工具管理

用途

操作モード「テーブル」の「工具管理」アプリケーションに、すべてのテクノロジーの工具定義および工具マガジンの割当てが表示されます。

工具マネージャでは、工具の追加やパラメータの編集、工具の削除が可能です。

機能説明

工具マネージャでは最高 32,767 個の工具を定義でき、それによって工具マネージャの表の行が最大数に達します。

工具マネージャには次の工具表のパラメータがすべて表示されます:

工具マネージャでは、さらにポケット表 tool_p.tch のマガジン割当てのポケットが表示されます。

ポケット表tool_p.tch

パラメータは作業エリア「」または作業エリア「フォーム」で編集できます。作業エリア「フォーム」には、それぞれの工具タイプに適したパラメータが表示されます。

工具パラメータ

注意事項

  • 新しい工具を作成すると、長さ L と半径 R のパラメータが始めは空になっています。長さと半径が空になっている工具は取り付けられず、エラーメッセージが表示されます。
  • ポケット表にまだ保存されている工具は削除できません。まず、マガジンからその工具を取り出す必要があります。
  • パラメータを編集するときは、現在の工具が別の工具の RT 列に補助工具として登録されている可能性があることに注意してください。
  • コントローラの計算速度を損なわないように、工具表はできるだけ、わかりやすく、簡潔にしてください。工具管理で最大 10 000 の工具エントリを使用します。例えば、工具番号は連続している必要はないので、使用されていない工具番号をすべて削除できます。
  • カーソルが作業エリア「」にあり、「編集」スイッチが無効になっているときは、キーボードで検索を開始できます。入力フィールドがある別のウィンドウが開き、入力した文字列が自動的に検索されます。入力した文字を含む工具が存在する場合は、この工具が選択されます。その文字列を含む工具が複数存在する場合は、ウィンドウ内を上下に移動できます。
  • 作業エリア「シミュレーション」では、工具 (工具キャリアを含む) がワークやクランプと衝突しないか点検できます。
  • シミュレーションでの詳細チェック

工具データのインポートとエクスポート

用途

工具データをコントローラにインポートすることや、コントローラからエクスポートすることができます。それにより手動編集の手間を省き、タイプミスを防ぐことができます。工具データのインポートは、プリセッターとの組み合わせで特に役立ちます。エクスポートした工具データは、お使いの CAM システムの工具データベースなどに使用できます。

機能説明

工具データは CSV ファイルで転送されます。

ファイルタイプ

工具データの転送用ファイルは次のような構成になっています:

  • 最初の行には、転送される工具表の列名が記載されています。
  • 他の行には、転送されるパラメータ値が記載されています。パラメータ値の順序は最初の行の列名の順序と同じでなければなりません。小数は点で区切られています。

列名とパラメータ値はダブルクォーテーションマークの中に示され、セミコロンで区切られています。

転送用ファイルについては以下に注意してください:

  • 工具番号が必要です。
  • 任意の工具データをインポートできます。データセットに工具表のすべての列名やすべてのパラメータ値が含まれている必要はありません。
  • パラメータ値がない場合は、クォーテーションマークの中に値が入りません。
  • 列名の順序は任意でかまいません。パラメータ値の順序は、列名と合っていなければなりません。

工具データのインポート

以下のように工具データをインポートします:

    1. 操作モード「テーブル」を選択します

    1. 工具管理」を選択します

    1. 編集」を有効にします
    2. 工具マネージャが編集できるようになります。

    1. インポート」を選択します
    2. 選択ウィンドウが開きます。

    1. 希望の CSV ファイルを選択します

    1. インポート」を選択します
    2. 工具マネージャに工具データが挿入されます。
    3. 同じ工具番号がある場合など、場合によっては「インポートを確定」ウィンドウが開きます。

    1. 処理を選択します:
      • 追加:工具データが表の最後にある新しい行内に挿入されます。
      • 上書き:元の工具データが転送用ファイルの工具データで上書きされます。
      • キャンセル:インポートが中断されます。
     
    注意事項
    データの消失に注意してください。
    上書き」機能で既存の工具データを上書きすると、元の工具データは永久に削除されます。
    1. この機能は、必要でなくなった工具データの場合にのみ使用してください

    工具データのエクスポート

    以下のように工具データをエクスポートします:

      1. 操作モード「テーブル」を選択します

      1. 工具管理」を選択します

      1. 編集」を有効にします
      2. 工具マネージャが編集できるようになります。

      1. エクスポートする工具を選択します
      2. ホールドジェスチャーまたは右クリックでコンテキストメニューを開きます
      3. コンテキストメニュー

      4. 列のマーク」を選択します
      5. 必要に応じて他の工具を選択します

      1. エクスポート」を選択します
      2. 名前を付けて保存:」ウィンドウが開きます。

      1. パスを選択します
      2.  
        Tip

        デフォルトでは、転送用ファイルはパス TNC:\table に保存されます。

      3. ファイル名を入力します
      4. ファイルタイプを選択します
      5.  
        Tip

        次の CSV 形式をエクスポートできます。

        • TNC7(セミコロン区切り)
        • iTNC 530/TNC 640(コンマ区切り)

      1. 作成」を選択します
      2. 選択したパスにそのファイルが保存されます。

      注意事項

       
      注意事項
      物損の可能性があるため注意してください。
      転送用ファイルに不明な列名が含まれていると、その列のデータは適用されません。この場合、定義が不完全な工具で加工が行われます。
      1. 列名が正しく指定されていることを確認してください
      2. インポート後に工具データを確認し、必要に応じて調整してください
      • 転送用ファイルはパス TNC:\table に保存されていなければなりません。
      • CSV ファイルは次の形式で出力されます。
        • TNC7(セミコロン区切り) では値がダブルクォーテーションマークで囲まれ、セミコロンで区切られます
        • iTNC 530/TNC 640(コンマ区切り) では値が一部波括弧で囲まれ、コンマで区切られます
      • ほとんどの表計算プログラムでは、セミコロンを標準区切り文字として使用しています。

      • コントローラでは両方の形式のインポートとエクスポートが可能です。