Remote Desktop Manager」ウィンドウ (#133 / #3-01-1)

用途

Remote Desktop Manager で、イーサネットを介して接続されている外部のコンピュータユニットをコントローラのディスプレイに表示し、コントローラで操作することができます。Windows コンピュータをコントローラと一緒にシャットダウンすることもできます。

条件

機能説明

この機能には、次のように移動します:

設定 ネットワーク/リモートアクセス Remote Desktop Manager

Remote Desktop Manager では以下の接続オプションが使用できます:

  • Windowsターミナルサービス(RemoteFX):コントローラに外部の Windows コンピュータのデスクトップを表示します
  • Windowsターミナルサービス(RemoteFX)

  • VNC:コントローラに外部の Windows、Apple、UNIX コンピュータのデスクトップを表示します
  • VNC

  • コンピュータの電源オフ/再起動:コントローラと一緒に Windows コンピュータを自動的にシャットダウンします
  • ワールドワイドウェブ(WWW):権限のあるユーザー専用
  • SSH:権限のあるユーザー専用
  • ユーザー定義の接続:権限のあるユーザー専用

ハイデンハインは、Windows コンピュータユニットとして IPC 6641 を提供します。IPC 6641 を使用して、コントローラから直接 Windows ベースのアプリケーションを起動し、操作できます。

外部接続または外部コンピュータのデスクトップが作動中は、マウスとアルファベットキーボードで入力した内容はすべて、作動中のデスクトップに転送されます。

オペレーティングシステムをシャットダウンすると、すべての接続が自動的に終了します。その場合、接続が終了するのみで、外部コンピュータまたは外部システムが自動的にシャットダウンされるのではないことに注意してください。

ボタン

Remote Desktop Manager には以下のボタンがあります:

ボタン

機能

新規接続

接続の編集」ウィンドウを使用して、新しい接続を作成します

接続の作成と開始

接続の削除

選択した接続を削除します

接続の開始

選択した接続を開始します

接続の作成と開始

接続の終了

選択した接続を終了します

接続の編集

接続の編集」ウィンドウを使用して、選択した接続を変更します

接続設定

終了

Remote Desktop Manager を閉じます

接続のインポート

選択した接続を復元します

接続のエクスポートとインポート

接続のエクスポート

保護されている接続をバックアップします

接続のエクスポートとインポート

Windowsターミナルサービス(RemoteFX)

RemoteFX 接続ではコンピュータに追加のソフトウェアは必要ありませんが、場合によってはコンピュータの設定を調整する必要があります。

Windowsターミナルサービス(RemoteFX) の外部コンピュータの設定

ハイデンハインは、IPC 6641 を接続するのに RemoteFX 接続を使用することをお勧めします。

RemoteFX により、外部コンピュータのディスプレイに独自のウィンドウが開かれます。外部コンピュータでアクティブなっているデスクトップはロックされ、ユーザーがログアウトされます。こうして、2 つの側から操作することができないようにします。

VNC

VNC との接続には、外部コンピュータ用の追加の VNC サーバーが必要です。接続を作成する前に、VNC サーバー、例えば TightVNC サーバーをインストールして設定してください。

VNC により、外部コンピュータのディスプレイがミラーリングされます。外部コンピュータでアクティブになっているデスクトップは自動的にロックされません。

VNC 接続では、外部コンピュータを Windows メニューからシャットダウンできます。この接続を介した再起動はできません。

接続設定

一般設定

以下の設定はすべての接続オプションに適用されます:

設定

意味

使用

接続名

Remote Desktop Manager での接続名

 
Tip

接続名には、以下の文字を含むことができます:

A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 _

必須

接続終了後の再起動

接続終了時の動作:

  • 常に再起動
  • 再起動しない
  • エラー発生後に常に再起動
  • エラー発生後に確認メッセージを表示

必須

ログイン時に自動的に開始

起動プロセス時に自動的に接続を確立します

必須

お気に入りに追加

タスクバーに接続アイコンが表示されます。

1 回のタップまたはクリックで、接続を直接開始できます。

必須

次のワークスペースに移動

接続用のデスクトップの番号 (デスクトップ 0 と 1 は NC ソフトウェア用に確保されている)

標準設定:第 3 のデスクトップ

必須

USB 大容量記憶装置を解放

接続されている USB 大容量記憶装置へのアクセスを許可します

必須

プライベート接続

作成者だけに表示および使用が可能な接続

必須

コンピュータ

外部コンピュータのホスト名または IP アドレス

ハイデンハインは IPC 6641 に対して設定 IPC6641.machine.net を推奨しています。

そのためには、Windows オペレーティングシステムの IPC にホスト名 IPC6641 を割り当てます。

必須

パスワード

ユーザーのパスワード

必須

詳細 オプション」エリアでの入力

権限のあるユーザーのみが利用

オプション

Windowsターミナルサービス(RemoteFX)」のための追加設定

接続オプション「Windowsターミナルサービス(RemoteFX)」では、以下の追加の接続設定が用意されています:

設定

意味

使用

ユーザー名

ユーザーの名前

必須

Windows ドメイン

外部コンピュータのドメイン

オプション

全画面モードまたはユーザー定義のウィンドウサイズ

コントローラでの接続ウィンドウのサイズ

必須

VNC」のための追加設定

接続オプション「VNC」では、以下の追加の接続設定が用意されています:

設定

意味

使用

全画面モード または ユーザー定義のウィンドウサイズ:

コントローラでの接続ウィンドウのサイズ

必須

追加接続を許可(共有)

VNC サーバーへのアクセスを別の VNC 接続にも許可します

必須

表示のみ

この表示モードで外部コンピュータを操作することはできません。

必須

コンピュータの電源オフ/再起動 の追加の設定

接続オプション「コンピュータの電源オフ/再起動」では、以下の追加の接続設定が用意されています。

設定

意味

使用

ユーザ名

接続のログインに使用するユーザー名

必須

Windowsドメイン:

必要な場合、接続先コンピュータのドメイン

オプション

最大待機時間(秒):

シャットダウン時に、コントローラが Windows コンピュータをシャットダウンする命令を出します。

コントローラがメッセージ「これでスイッチをオフにできます。」を表示する前に、ここで定義された秒数だけ待機します。その時間に、コントローラは Windows コンピュータがまだアクセス可能であるか点検します (ポート 445)。

定義された秒数の経過前に Windows コンピュータの電源が切れると、それ以上待機しません。

必須

追加の待ち時間:

Windows コンピュータがアクセス不可能になった後の待ち時間。

Windows アプリケーションは、ポート 445 が閉じた後の PC のシャットダウンを遅らせることがあります。

必須

強制

ダイアログがまだ開いていても、Windows コンピュータ上のすべてのプログラムを終了します。

強制がセットされていない場合、Windows は最長 20 秒間待ちます。これにより、シャットダウンが遅れるか、または Windows がシャットダウンする前に Windows コンピュータの電源が切れます。

必須

再起動

Windows コンピュータの再起動

必須

再起動中に実行

コントローラが再起動すると、Windows コンピュータも再起動します。これは、右下のタスクバーにあるシャットダウンアイコンをクリックしてコントローラを再起動するか、またはシステム設定 (ネットワーク設定など) を変更してコントローラを再起動した場合にのみ作用します。

必須

電源オフ中に実行

コントローラがシャットダウンされると、Windows コンピュータの電源が切れます (再起動しない)。これは標準の動作です。この場合には、END キーを押しても再起動しなくなります。

必須

Windowsターミナルサービス(RemoteFX) の外部コンピュータの設定

例えば、オペレーティングシステム Windows 10 の外部コンピュータを次のように設定します:

  1. Windows ボタンを押します
  2. コントロールパネル」を選択します
  3. システムとセキュリティ」を選択します
  4. システム」を選択します
  5. リモート設定」を選択します
  6. ポップアップウィンドウが開きます。
  7. リモートアシスタンス」エリアで「このコンピュータへのリモートアシスタンス接続を許可する」を有効にします
  8. リモートデスクトップ」エリアで「このコンピュータへのリモート接続を許可する」機能を有効にします
  9. OK」をクリックして設定を確定します

接続の作成と開始

以下のように接続を作成し、開始します:

  1. Remote Desktop Manager を開きます
  2. 新規接続を選択します
  3. 選択メニューが開きます。
  4. 接続オプションを選択します
  5. Windowsターミナルサービス(RemoteFX)」でオペレーティングシステムを選択します
  6. 接続の編集」ウィンドウが開きます。
  7. 接続設定を定義します
  8. 接続設定

  9. OK を選択します
  10. コントローラはこの接続を保存し、このウィンドウを閉じます。
  11. 接続を選択します
  12. 接続の開始」を選択します
  13. 接続が開始されます。

接続のエクスポートとインポート

以下のように接続をエクスポートします:

  1. Remote Desktop Manager を開きます
  2. 希望の接続を選択します
  3. メニューバーで右矢印アイコンを選択します
  4. 選択メニューが開きます。
  5. 接続のエクスポートを選択します
  6. エクスポートするファイルの選択」ウィンドウが開きます。
  7. 保存されているファイルの名前を定義します
  8. 移動先フォルダを選択します
  9. 保存する」を選択します
  10. 接続データが、ウィンドウで定義した名前で保存されます。

以下のように接続をインポートします:

  1. Remote Desktop Manager を開きます
  2. メニューバーで右矢印アイコンを選択します
  3. 選択メニューが開きます。
  4. 接続のインポートを選択します
  5. インポートするファイルの選択」ウィンドウが開きます。
  6. ファイルを選択します
  7. オープン」を選択します
  8. コントローラは、Remote Desktop Manager で元々定義されていた名前で接続を作成します。

注意事項

 
注意事項
データの消失に注意してください。
外部コンピュータを正しくシャットダウンしないと、データが修復不能な被害を受けるか、消去される場合があります。
  1. Windows PC の自動シャットダウンを設定します
  • 既存の接続を編集する場合、許可されていない文字はすべて名前から自動的に消去されます。

IPC  6641 に関連した注意事項

  • ハイデンハインは、HEROS 5 と IPC 6641 の接続が正常に機能することを保証します。それ以外の組み合わせおよび接続は、保証できません。
  • コンピュータ名 IPC6641.machine.net を使用して IPC 6641 を接続する場合、「.machine.net」を入力する必要があります。
  • この入力により自動的に、インターフェース X26 上ではなく、イーサネットインターフェース X116 上で検索されるため、アクセス時間が短縮されます。