サイクル 415 DATUM INSIDE CORNER
ISO プログラミング
G415
用途
関連項目
- サイクル 1416 交点のプロービング
サイクルシーケンス
- コントローラは、ポジショニングロジックを使用して、タッチプローブを最初のプロービング点 1 のプリポジション用に位置決めします。
- 続いて、タッチプローブは入力された測定高さに移動し、最初のプロービングプロセスをプロービング送り速度 (F 列) で実行します。プロービング方向はコーナー番号によって決定されます。
- その後、タッチプローブは次のプロービング点 2 に移動し、その際、タッチプローブが副軸においてセットアップ許容値 Q320 + SET_UP + プローブ球半径分だけずらされ、そこで 2 番目のプロービングプロセスが行われます。
- タッチプローブがプロービング点 3 に位置決めされ (1 番目のプロービング点と同じポジショニングロジック)、プロービングが実行されます。
- その後、タッチプローブはプロービング点 4 に移動します。その際、タッチプローブが主軸においてセットアップ許容値 Q320 + SET_UP + プローブ球半径の分だけずらされ、そこで 4 番目のプロービングプロセスが行われます。
- タッチプローブが安全な高さに戻ります
- サイクルパラメータ Q303 と Q305 に応じて、算出された基準点が処理されます。(参照 基準点設定時のタッチプローブサイクル 408~419 の基本事項)。
- 続いて、算出されたコーナーの座標が次の Q パラメータに保存されます。
- 希望であれば、続いて別のプロービングプロセスで、さらにタッチプローブ軸上の基準点が算出されます。
コントローラは最初の直線を常に加工面の副軸方向に測定します。
Q パラメータ | 意味 |
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Q151 | 主軸コーナーの実際値 |
Q152 | 副軸コーナーの実際値 |
注意事項
- タッチプローブサイクルを使用する前に、次のサイクルをアクティブにしないでください:
- サイクル 7 DATUM SHIFT
- サイクル 8 MIRROR IMAGE
- サイクル 10 ROTATION
- サイクル 11 SCALING
- サイクル 26 AXIS-SPEC. SCALING
- 座標変換を事前にリセットします
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL でのみ実行可能です。
- コントローラは有効な基本回転をサイクル開始時にリセットします。
プログラミングの注意事項
- サイクル定義の前に、タッチプローブ軸を定義するために工具呼出しをプログラミングしておく必要があります。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
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Q263 第1軸の第1測定点? 加工面の主軸上でのコーナーの座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q264 第2軸の第1測定点? 加工面の副軸上でのコーナーの座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q326 第1軸のスペーシング? 加工面の主軸上でのコーナーと 2 番目の測定点間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 | |
Q327 第2軸のスペーシング? 加工面の副軸上でのコーナーと 4 番目の測定点間の間隔。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 | |
Q308 コーナー? (1/2/3/4) 基準点が設定されるコーナーの番号。 入力:1、2、3、4 | |
Q261 プローブ軸上の測定高さ? 測定が行われるタッチプローブ軸上の球中心の座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q320 セットアップ許容値? プロービング点とタッチプローブ球の間の追加的な間隔。Q320 は、タッチプローブ表の SET_UP 列に追加的に作用します。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99999.9999 または PREDEF | |
Q260 安全高さ? タッチプローブとワークピース (クランプ装置) との衝突が生じない工具軸上の座標。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 または PREDEF | |
Q301 安全な高さへ走行 (0/1)? 測定点間のタッチプローブの移動方法を指定します: 0:測定点間で測定高さに移動します 1:測定点間で安全な高さに移動します 入力:0、1 | |
Q304 基本回転を実行 (0/1)? ワークピースの傾き具合を基本回転により補正するかを指定します: 0:基本回転を実行しません 1:基本回転を実行します 入力:0、1 | |
Q305 表内番号? コーナーの座標を保存する基準点表/ゼロ点表の行番号を指定します。Q303 に応じて、基準点表またはゼロ点表に入力が行われます: Q303 = 1 の場合、コントローラが基準点表を記述します。 Q303 = 0 の場合、コントローラがゼロ点表を記述します。ゼロ点は自動的に有効化されません。 入力:0...99999 | |
Q331 主軸の新しい基準点? 算出されたコーナーを設定する主軸上の座標。基本設定は 0。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q332 副軸の新しい基準点? 算出されたコーナーを設定する副軸上の座標。基本設定は 0。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q303 測定値転送 (0,1)? 算出された基準点をゼロ点表あるいは基準点表のどちらに保存するか指定します: -1:使用禁止。古い NC プログラムが読み込まれる場合に、コントローラによって入力されます 参照 用途 0:算出された基準点を有効なゼロ点表に書き込みます。基準系は有効なワークピース座標系です 1:算出された基準点を基準点表に書き込みます。 入力:-1、0、+1 | |
Q381 TS-軸をプロービング? (0/1) タッチプローブ軸上の基準点も設定するかを指定します: 0:タッチプローブ軸上の基準点を設定しません 1:タッチプローブ軸上の基準点を設定します 入力:0、1 | |
Q382 TS-軸をプロービング: 座標 第1軸? タッチプローブ軸上の基準点が設定される、加工面の主軸上のプロービング点の座標。Q381 = 1 の場合のみ有効。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q383 TS-軸をプロービング: 座標 第2軸? タッチプローブ軸上の基準点が設定される、加工面の副軸上のプロービング点の座標。Q381 = 1 の場合のみ有効。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q384 TS-軸をプロービング: 座標 第3軸? タッチプローブ軸上の基準点が設定される、タッチプローブ軸上のプロービング点の座標。Q381 = 1 の場合のみ有効。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 | |
Q333 TS 軸の新しい基準点? 基準点が設定されるタッチプローブ軸上の座標。基本設定は 0。 この値は絶対値です。 入力:-99999.9999...+99999.9999 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 TCH PROBE 415 DATUM INSIDE CORNER ~ | ||
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