罫書きによる工具の測定

用途

すべての機械が工具タッチプローブを使用して、工具を測定するわけではありません。「工具を計測する」タッチプローブ機能を使用して、ワークをスクラッチすることにより、ワークの寸法を求めることができます。

機能説明

スクラッチの場合、3D タッチプローブを使用せず、測定する工具を使用します。スクラッチを行うときは、わずかな切屑が除去されるのが確認できるまで、工具をワーク表面に慎重に移動させます。ハンドホイールを使用すれば、より高い精度を実現できます。

プロービング方向「X」または「Y」により、工具の半径を求めることができます。プロービング方向「Z」を選択する場合、工具の長さを求めます。

工具を測定」機能のボタン

求めた半径および長さの値を工具表に書き込むために、次の機能が提供されます。

ボタン

意味

基本値の書き込み

R」または「L」列に値が適用されます。「DR」または「DL」列の既存のデルタ値がリセットされます。

デルタ値を生成します

DR」または「DL」列にデルタ値が登録されます。

工具表

スクラッチにより工具を計測する

次のように「工具を計測する」機能でエンドミルの寸法を求めます。

    1. 操作モード「手動」を選択します

    1. 必要に応じて、ワーク基準点を設定します
    2.  
      Tip

      一意の基準を設定するためにスクラッチする面にワーク基準点を設定します。

    1. 計測する工具を交換します
    2. 必要に応じて、回転数を定義します
    3. 工具スピンドルを起動します

    1. 設定」アプリケーションを選択します

    1. プロービング機能「工具を測定してください」を選択します

    1. 必要に応じて、アクティブな基準点の値を確認するか、別の基準点を選択します

    1. 希望する軸方向でワークをスクラッチします (例:X+)

    1. 関連プロービング方向 X+ を選択します

    1. 現在位置を取り込む」を選択します
    2. 実際値」列に X 軸の実際位置が適用されます。
    3. 測定結果が表示されます。

    1. 公称値」を入力します (0°など)

    1. 基本値の書き込み」を選択します
    2. 工具表の「R」列に値が適用されます。
    3. 列「DR」の既存のデルタ値がリセットされます。
    4.  
      Tip

      デルタ値を生成します を選択すると、「DR」列にデルタ値のみが登録されます。

    1. 必要に応じてさらに軸方向でワークをスクラッチします (例:Z-)

    1. プロービングを終了」を選択します
    2. プロービング機能「工具を測定してください」が閉じます。