事前割当てされた Q パラメータ

Q パラメータ Q100Q199 に例えば次の値が割り当てられます:

  • PLC からの値
  • 工具およびスピンドルに関するデータ
  • 運転状態に関する情報
  • タッチプローブサイクルの測定結果

Q パラメータ Q108Q114Q117 の値が現在の NC プログラムの単位で保存されます。

PLC の値 Q100Q107

Q パラメータ Q100Q107 に PLC の値が割り当てられます。

有効な工具半径 Q108

有効な工具半径の値が Q パラメータ Q108 に割り当てられます。

次の値から有効な工具半径が計算されます:

  • 工具表の工具半径 R
  • 工具表のデルタ値 DR
  • 補正表または工具呼出しのある NC プログラム のデルタ値 DR
 
Tip

有効な工具半径は、コントローラの再起動後も保存されます。

工具パラメータ

工具軸 Q109

Q パラメータ Q109 の値は、現在の工具軸によって異なります:

Q パラメータ

工具軸

Q109 = –1

工具軸が定義されていません

Q109 = 0

X 軸

Q109 = 1

Y 軸

Q109 = 2

Z 軸

Q109 = 6

U 軸

Q109 = 7

V 軸

Q109 = 8

W 軸

フライス盤の軸の名称

スピンドル状態 Q110

Q パラメータ Q110 の値は、最後に有効にしたスピンドルの追加機能によって異なります:

Q パラメータ

追加機能

Q110 = –1

スピンドル状態が定義されていません

Q110 = 0

M3

スピンドルを時計回りでオンにする

Q110 = 1

M4

スピンドルを反時計回りでオンにする

Q110 = 2

M3 の後に M5

スピンドルを停止させる

Q110 = 3

M4 の後に M5

スピンドルを停止させる

追加機能

クーラント供給 Q111

Q パラメータ Q111 の値は、最後に有効にしたクーラント供給の追加機能によって異なります:

Q パラメータ

追加機能

Q111 = 1

M8

クーラントをオンにする

Q111 = 0

M9

クーラントをオフにする

オーバーラップ係数 Q112

NC プログラムでの単位 Q113

Q パラメータ Q113 の値は、NC プログラムの単位によって異なります。CALL PGM でネストされている場合、メインプログラムの単位が使用されます。

Q パラメータ

メインプログラムの単位

Q113 = 0

メートル法 (mm)

Q113 = 1

インチ法 (inch)

工具長さ Q114

有効な工具長さの値が Q パラメータ Q114 に割り当てられます。

次の値から有効な工具長さが計算されます:

  • 工具表の工具長さ L
  • 工具表のデルタ値 DL
  • 補正表または工具呼出しのある NC プログラム のデルタ値 DL
 
Tip

有効な工具長さは、コントローラの再起動後も保存されます。

工具パラメータ

算出された回転軸の座標 Q120Q122

Q パラメータ Q120Q122 に、算出された回転軸の座標が割り当てられます:

Q パラメータ

回転軸の座標

Q120

AXIS ANGLE IN A AXIS

Q121

AXIS ANGLE IN B AXIS

Q122

AXIS ANGLE IN C AXIS

タッチプローブサイクルの測定結果

自動工具測定での Q パラメータ Q115 および Q116

例えば TT 160 を使用した自動工具測定での実際値と目標値の偏差が Q パラメータ Q115 および Q116 に割り当てられます:

Q パラメータ

実際値と目標値の偏差

Q115

工具長さ

Q116

工具半径

 
Tip

プロービング後、Q パラメータ Q115 および Q116 に他の値が含まれる場合があります。

Q パラメータ Q115~Q119

プロービング後、座標軸の値が Q パラメータ Q115Q119 に割り当てられます:

Q パラメータ

軸の座標

Q115

TOUCH POINT IN X

Q116

TOUCH POINT IN Y

Q117

TOUCH POINT IN Z

Q118

TOUCH POINT 4TH AXIS (A 軸など)

機械メーカーが 4 番目の軸を定義します

Q119

TOUCH POINT 5TH AXIS (B 軸など)

機械メーカーが 5 番目の軸を定義します

 
Tip

これらの Q パラメータに関してスタイラスの半径と長さは考慮されません。

Q パラメータ Q141~Q149

Q パラメータ Q141Q149 に、測定された実際値が割り当てられます。

Q パラメータ

測定された実際値

Q141

MEASURED ERROR A AXIS

Q142

MEASURED ERROR B AXIS

Q143

MEASURED ERROR C AXIS

Q144

ERROR OF OPTIM. A AXIS

Q145

ERROR OF OPTIM. B AXIS

Q146

ERROR OF OPTIM. C AXIS

Q147

OFFSET IN A AXIS

Q148

OFFSET IN B AXIS

Q149

OFFSET IN C AXIS

Q パラメータ Q150~Q160

Q パラメータ Q150Q160 に、測定された実際値が割り当てられます:

Q パラメータ

測定された実際値

Q150

MEASURED ANGLE

Q151

ACTL. VALUE, REF AXIS

Q152

ACTL.VALUE, MINOR AXIS

Q153

ACTUAL VALUE, DIAMETER

Q154

ACT.VAL. PCKT REF AX.

Q155

ACT.VAL. PKT MINOR AX.

Q156

ACTUAL VALUE OF LENGTH

Q157

ACTL.VAL., CENTERLINE

Q158

PROJECTED ANGLE A AXIS

Q159

PROJECTED ANGLE B AXIS

Q160

COORD., MEASURING AXIS

サイクルで選択されている軸の座標

Q パラメータ Q161~Q168

Q パラメータ Q161Q168 に、計算された偏差が割り当てられます:

Q パラメータ

計算された偏差

Q161

ERROR, CENTR, REF AX.

主軸の中心の偏差

Q162

ERROR, CENTR, MINOR AX

副軸の中心の偏差

Q163

ERROR OF DIAMETER

Q164

ERROR, PCKT., REF AX.

主軸のポケット長さの偏差

Q165

ERROR, CENTR, MINOR AX

副軸のポケット幅の偏差

Q166

ERROR OF LENGTH

測定された長さの偏差

Q167

ERROR OF CENTERLINE

中心軸の位置の偏差

Q168

Q160 からの偏差 COORD., MEASURING AXIS

Q パラメータ Q170~Q172

Q パラメータ Q170Q172 に、計算された空間角が割り当てられます:

Q パラメータ

計算された空間角

Q170

SPATIAL ANGLE A

Q171

SPATIAL ANGLE B

Q172

SPATIAL ANGLE C

Q パラメータ Q180~Q182

Q パラメータ Q180Q182 に、算出されたワークピースの状態が割り当てられます:

Q パラメータ

ワークピースの状態

Q180

WORKPIECE IS GOOD

Q181

WORKPIECE NEEDS REWORK

Q182

WORKPIECE IS SCRAP

Q パラメータ Q190~Q192

レーザー測定システムによる工具測定の結果のために、Q パラメータ Q190Q192 が確保されています。

Q パラメータ Q195~Q198

Q パラメータ Q195Q198 は内部使用のために確保されています。

Q パラメータ

内部使用のための予備

Q195

MARKER FOR CYCLES

Q196

MARKER FOR CYCLES

Q197

MARKER FOR CYCLES

位置パターンを含むサイクル

Q198

NO., LAST TCH-PRB CYC

最後に有効だったタッチプローブサイクルの番号

Q パラメータ Q199

Q パラメータ Q199 の値は、工具タッチプローブによる工具測定のステータスによって異なります:

Q パラメータ

工具タッチプローブによる工具測定ステータス

Q199 = 0.0

工具は公差範囲内

Q199 = 1.0

工具が摩耗 (LTOL/RTOL の超過)

Q199 = 2.0

工具が破損 (LBREAK/RBREAK の超過)

Q パラメータ Q950~Q967

Q パラメータ Q950Q967 には、タッチプローブサイクル 14xx に関連して測定された実際値が割り当てられます:

Q パラメータ

測定された実際値

Q950

P1 measured main axis

Q951

P1 measured minor axis

Q952

P1 measured tool axis

Q953

P2 measured main axis

Q954

P2 measured minor axis

Q955

P2 measured tool axis

Q956

P3 measured main axis

Q957

P3 measured minor axis

Q958

P3 measured tool axis

Q961

Measured SPA

加工面座標系 WPL-CS での空間角 SPA

Q962

Measured SPB

WPL-CS での空間角 SPB

Q963

Measured SPC

WPL-CS での空間角 SPC

Q964

Meas. basic rotation

入力座標系 I-CS での回転角

Q965

Meas. table rotation

Q966

Measured diameter 1

Q967

Measured diameter 2

Q パラメータ Q980~Q997

Q パラメータ Q980Q997 には、タッチプローブサイクル 14xx に関連して計算された偏差が割り当てられます。

Q パラメータ

測定された偏差

Q980

P1 error main axis

Q981

P1 error minor axis

Q982

P1 error tool axis

Q983

P2 error main axis

Q984

P2 error minor axis

Q985

P2 error tool axis

Q986

P3 error main axis

Q987

P3 error minor axis

Q988

P3 error tool axis

Q994

Error: basic rotation

入力座標系 I-CS での角度

Q995

Meas. table rotation

Q996

Error: diameter 1

Q997

Error: diameter 2

Q パラメータ Q183

Q パラメータ Q183 の値は、タッチプローブサイクル 14xx に関連してワークピースの状態によって異なります:

Q パラメータ

ワークピースの状態

Q183 = –1

未定義

Q183 = 0

Q183 = 1

再加工

Q183 = 2

廃棄