バッチプロセスマネージャ (#154 / #2-05-1)

用途

バッチプロセスマネージャ を使って工作機械での製造タスクの計画を行えます。

バッチプロセスマネージャにより、作業エリア「ジョブリスト」に追加で以下の情報が表示されます。

  • 機械への手動介入が必要な時点
  • NC プログラムの実行時間
  • 工具の使用可能性
  • NC プログラムにエラーがないこと

条件

  • ソフトウェアオプション Batch Process Mngr. (#154 / #2-05-1)
  • バッチプロセスマネージャはパレット管理の拡張機能です。バッチプロセスマネージャにより、作業エリア「ジョブリスト」の機能全体が得られます。

  • 工具使用テストが有効
  • すべての情報を得るには、工具使用テスト機能が使用可能になっており、さらにオンになっていなければなりません。

  • チャンネル設定

機能説明

バッチプロセスマネージャ (#154 / #2-05-1)がある作業エリア「ジョブリスト

バッチプロセスマネージャでは、作業エリア「ジョブリスト」に以下のエリアが表示されます。

1

ファイル情報バー

ファイル情報バーにはパレット表のパスが表示されます。

2

必要な手動介入に関する情報

  • 次の手動介入までの時間
  • 介入の種類
  • 該当するオブジェクト
  • 手動介入の時刻

3

パレット表の情報とステータス

パレット表の情報

4

アクションバー

編集」スイッチが有効な場合、新しい行を追加できます。

編集」スイッチが無効な場合、操作モード「プログラム実行」でパレット表のすべての NC プログラムを動的衝突監視 DCM (#40 / #5-03-1) でテストできます。

パレット表の情報

パレット表を開くと、作業エリアジョブリストに次の情報が表示されます。

意味

列名
なし

パレット、固定具または NC プログラムのステータス

操作モード「プログラム実行」で実行カーソル

パレット、固定具または NC プログラムのステータス

プログラム

パレット、固定具または NC プログラムの名前

パレットカウンタの情報:

  • PAL タイプの行で:パレットカウンタの現在の実際値 (COUNT) と定義された目標値 (TARGET)
  • PGM タイプの行で:NC プログラムの処理後に実際値がどれくらい増加したかの値

パレットカウンタ

加工方法:

  • ワーク指向の加工
  • 工具最適化加工

加工方法

持続時間

パレット、固定具または NC プログラムの加工所要時間

終了

NC プログラムの加工後の予測時点

操作モード「エディタ」では、「終了」列に時点ではなく所要時間が表示されます。

事前設定

ワークピース基準点のステータス:

  • ワーク基準点が定義されている
  • 項目を確認

ワークピース基準点、工具、NC プログラムのステータス

T

使用する工具のステータス:

  • テスト完了
  • テスト未完了
  • 点検エラー

操作モード「プログラム実行」でのみ、この列にステータスが表示されます。

ワークピース基準点、工具、NC プログラムのステータス

Pgm

NC プログラムのステータス:

  • テスト完了
  • テスト未完了
  • 点検エラー

ワークピース基準点、工具、NC プログラムのステータス

Sts

加工ステータス

加工ステータス

ワークピース基準点、工具、NC プログラムのステータス

ステータスが以下のアイコンで表示されます。

アイコン

意味

テスト完了

衝突テスト完了

有効な 動的衝突監視(DCM) でのプログラムシミュレーション (#40 / #5-03-1)

テスト失敗 (例えば工具の寿命が切れた場合)、衝突のおそれ

テスト未完了

プログラム構成が不適切 (例えばパレットに下位のプログラムがない)

ワーク基準点が定義されている

項目を確認

ワーク基準点を、パレットまたは下位の NC プログラムに割り当てできます。

注意事項

タスクリストを変更すると、ステータス「衝突点検完了」がステータス「点検完了」にリセットされます。