FUNCTION TURNDATA SPIN で旋削加工の回転数を定義する
用途
旋削加工時に一定の回転数および一定の切削速度で加工できます。
回転数を定義するには、FUNCTION TURNDATA SPIN 機能を使用します。
条件
- 少なくとも 2 つの回転軸があり、そのうちの 1 つが回転テーブル軸である機械
- ソフトウェアオプション Turning (#50 / #4-03-1)
機能説明
一定の切削速度 VCONST:ON で加工する場合、工具刃先から回転スピンドルの中心までの間隔によって回転数が変わります。回転の中心方向に位置決めするとテーブル回転数が上がり、回転の中心から外へ移動すると回転数が下がります。
一定の回転数 VCONST:OFF で加工する場合、回転数は工具の位置に左右されません。
FUNCTION TURNDATA SPIN 機能により、一定の回転数で最大回転数も定義できます。
入力
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 FUNCTION TURNDATA SPIN VCONST:ON VC:100 GEARRANGE:2 | :ギアステージ 2 の一定の切削速度 |
この機能には、次のように移動します:
NC機能を挿入 すべての機能 特殊機能 旋盤加工機能 基本機能 FUNCTION TURNDATA SPIN
NC 機能には以下の構文要素が含まれます。
構文要素 | 意味 |
---|---|
FUNCTION TURNDATA SPIN | 旋削加工モードでの回転数定義用の構文のオープナー |
VCONST OFF または ON | 一定の回転数または一定の回転数の切削速度の定義 オプションの構文要素 |
VC | 切削速度の値 オプションの構文要素 |
S または SMAX | 一定の回転数または回転数制限 オプションの構文要素 |
GEARRANGE | 回転スピンドルのギアステージ オプションの構文要素 |
注意事項
- 一定の切削速度で加工する場合、選択したギアステージによって可能な回転数範囲が制限されます。 選択可能なギアステージは機械によって異なります。
- 最大回転数に達すると、ステータス表示に S の代わりに SMAX が表示されます。
- 回転数制限をリセットするには、FUNCTION TURNDATA SPIN SMAX0 をプログラミングしてください。
- 旋削加工モードでは、回転スピンドル (回転テーブル) 用のスピンドルポテンショメーターが作用します。
- サイクル 800 は偏心回転時に最大回転数を制限します。偏心回転の後で、プログラミングされているスピンドルの回転数制限が再び適用されます。