位置表示
用途
コントローラは、さまざまな基準系の値など、位置表示でさまざまなモードを提供します。用途に応じて、使用可能なモードの 1 つを選択できます。
機能説明
次のエリアに位置表示があります:
- 作業エリア「位置」
- コントロールバーのステータス一覧
- 作業エリア「状態」の「POS」タブ
- 作業エリア「シミュレーションステータス」の「POS」タブ
作業エリア「シミュレーションステータス」の「POS」タブには、常に「公称位置(NOML)」モードが表示されます。作業エリア「状態」および「位置」で、位置表示のモードを選択できます。
コントローラは次の位置表示のモードを提供します:
モード | 意味 |
---|---|
公称位置(NOML) | このモードでは、入力座標系 I-CS で現在計算されている目標位置の値が表示されます。 機械が軸を移動させるときに、コントローラは指定された時間間隔で、測定された実際位置と計算された目標位置の座標を比較します。目標位置は、比較の時点で軸が計算上存在しなければならない位置です。 Tip 「公称位置(NOML)」モードと「実際の位置(ACT)」モードは、サーボラグに関してのみ異なります。 |
実際の位置(ACT) | このモードでは、入力座標系 I-CS で現在測定されている工具位置が表示されます。 実際位置は、比較の時点でエンコーダが検出する軸の実際の測定位置です。 |
公称参照位置(RFNOML) | このモードでは、機械座標系 M-CS で計算された目標位置が表示されます。 Tip 「公称参照位置(RFNOML)」モードと「実際の参照位置(RFACTL)」モードは、サーボラグに関してのみ異なります。 |
実際の参照位置(RFACTL) | このモードでは、機械座標系 M-CS で現在測定されている工具位置が表示されます。 |
サーボ遅れ(LAG) | このモードでは、計算された目標位置と測定された実際位置の間の差が表示されます。コントローラは指定された時間間隔で差を求めます。 |
スーパーインポーズされた手動パルス発生器(M118) |
機械のマニュアルを参照してください。
機械メーカーは機械パラメータ progToolCallDL (No. 124501) で、位置表示で工具呼出しのデルタ値 DL を考慮するかどうかを定義します。それにより、「規定値」モードと「実値」モードおよび「RFNOML」と「RFACTL」は、DL の値の分だけ異なります。
位置表示のモードの切替え
次のように作業エリア「状態」で位置表示のモードを切り替えます。
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注意事項
- 機械パラメータ CfgPosDisplayPace (No. 101000) を使って、小数位の数によって表示精度を指定します。
- 機械が軸を移動させるときに、まだ移動させていない個々の軸の残存距離がアイコンおよび該当値と一緒に現在位置の隣に表示されます。