サイクル 11 SCALING

ISO プログラミング

G72

用途

NC プログラム内で輪郭を拡大または縮小することができます。その際、例えば収縮の係数や許容値の係数を考慮することができます。

スケーリング係数は NC プログラム内で定義したときから有効になります。これは手動モードのアプリケーションMDIでも作用します。追加のステータス表示にアクティブなスケーリング係数が表示されます。

スケーリング係数の作用範囲:

  • 同時に 3 つの座標軸すべてに対して
  • サイクルにおける寸法指定において

条件 

拡大または縮小を行う前に、ゼロ点を輪郭の端またはコーナーにシフトさせる必要があります。

拡大:SCL は 1 より大きく、99.999 999 までの数

縮小:SCL は 1 より小さく、0.000 001 までの数

 
Tip

このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。

リセット

サイクル11 SCALING をスケーリング係数 1 で新たにプログラミングします。

サイクルパラメータ

補助図

パラメータ

ファクタ?

係数 SCL を入力します (英語の scaling の意味)。コントローラは座標と半径を SCL で乗算します。

入力:0.000001...99.999999

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 CYCL DEF 11.0 SCALING

12 CYCL DEF 11.1 SCL 0.75