TRANS MIRROR での鏡映

用途

TRANS MIRROR 機能は、輪郭または位置を 1 つの軸または複数の軸で鏡映を行います。

TRANS MIRROR RESET 機能は、この鏡映をリセットします。

機能説明

鏡映はモーダル形式で、NC プログラム内で定義したときから有効になります。

有効なワークピースゼロ点で輪郭または位置の鏡映が行われます。ゼロ点が輪郭の外にある場合も、ゼロ点までの距離で鏡映を行います。

機械内の基準点

1 つの軸だけでミラーリングを行う場合、工具の回転方向が変化します。OCM サイクル (#167 / #1-02-1) 内など、サイクルで定義された回転方向が維持されます。

選択した軸値 AXIS に応じて、次の加工面の鏡映が行われます。

  • X:加工面 YZ の鏡映
  • Y:加工面 ZX の鏡映
  • Z:加工面 XY の鏡映

フライス盤の軸の名称

最大 3 つの軸値を選択できます。

有効な鏡映が、作業エリア「状態」の「TRANS」タブに表示されます。

「TRANS」タブ

入力

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 TRANS MIRROR AXIS X

:Y 軸を中心に X 座標をミラーリング

この機能には、次のように移動します:

NC機能を挿入 すべての機能 特殊機能 機能 座標変換 TRANS TRANS MIRROR

NC 機能には以下の構文要素が含まれます。

構文要素

意味

TRANS MIRROR

鏡映のための構文のオープナー

AXIS または RESET

軸値で鏡映を入力または鏡映をリセット

XY または Z

鏡映を行う軸値

AXIS 選択でのみ

注意事項

傾斜機能と関連した注意事項

 
注意事項
衝突の危険に注意!
プログラミングした変換の種類と順番に応じて、さまざまな反応が起こります。不適切な機能があると、不意の動作や衝突が発生するおそれがあります。
  1. 推奨された変換のみを基準系でプログラミングします
  2. 傾斜機能では軸角度ではなく空間角を使用します
  3. シミュレーションで NC プログラムをテストします

傾斜機能の種類は、結果に次のような作用をもたらします。

  • 空間角 (PLANE 機能、PLANE AXIAL、サイクル 19 を除く) で傾斜させる場合、事前にプログラミングした変換がワークピースゼロ点の位置と回転軸の方向を変更します。
    • TRANS DATUM 機能でのシフトで、ワークピースゼロ点の位置が変更されます。
    • 鏡映は、回転軸の方向に変更されます。空間角を含む NC プログラム全体で鏡映が行われます。
  • 軸角度 (PLANE AXIAL、サイクル 19) で傾斜させる場合、事前にプログラミングした鏡映は、回転軸の方向に影響を与えません。この機能で機械軸を直接ポジショニングします。

ワーク座標系 W-CS