ラベル LBL の付いたサブプログラムおよびプログラムセクションの反復
用途
一度プログラミングした加工段階は、サブプログラムとプログラムセクションの反復によって繰り返し実行させることができます。 サブプログラムを使用して、輪郭や加工ステップ全体をプログラム終了の後に挿入したり、NC プログラム内で呼び出したりします。プログラムセクションの反復は、NC プログラム中に個別または複数の NC ブロックを繰り返すのに使用します。サブプログラムとプログラムセクションの反復を組み合わせることも可能です。
サブプログラムやプログラムセクションの反復は NC 機能 LBL を使用してプログラミングします。
関連項目
- 別の NC プログラム内で NC プログラムを処理する
- If-then 文としての条件付きジャンプ
機能説明
サブプログラムやプログラムセクションの反復用の加工ステップは、ラベル LBL で定義します。
ラベルと関連して、次のキーやアイコンが用意されています:
キーまたはアイコン | 機能 |
---|---|
LBL を作成します | |
LBL を呼び出します:NC プログラム内のラベルへジャンプします | |
LBL 番号の場合:次の空いている番号を自動的に入力します |
LBL SET でラベルを定義する
LBL SET 機能を使用して、NC プログラム内で新しいラベルを定義します。
どのラベルも NC プログラム内で番号または名前によって一意に識別できなければなりません。1 つの番号または名前が NC プログラムに 2 回登場する場合は、その NC ブロックの前に警告が表示されます。
LBL 0 はサブプログラムの終了を表します。この番号は NC プログラムで何度も登場することが可能な唯一の番号です。
入力
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 LBL "Reset" | :座標変換をリセットするサブプログラム |
12 TRANS DATUM RESET | |
13 LBL 0 |
この機能には、次のように移動します:
NC機能を挿入 すべての機能 ラベル LBL SET
NC 機能には以下の構文要素が含まれます。
構文要素 | 意味 |
---|---|
LBL | ラベル用の構文のオープナー |
番号 または 名前 |
CALL LBL でラベルを呼び出す
CALL LBL 機能を使用して、NC プログラムでラベルを呼び出します。
コントローラが CALL LBL を読み込むと、定義されたラベルへジャンプし、その NC ブログラムのこの NC ブロックから処理を続けます。コントローラが LBL 0 を読み込むと、CALL LBL の後に次の NC ブロックへジャンプします。
プログラムセクションの反復では、オプションでジャンプを繰り返すように定義できます。
入力
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CALL LBL 1 REP2 | :ラベル 1 を 2 回呼び出す |
この機能には、次のように移動します:
NC機能を挿入 すべての機能 ラベル CALL LBL
NC 機能には以下の構文要素が含まれます。
構文要素 | 意味 |
---|---|
CALL LBL | ラベルを呼び出すための構文のオープナー |
番号、名前 または パラメータ | ラベルの番号または名前 数字、テキスト、または変数 入力範囲:1~65535 またはテキスト幅 32 または 0...1999 ラベルは選択メニューを使用して、NC プログラムにあるすべてのラベルから選択できます。 |
REP | 次の NC ブロックの処理までに反復する回数 オプションの構文要素 |
サブプログラム
サブプログラムを使用して、輪郭や加工位置など、NC プログラムのセクションを NC プログラムのさまざまな箇所で何度でも呼び出すことができます。
サブプログラムはラベル LBL で始まり、LBL 0 で終了します。CALL LBL を使用して、NC プログラムの任意の箇所のサブプログラムを呼び出します。その際、REP で反復を定義することはできません。
NC プログラムは次のように処理されます:
- NC プログラムが CALL LBL 機能まで処理されます。
- 定義されたサブプログラム LBL の先頭へジャンプします。
- そのサブプログラムがサブプログラム終了 LBL 0 まで処理されます。
- その後、CALL LBL の後の次の NC ブロックへジャンプし、NC プログラムを続行します。
サブプログラムには以下の基本条件が適用されます:
- サブプログラムはそれ自体を呼び出すようになっていてはいけません
- CALL LBL 0 はサブプログラム終了の呼出しと同じになるため使用できません。
- M2 ないしは M30 を含む NC ブロックの後ろにサブプログラムをプログラミングします
NC プログラム中のサブプログラムが、M2 または M30 を含む NC ブロックの前にあると、呼出しなしで少なくとも 1 回処理されます
アクティブなサブプログラムの情報が作業エリア「状態」の「LBL」タブに表示されます。
プログラムセクションの反復
プログラムセクションの反復を使用して、インクリメンタル切込みのある輪郭加工など、NC プログラムのセクションを何度でも繰り返すことができます。
プログラムセクションの反復はラベル LBL で始まり、ラベル呼出し CALL LBL の最後にプログラミングされた反復 REP の後に終了します。
NC プログラムは次のように処理されます:
- NC プログラムが CALL LBL 機能まで処理されます。
その際、繰り返されるプログラムセクションが CALL LBL 機能の前にあるため、そのプログラムセクションが一度先に処理されます。
- プログラムセクションの反復 LBL の先頭へジャンプします。
- プログラムセクションは REP でプログラミングされた回数だけ繰り返されます。
- その後、NC プログラムが続行されます。
プログラムセクションの反復には以下の基本条件が適用されます:
- プログラムセクションの反復は、M30 または M2 でプログラムラン終了の前にプログラミングしてください。
- プログラムセクションの反復では LBL 0 を定義することはできません。
- 1 回目の加工後に行われる反復が 1 回目の反復となるため、プログラムセクションは必ず、反復としてプログラミングした回数よりも 1 回多く実行されます。
アクティブなプログラムセクションの反復の情報が作業エリア「状態」の「LBL」タブに表示されます。
注意事項
- デフォルトでは、NC 機能 LBL SET は構造に表示されます。
- プログラムセクションは 65,534 回まで連続して繰り返すことができます
- 次の文字をラベルの名前に使用できます:# $ % & , - _ .0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 @ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
- 次の文字はラベルの名前に使用できません:<スペース> ! “ ‘ ( ) * + : ; < = > ? [ / ] ^ ` { | } ~