ハードウェア

このユーザーマニュアルでは、主にインストールされているソフトウェアによって異なる機械の設定と操作の機能について説明します。

ソフトウェア

実際の機能範囲は、ハードウェアの拡張や有効化されているソフトウェアオプションによっても異なります。

ハードウェアの拡張

ソフトウェアオプション

コントローラには少なくとも 16 GB のメモリが必要です。そうでない場合は、警告が表示されます。

画面およびキーボードユニット

24 インチ MC 366、TE 361 装備 (FS)

19 インチ MC 356、TE 350 装備 (FS)

TNC7 は、他のタッチスクリーンサイズで納入することもできます。24 インチまたは 19 インチレイアウトのバリエーションをご利用いただけます。

タッチスクリーン操作やキーボードユニットの操作エレメントで操作します。

タッチスクリーンの一般的なジェスチャー

キーボードユニットの操作エレメント

機械の操作フィールドは、機械によって異なります。

MB 350 (FS)

画面の操作と清掃

タッチセンサーが表面摩擦抵抗を検知できれば、タッチスクリーンは汚れた手でも操作できます。液体の量が少なければタッチスクリーンの機能に影響がありませんが、液体の量が多いと誤入力が行われる可能性があります。

タッチスクリーンを清掃する前に、コントローラをオフにします。または、タッチスクリーン清掃モードも使用できます。

アプリケーション設定

クリーニング液はタッチスクリーンに直接かけず、清潔で毛羽立ちのない清掃用クロスに染み込ませて使用します。

画面に使用できるクリーニング液は次のとおりです。

  • ガラスクリーナー
  • 泡立つスクリーンクリーナー
  • 中性洗剤

次のクリーニング液は、画面での使用が禁止されています。

  • 刺激性の溶剤
  • 研磨剤
  • 圧縮空気
  • 蒸気噴射
 
Tip
  • タッチスクリーンは、オペレーターの静電気の帯電に敏感に反応します。金属製のアースされた物体に触れたり、帯電防止服を着用したりして、静電気を逃がしてください。
  • 作業用手袋を着用して、画面に汚れが付かないようにしてください。
  • タッチスクリーンは、専用のタッチスクリーン作業用手袋を着用して操作できます。

キーボードユニットの清掃

キーボードユニットを清掃する前に、コントローラをオフにします。

 
注意事項
物的損害が生じるおそれがあります。
不適切なクリーニング液を使用したり、清掃手順を間違えると、キーボードユニットまたはその部品が損傷する可能性があります。
  1. 許可されたクリーニング液のみを使用してください
  2. クリーニング液は、清潔で毛羽立ちのない清掃用クロスで塗布してください

キーボードユニットで使用できるクリーニング液は次のとおりです。

  • 陰イオン界面活性剤を配合したクリーニング液
  • 非イオン界面活性剤を配合したクリーニング液

次のクリーニング液は、キーボードユニットでの使用が禁止されています。

  • 機械洗浄液
  • アセトン
  • 刺激性の溶剤
  • 研磨剤
  • 圧縮空気
  • 蒸気噴射
 
Tip

作業用手袋を使用し、キーボードユニットが汚れないようにします。

キーボードユニットにトラックボールが含まれている場合は、機能が失われた場合にのみ、清掃が必要です。

必要に応じて、以下のようにトラックボールを清掃してください。

  1. コントローラをオフにします
  2. 引抜きリングを反時計回りに 100° 回します
  3. 回すと、引抜きリングがキーボードユニットから持ち上がります。
  4. 引抜きリングを取り外します
  5. ボールを取り外します
  6. ボール受けの部分にある砂やチップ、ほこりを慎重に取り除きます
  7.  
    Tip

    ボール受けの部分に傷がつくと、機能が低下したり、機能しなくなるおそれがあります。

  8. 少量のクリーニング液を清掃用クロスに塗ります
  9. 油分やしみがなくなるまで、この布でボール受けの部分をていねいに拭きます

キートップの交換

キーボードユニットのキートップ交換が必要な場合は、ハイデンハインまたは機械メーカーにお問い合わせください。

キーボードユニットおよび機械操作フィールド用キーキャップ

 
Machine

キーボードが完全な状態になってる必要があります。さもないと、保護等級 IP54 が保証されません。

キートップの交換は次の手順で行います。

  1. 引抜き工具 (ID 1325134-01) をグリップがかみ合うまでキートップの上にスライドさせます
  2.  
    Tip

    キーを押すと、引抜き工具が簡単に取り付けられます。

  1. キートップを引き抜きます
  1. キートップをシーリングの上に置き、強く押します
  2.  
    Tip

    シーリングが損傷していない状態でなければなりません。さもないと、保護等級 IP54 が保証されません。

  3. 取付け状態と機能をテストします

ハードウェアの拡張

ハードウェアの拡張により、工作機械をユーザーの個々の要望に合わせて調整することができます。

TNC7 ではさまざまなハードウェアの拡張が可能です。例えば機械メーカーがその都度別個に、また後から追加することができます。次の一覧には、ユーザーに関連がある拡張のみが記載されています。

 
Tip

特定のハードウェアの拡張にはソフトウェアオプションも必要であることにご注意ください。

ソフトウェアオプション

ハードウェアの拡張

定義と用途

電子ハンドホイール

この拡張により、手動で軸を正確に位置決めできます。ワイヤレスのポータブルバリエーションは、操作の快適性と柔軟性をさらに高めます。

ハンドホイールは、例えば次の特徴で区別されます:

  • ポータブル/機械操作パネルに取付け
  • ディスプレイ装備/非装備
  • 機能安全性装備/非装備

電子ハンドホイールは、例えば機械の迅速な設定に役立ちます。

電子ハンドホイール

ワークタッチプローブ

この拡張により、ワークの位置と傾き具合を自動的かつ正確に求めることができます。

ワークタッチプローブは、例えば次の特徴で区別されます:

  • 無線伝送装備/赤外線伝送装備
  • ケーブルあり/ケーブルなし

ワークタッチプローブは、例えば機械の迅速な設定やプログラムラン中の自動寸法補正に役立ちます。

操作モード「手動」のタッチプローブ機能

工具タッチプローブ

この拡張により、工具を機械内で直接、自動的かつ正確に測定できます .。

工具タッチプローブは、例えば次の特徴で区別されます:

  • 非接触式/接触式測定
  • 無線伝送装備/赤外線伝送装備
  • ケーブルあり/ケーブルなし

工具タッチプローブは、例えば機械の迅速な設定やプログラムラン中の自動寸法補正および破損チェックに役立ちます。

ワークのタッチプローブサイクル

カメラシステム

この拡張により、使用される工具を点検できます。

VT 121 カメラシステムを使用して、プログラムラン中に工具を取り外すことなく、工具切刃を目視で確認できます。

このカメラシステムは、プログラムラン中に損傷を防ぐのに役立ちます。これにより、不要なコストを防ぐことができます。

 
Manual

VTC ユーザーマニュアル

カメラシステム VT 121 用ソフトウェアの機能はすべて、VTC ユーザーマニュアルに記載されています。このユーザーマニュアルをご希望の場合には、ハイデンハインにご連絡ください。

ID:1322445-xx

追加の操作ステーション

これらの拡張により、追加のディスプレイを使用して楽にコントローラを操作することができます。

追加の操作ステーション ITC (industrial thin client) は、使用目的によって区別されます:

  • ITC 755 は、コントローラのメインディスプレイをミラーリングして操作を可能にするコンパクトな追加の操作ステーションです。
  • ITC 860 は、メインディスプレイの面積を増やす追加ディスプレイです。これにより、複数のアプリケーションを同時に表示させることができます。
  •  
    Tip

    ITC 860 は、キーボードユニットを備えた完全な追加操作ユニットとして機能します。

追加の操作ステーションは、大規模な加工センターなどで操作の快適性を高めます。

産業用 PC

この拡張により、Windows ベースのアプリケーションをインストールして実行できます。

Remote Desktop Manager (#133 / #3-01-1) で、アプリケーションをコントローラのディスプレイに表示できます。

「Remote Desktop Manager」ウィンドウ (#133 / #3-01-1)

産業用 PC は、外部 PC に代わる安全で高性能な PC です。

オーバーライドコントローラ

この拡張機能を使用すると、傾斜機能の前など、プログラムラン中に停止するブレークポイントを定義できます。オーバーライドコントローラを使用して、送り速度値や早送り値を変更することや、NC プログラムを開始または続行することができます。

オーバーライドコントローラ