サイクル 201 REAMING
ISO プログラミング
G201
使用
サイクルシーケンス
- 工具がスピンドル軸上で、ワークピース表面上方の入力されたセットアップ許容値の位置に早送り FMAX で位置決めされます
- 工具は入力した送り速度 F で、プログラミングした深さまでリーマ加工します
- あらかじめ入力されていれば、工具はドリル加工底部で滞留します。
- 最後に、工具が送り速度 F でセットアップ許容値または第 2 セットアップ許容値まで戻ります。第 2 セットアップ許容値 Q204 は、セットアップ許容値 Q200 より大きい値にプログラミングされている場合のみ作用します
注意事項
- 深さはマイナスで入力します
- 機械パラメータ displayDepthErr (No. 201003) により、深さをプラスで入力したときエラーメッセージを出す (on) か、あるいは出さない (off) かを設定します
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL および FUNCTION MODE TURN でのみ実行できます。
- このサイクルは定義された工具の使用長さ LU を監視します。LU 値が DEPTH Q201 よりも小さい場合、エラーメッセージが出力されます。
プログラミングの注意事項
- 加工面の始点 (ドリル穴中心) への位置決めブロックは、半径補正 R0 を用いてプログラミングします。
- サイクルパラメータ「深さ」の符号で加工方向が決まります。深さを 0 でプログラミングした場合、サイクルは実行されません。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
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Q200 セットアップ許容値? 工具先端とワークピース表面間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF | |
Q201 深さ? ワークピース表面とドリル加工底部間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q206 プランジ送り速度? リーマ加工時の工具の移動速度 (mm/min) 入力:0...99999.999 または FAUTO、FU | |
Q211 床面での滞留時間? 工具がドリル加工底部で滞留する時間 (秒)。 入力:0...3600.0000 または PREDEF | |
Q208 退去送り速度? ドリル穴から抜き出すときの工具の移動速度 (mm/min)。 Q208 = 0 を入力した場合は、リーマ加工の送り速度が適用されます。 入力:0...99999.9999 または FMAX、FAUTO、PREDEF | |
Q203 ワークピース表面座標? 有効な基準点をもとにしたワークピース表面の座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q204 第二セットアップ許容値? 工具とワークピース (クランプ装置) との衝突が生じない工具軸上の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CYCL DEF 201 REAMING ~ | ||
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12 L X+30 Y+20 FMAX M3 | ||
13 CYCL CALL |