「シフト(mW-CS)」機能
用途
「シフト(mW-CS)」機能を使用して、例えば変更されたワーク座標系 mW-CS で、プロービングが困難な再加工のワーク基準点に対するオフセットを補正することができます。
機能説明
「シフト(mW-CS)」機能は軸ごとに作用します。値はワーク座標系 W-CS で既存のシフトに追加されます。
「シフト(mW-CS)」機能は位置表示に影響を与えます。コントローラは表示を有効な値の分だけシフトします。
「シフト(W-CS)」または「ミラーリング(W-CS)」が有効な場合、変更されたワーク座標系 mW-CS が提示されます。このような事前の座標変換が行われないと、「シフト(mW-CS)」はワーク座標系 W-CS で直接作用し、「シフト(W-CS)」と同じになります。
適用例
NC プログラムの CAM 出力をミラーリングします。ミラーリング後に、ミラーキャップの一方を加工するために、ミラーリングされた座標系でワークゼロ点をシフトします。
初期状況:
- 右側のミラーキャップ用の既存の CAM 出力
- ワークのゼロ点はブランクの左前の角にある
- NC プログラムがボールカッターの中心に、空間角を用いる Function TCPM 機能で出力されている
- 左側のミラーキャップを加工する必要がある
以下のようにミラーリングされた座標系でゼロ点をシフトします:
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