シフト(W-CS)」機能

用途

例えば再加工時に、ワークゼロ点に対するプロービングが難しい位置のオフセットを補正するための「シフト(W-CS)」機能を使用できます。

機能説明

シフト(W-CS)」機能は軸ごとに作用します。値はワーク座標系 W-CS で既存のシフトに追加されます。

ワーク座標系 W-CS

シフト(W-CS)」機能は位置表示に影響を与えます。コントローラは表示を有効な値の分だけシフトします。

位置表示

適用例

ハンドホイールで再加工対象のワークの表面を確認し、「シフト(W-CS)」機能でオフセットを補正します。

初期状況:

  • 自由形状面で再加工が必要
  • ワークが固定されている
  • 基本回転と加工面のワーク基準点が記録されている
  • 自由形状面のため、Z 座標をハンドホイールを使って設定する必要があります

以下のように再加工対象のワークの表面をシフトします:

  1. 作業エリア「GPS」を開きます
  2. ハンドホイール・オーバーラップ」スイッチを有効にします
  3. ハンドホイールを用いて、罫書きによってワークピース表面を特定します
  4. シフト(W-CS)」スイッチを有効にします
  5. 算出された値を「シフト(W-CS)」機能の該当する軸に取り込みます (Z など)

  1. 適用」を選択します

  1. NC プログラムのスタート
  2. ハンドホイール・オーバーラップ:ワークピース (WPL-CS) 座標系とともに有効にします
  3. ハンドホイールを用いて、微調整のために罫書きによってワークピース表面を特定します

  1. NC プログラムの選択
  2. コントローラは、シフト(W-CS) を考慮します
  3. コントローラは、ハンドホイール・オーバーラップ: から読み込んだ値をワークピース (WPL-CS) 座標系で使用します。