEATMAP 機能で、NC プログラムからコンポーネントヒートマップとしてのワーク表示を開始および停止できます。
コントローラは、選択されたコンポーネントを監視し、ワークのヒートマップに結果をカラーで表示します。
プロセス監視 ( (#168 / #5-01-1)) によりシミュレーションでプロセスヒートマップが表示されると、コントローラではコンポーネントヒートマップは表示されません。
関連項目
- 作業エリア「状態」の「COMPMON」タブ
- サイクル 238 MEASURE MACHINE STATUS (#155 / #5-02-1)
- シミュレーションでヒートマップとしてワークをカラー表示する
- SECTION MONITORING による プロセス監視 (#168 / #5-01-1)
条件
- ソフトウェアオプション Component Monitoring (#155 / #5-02-1)
- 監視対象のコンポーネントが定義されている
機械メーカーはオプションの機械パラメータ CfgMonComponent (No. 130900) で、監視対象の機械コンポーネントと警告閾値およびエラー閾値を定義します。
機能説明
コンポーネントヒートマップは、熱画像カメラの画像と同様に機能します。
ヒートマップは、次の基本色で構成されるカラースケールを表します。
- 緑色:定義どおりの安全範囲にある部品
- 黄色:警告ゾーンにある部品
- 赤色:部品の過負荷
さらに次のカラーが表示されます。
- ライトグレー:コンポーネントが設定されていません
- ダークグレー:コンポーネントを監視できません (設定が見つからない場合や設定にエラーがある場合など)。
- Tip
機械のマニュアルを参照してください。
コンポーネントは機械メーカーが設定します。
コントローラはシミュレーションでワークのこの状態を表示し、場合によっては後続加工によって状態を再度上書きします。
- シミュレーションでのコンポーネントヒートマップの表示、予備加工なし
ヒートマップを使用して、一度に 1 つの構成部品の状態のみを表示できます。ヒートマップを連続して数回開始すると、前の構成部品の監視が停止します。
入力
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 MONITORING HEATMAP START FOR "Spindle" | :コンポーネント「スピンドル」の監視を有効にして、ヒートマップとして表示する |
この機能には、次のように移動します:
NC機能を挿入 すべての機能 特殊機能 機能 プロセス監視 MONITORING MONITORING HEATMAP
NC 機能には以下の構文要素が含まれます。
構文要素 | 意味 |
---|---|
MONITORING HEATMAP | コンポーネント監視用の構文のオープナー |
START FOR または STOP | コンポーネント監視を開始または停止します |
ファイル または QS | 監視するコンポーネント テキストまたは文字列パラメータ 選択ウィンドウを使った選択が可能 START FOR の選択時のみ |
注意事項
コントローラは工具の破損などの場合に受信信号を処理しなければならないため、状態の変化を直後にシミュレーションで表示することはできません。変化はわずかに遅れて表示されます。