FreeTurn 工具による旋削加工
用途
FreeTurn 工具を定義し、指定した旋削加工や同時旋削加工などで使用できます。
FreeTurn 工具は、複数の刃がある旋削工具です。バリエーションに応じて、1 つの FreeTurn 工具が、軸と輪郭に平行に粗加工および仕上げ加工します。
FreeTurn 工具を使用すると、工具交換が少ないため、加工時間が短くなります。ワークピースに対する必要な工具の調整は、外側加工のみ可能です。
関連項目
- 指定された旋削加工
- 同時旋削加工
- FreeTurn 工具
- インデックス付きの工具
条件
- ワークピーススピンドルに対して工具スピンドルが垂直になっているか、その配置が可能な機械
スピンドルの調整には、機械キネマティクスに応じて回転軸も必要です。
- 制御付き工具スピンドルを装備した機械
工具スピンドルを使って工具刃が配置されます。
- ソフトウェアオプション Turning (#50 / #4-03-1)
- キネマティクス記述
キネマティクス記述は機械メーカーが作成します。キネマティクス記述により、工具形状などが考慮されます。
- FreeTurn 工具を使った同時旋削加工のための機械メーカーマクロ
- FreeTurn 工具と適切な工具キャリア
- 工具定義
FreeTurn 工具は通常、インデックス付きの工具に 3 枚の刃が付いています。
機能説明
- シミュレーションでの FreeTurn 工具
FreeTurn 工具を使用するには、正しく定義され、インデックス付きの工具の希望の刃のみを NC プログラムで呼び出します。
FreeTurn 工具
粗加工用 FreeTurn刃 | 仕上げ加工用 FreeTurn刃 | 粗加工および仕上げ加工用 FreeTurn刃 |
FreeTurn 工具のすべてのバリエーションに対応しています。
- 仕上げ加工刃付き工具
- 粗加工刃付き工具
- 仕上げ加工および粗加工刃付き工具
工具マネージャの TYP 列で、工具タイプにて旋削工具 (TURN) を選択します。各刃を TYPE 列で、技術固有の工具タイプ、粗加工工具 (ROUGH) または 仕上げ加工工具 (FINISH) として割り当てます。
FreeTurn 工具を、方向角 ORI によって互いに位置がずれている刃が 3 つある、インデックス付き工具として定義します。各刃は、工具方向 TO 18 です。
FreeTurn 工具 (#50 / #4-03-1) の例
FreeTurn 工具キャリア
- FreeTurn 工具用工具キャリアテンプレート
各 FreeTurn 工具バリエーションには、専用の工具キャリアがあります。ハイデンハインは、すぐに使える工具キャリアテンプレートをプログラミングステーションソフトウェアからダウンロードできるようにしています。テンプレートから生成される工具キャリアキネマティクスを、各インデックス付き工具に割り当てます。
工具キャリアテンプレートを ToolHolderWizard で調整する
注意事項
- シミュレーションでシーケンスを点検します
- ワークピースに対する必要な工具の調整は、外側加工のみ可能です。
- FreeTurn 工具は異なる加工方法と組み合わせ可能であることに注意してください。そのため、選択した加工サイクルと組み合わせる場合など、固有の注意事項に注意してください。