3D 工具補正に対応する工具
用途
3D 工具補正は、エンドミル、トーラスカッター、ボールカッターの工具形状で使用することができます。
関連項目
- 工具マネージャでの補正
- 工具呼出しでの補正
- 補正表を使用した補正
機能説明
工具形状は工具マネージャの R および R2 列によって区別します:
- エンドミル:R2 = 0
- トーラスカッター:R2 > 0
- ボールカッター:R2 = R
DL、DR および DR2 のデルタ値によって、工具マネージャの値を実際の工具に合わせます。
そうすると、工具表からのデルタ値とプログラムされた工具補正 (工具呼出しまたは補正表) からのデルタ値を合計した分だけ工具位置が補正されます。
直線 LN における面法線ベクトルは、コントローラが工具を補正する方向を定義します。面法線ベクトルは常に工具半径 2 CR2 の中央を指しています。
- 個々の工具形状における CR2 の位置
注意事項
- 工具マネージャで工具を定義します。全体の工具長さは、工具キャリア基準点と工具先端間の間隔に一致します。全長によってのみ、コントローラは工具全体に衝突がないか監視することができます。
ボールカッターを全長で定義し、NC プログラムをボール中心で出力する場合、コントローラは差を考慮しなければいけません。 NC プログラムでの工具呼出し時に、ボール半径を負のデルタ値として DL で定義し、それによって工具ガイド点を工具中心点にシフトします。
- オーバーサイズ (正のデルタ値) の工具に交換すると、エラーメッセージが出力されます。 エラーメッセージは M107 機能を使って抑制することができます。
シミュレーションによって、工具のオーバーサイズによる輪郭の損傷が生じないことを確認してください。