M116 (#8 / #1-01-1) を使用して回転軸の送り速度を mm/min で解釈する
用途
コントローラは M116 を使用して回転軸の場合の送り速度を mm/min で解釈します。
条件
- 回転軸が装備された機械
- キネマティクス記述
- Machine
機械のマニュアルを参照してください。
機械メーカーが機械のキネマティクス記述を作成します。
- ソフトウェアオプション Adv. Function Set 1 (#8 / #1-01-1)
機能説明
作用
M116 は加工面でのみ、ブロックの先頭で作用します。
M116 をリセットするには、M117 をプログラミングします。
適用例
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 L IC+30 F500 M116 | :C 軸の移動動作 (mm/min) |
コントローラは M116 を使用して、円筒表面加工などのために、C 軸のプログラミングされた送り速度を mm/min で解釈します。
その際、コントローラはそれぞれブロックの先頭で、工具中心点から回転軸中心までの間隔に応じて、この NC ブロックについて送り速度を計算します。
コントローラが NC ブロックを処理している間に送り速度が変わることはありません。このことは、工具が回転軸の中心に向かって移動する場合にも当てはまります。
M116 を使用しない場合、コントローラは回転軸のプログラミングされた送り速度を °/min で解釈します。
注意事項
- ヘッド回転軸とテーブル回転軸の場合に M116 をプログラミングできます。
- M116 機能は、加工面 旋回 機能が有効である場合でも作用します。 (#8 / #1-01-1)
- M116 を M128 または FUNCTION TCPM (#9 / #4-01-1) と組み合わせることはできません。機能 M128 または FUNCTION TCPM が有効であるときにいずれかの軸に M116 を有効にしたい場合は、M138 を使用してこの軸の加工をロックする必要があります。
- M128 または FUNCTION TCPM (#9 / #4-01-1) を使用せずに、M116 を複数の回転軸に同時に作用させることもできます。