基本事項

用途

ファイルマネージャにはドライブ、フォルダ、ファイルが表示されます。例えば、フォルダまたはファイルの作成や削除、ドライブの接続ができます。

ファイルマネージャには、操作モード「ファイル」および作業エリアならびに「ファイルを開く」ウィンドウがあります。

機能説明

アイコン、ボタン、およびショートカット

ファイルマネージャには以下のアイコンとボタン、ショートカットキーがあります:

アイコン、ボタン、またはショートカット

意味

カスタムフィルターの有効化

ユーザー定義のフィルターの作成または変更

操作モード「ファイル」でのみ

戻る

履歴 を開くまたは閉じる

スイッチオン以降の最大 20 件のパスを含む選択メニューが開きます。

ALT + O

編集

編集可能なテキストとしてナビゲーションパスが表示されます。

ENT

編集の終了

パスへの変更が保存され、新しいパスが呼び出されます。

更新

お気に入り

お気に入りを追加すると、ファイルまたはフォルダの横にこのアイコンが表示されます。

取り出し

USB デバイスの取外し

end of file を使用して、ファイル全体をプレビューエリアに表示できます。

ファイルの一部のみがプレビューエリアに表示されます。

新しいフォルダ

新規フォルダの作成

新しいファイル

新しいファイルの作成

 
Tip

新しい表は操作モード「テーブル」で作成します。

操作モード「テーブル」

ファイルの機能

コンテキストメニューが開きます。

コンテキストメニュー

操作モード ファイル のみ

マーク

CTRL + SPACE

ファイルがマークされ、アクションバーが開きます。

操作モード ファイル のみ

CTRL + Z

元に戻す

CTRL + Y

再現する

として表示 文書

作業エリア「文書」にファイルが表示されます。

作業エリア文書

操作モード ファイル のみ

開く

適切な操作モードまたはアプリケーションでファイルが開きます。

で選択 プログラム実行

操作モード「プログラム実行」でファイルが開き、最初の NC ブロックが選択されます。

操作モード ファイル のみ

TAB/PGMを更新

iTNC 530 のファイルの形式と内容を適合させます

エラーのあるファイルを適合させます

ファイルの適合

操作モード ファイル のみ

ネットワーク共有をマウント

コントローラのネットワークドライブ

操作モード ファイル のみ

ファイルマネージャでファイルまたはフォルダを右にスワイプすると、以下のファイル機能が表示されます:

アイコン

意味

名前変更

コピー

カットする

ファイルまたはフォルダを切り取ると、ファイルまたはフォルダのアイコンがグレーアウトされます。

削除

書き込み保護を有効化

書込み保護が有効になっている場合、ファイルまたはフォルダの横にこのアイコンが表示されます。

書き込み保護を無効化

お気に入りの追加

お気に入りの削除

これらのファイル機能の一部は、コンテキストメニューを使用しても選択できます。

コンテキストメニュー

ファイル管理のエリア

操作モード「ファイル

1

ナビゲーションパス

ナビゲーションパスには、フォルダ構造内の現在のフォルダの位置が表示されます。ナビゲーションパスの個々の要素を使用して、上の階層のフォルダに移動できます。パスを編集したり、履歴を使用して以前のパスを開いたりすることができます。

2

3

情報エリア

情報エリア

4

プレビューエリア

プレビューエリアには、選択されたファイルのプレビューが表示されます (例えば NC プログラムセクション)。

5

コンテンツ列

コンテンツ列には、ナビゲーション列で選択したすべてのフォルダとファイルが表示されます。

ファイルに関して、場合によっては以下のステータスが表示されます:

  • M:ファイルが操作モード「プログラム実行」で有効
  • S:ファイルが作業エリア「シミュレーション」で有効
  • E:ファイルが操作モード「エディタ」で有効

6

ナビゲーション列

ナビゲーション列

タイトルバーでの全文検索

全文検索によって、任意の文字列をファイルの名前または内容の中から検索できます。選択メニューによって、ファイルの名前または内容を検索するかどうかを選択します。

検索の前に検索するパスを選択してください。選択したパスから開始して、下位構造内のみ検索されます。検索を絞り込むには、既存の検索結果内で再度検索します。

* をプレースホルダーとして使用できます。プレースホルダーは、個別の文字またはワードの代わりになります。プレースホルダーを使用して、特定のファイルタイプも検索できます (*.pdfなど)。

タイトルバーでのソート

フォルダとファイルを以下の基準に従って昇順または降順にソートすることができます:

  • 名前
  • 種類
  • サイズ
  • 日付の変更

名前または種類を基準にソートする場合、コントローラはファイルをアルファベット順に整理します。

タイトルバーの設定

設定」ウィンドウには、次のスイッチがあります。

  • 非表示ファイルの表示
  • このスイッチが有効な場合、隠しファイルが表示されます。隠しファイルの名前はピリオドで始まります。

  • 依存ファイルの表示
  • このスイッチが有効な場合、依存ファイルが表示されます。依存ファイルは、*.dep または *.t.csv で終わります。

情報エリア

情報エリアには、ファイルまたはフォルダのパスが表示されます。

パス

選択されている要素に応じて追加で以下の情報が表示されます:

  • サイズ
  • 日付の変更
  • 作成者
  • 種類

情報エリアでは以下の機能を選択できます:

  • 書込み保護を有効にする / 無効にする
  • お気に入りを追加する / 削除する

ナビゲーション列

ナビゲーション列には以下のナビゲーションオプションがあります:

  • 検索結果
  • 全文検索の結果が表示されます。以前の検索がない、または結果がない場合、このエリアは空になります。

  • お気に入り
  • お気に入りとしてマークしたすべてのフォルダとファイルが表示されます。

  • 最後に使ったファイル
  • 直近で開いた 15 のファイルが表示されます。

  • ごみ箱
  • 削除されたフォルダとファイルがごみ箱に移動します。コンテキストメニューからこれらのファイルを復元したり、ごみ箱を空にしたりすることができます。

  • コンテキストメニュー

  • ドライブ (例えば TNC:)
  • 内部および外部ドライブが表示されます (例えば USB デバイス)。

  • 各ドライブで、使用ストレージ容量と合計ストレージ容量が表示されます。

使用可能な文字

ドライブ、フォルダ、ファイルの名前には、以下の文字を使用できます:

A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 _ -

上記の文字のみを使用してください。そうしないと、データ転送時などに問題が発生する可能性があります。

以下の文字には機能があるため、名前の中では使用しないでください:

文字

機能

.

ファイルタイプを区切ります

\

/

ドライブ、フォルダ、ファイルのパスで区切ります

:

ドライブ名を区切ります

名前

ファイルを作成する場合は、まず名前を定義します。その後に、ピリオドとファイル形式で構成されるファイル拡張子を定義します。

パス

ファイルパス最大文字数は 255 文字です。このファイルパス文字数には、ドライブ名、フォルダ名およびファイル名とそのファイル拡張子が含まれます。

絶対パス

絶対パスはファイルの一意の位置を示します。パスはドライブで始まり、フォルダ構造を通ってファイルの保存場所に至るまでの経路が含まれます (例:TNC:\nc_prog\$mdi.h)。呼び出されたファイルが移動されると、絶対パスを再生成する必要があります。

相対パス

相対パスは、呼び出すファイルを基準にしたファイルの位置を示します。パスには、呼び出すファイルを起点にして、フォルダ構造を通ってファイルの保存場所に至るまでの経路が含まれます (例:demo\reset.H)。ファイルが移動されると、相対パスを再生成する必要があります。

ファイルタイプ

ファイルタイプは大文字と小文字で定義できます。

ハイデンハイン固有のファイルタイプ

コントローラは以下のハイデンハイン固有のファイルタイプを開くことができます:

ファイルタイプ

使用

H

ハイデンハインプレーンテキストによる NC プログラム

NC プログラムの内容

I

ISO コマンドによる NC プログラム

HC

iTNC 530 の smarT.NC プログラミングでの輪郭定義

HU

iTNC 530 の smarT.NC プログラミングでのメインプログラム

3DTC

圧力角に応じた 3D 工具半径補正を含む表 (#92 / #2-02-1)

圧力角に応じた 3D 半径補正 (#92 / #2-02-1)

D

ワークゼロ点を含む表

ゼロ点表 *.d

DEP

NC プログラムに依存するデータを含む自動生成された表 (工具使用ファイルなど)

工具使用ファイル

P

パレット加工用の表

作業エリア ジョブリスト

PNT

加工位置を含む表 (例えば不規則なポイントパターンの処理用)

ポイント表*.pnt

PR

ワーク基準点を含む表

基準点表*.pr

TAB

自由に定義可能な表 (例えばプロトコルファイル用、または切削データの自動計算用の WMAT 表および TMAT 表として)。

自由に定義可能な表 *.tab

切削量計算

TCH

工具マガジンの装備を含む表

ポケット表tool_p.tch

T

すべてのテクノロジーの工具を含む表

工具表 tool.t

TP

タッチプローブを含む表

タッチプローブ表 tchprobe.tp

TRN

旋削工具を含む表 (#50 / #4-03-1)

旋削工具表 toolturn.trn (#50 / #4-03-1)

DEG

研削工具を含む表 (#156 / #4-04-1)

研削工具表 toolgrind.grd (#156 / #4-04-1)

DRS

ドレッシング工具を含む表 (#156 / #4-04-1)

ドレッシング工具表tooldress.drs (#156 / #4-04-1)

TNCDRW

2D 図面としての輪郭記述

作業エリア「輪郭のグラフィック」

M3D

工具キャリアや衝突物など用のフォーマット (#40 / #5-03-1)

クランプファイルでの選択肢

TNCBCK

データのバックアップおよび復元用のファイル

バックアップとリストア

EXP

コントローラ画面の構成をバックアップおよびインポートするための構成ファイル

コントローラ画面の構成

これらのファイルタイプは、コントローラ内部のアプリケーションまたは HEROS ツールで開かれます。

ツールでファイルを開く

標準的なファイルタイプ

コントローラは、以下の標準的なタイプのファイルを開くことができます:

ファイルタイプ

使用

CSV

シンプルに構造化されたデータを交換または保存するためのテキストファイル

工具データのインポートとエクスポート

XLSX (XLS)

さまざまな表計算プログラムのファイルタイプ (Microsoft Excel など)

STL

三角形面によって作られる 3D モデル (クランプなど)

シミュレーションされたワークを STL ファイルとしてエクスポートする

DXF

2D CAD ファイル

IGS/IGES

STP/STEP

CHM

コンパイルまたはパッケージされた形式のヘルプファイル

CFG

CFT

パラメータ化できる工具キャリアテンプレートの 3D データ

工具キャリアマネージャ

CFX

決まった形状の工具キャリアの 3D データ

工具キャリアマネージャ

HTM/HTML

ウェブブラウザで開かれるウェブサイトの構造化された内容を含むテキストファイル (統合製品ヘルプなど)

統合製品ヘルプ TNCguide としてのユーザーマニュアル

XML

階層構造化されたデータを含むテキストファイル

PDF

例えば元のアプリケーションプログラムに関係なくファイルをオリジナルに忠実に再現するドキュメント形式

BAK

データのバックアップファイル

データのバックアップ

INI

プログラム設定などに含まれる初期化ファイル

A

例えば FN 16 との関連で画面出力の形式が定義されるテキストファイル

TXT

例えば FN 16 との関連で測定サイクルの結果が保存されるテキストファイル

SVG

ベクター画像用の画像形式

BMP

GIF

JPG/JPEG

PNG

ピクセル画像用の画像形式

デフォルトではスクリーンショットにファイルタイプ PNG が使用されます。

HEROS メニュー

OGG

メディアファイルタイプ OGA、OGV、OGX のコンテナファイル形式

ZIP

複数のファイルを圧縮してまとめるコンテナファイル形式

これらのファイルタイプの一部は、HEROS ツールで開かれます。

ツールでファイルを開く

ユーザー定義のフィルターの作成または変更

ファイルマネージャでユーザー定義のフィルターを作成または変更するには、次の手順を行います:

  1. 必要に応じて操作モード「ファイル」を選択します
  2. 標準フィルターの選択メニューを開きます
  3. ユーザー定義」を選択します
  4. 選択メニューの横に入力フィールドが表示されます。
  5. 入力フィールドに希望のファイルタイプを入力します (*.h, *.txt など)

  1. 入力内容を確定して、フィルターを有効にします
  2. 定義されたファイルタイプのすべてのファイルが表示され、選択メニューにテキストが追加されます。
 
Tip

ユーザー定義のフィルターが有効であるのは、シャットダウンされるまでのみです。

タイトルバーのフィルター

注意事項

  • コントローラには 189 GB の保存スペースがあります。1 つのファイルの最大サイズは 2 GB です。
  • NC プログラムを開くときに、空き保存スペースとして NC プログラムの 3 倍のファイルサイズが必要になります。
  • ファイル管理で新しい表を作成するときに、その表には必要な列に関する情報がまだ含まれていません。初めて、表を開くと、操作モード「テーブル」で「不完全なテーブルレイアウト」ウィンドウが開きます。
  • 不完全なテーブルレイアウト」ウィンドウの選択メニューで表テンプレートを選択できます。追加または削除された表の列がある場合はそれが表示されます。

  • 操作モード「テーブル」

  • 表および表の列の名前は文字で始まらなければならず、「+」などの演算記号が含まれてはなりません。これらの記号が名前に含まれていると、SQL コマンドとの関連で、データの読込みおよび読出し時に問題が生じることがあります。
  • SQL 文による表へのアクセス

  • カーソルがコンテンツ列内にある場合、キーボードで入力を開始できます。別の入力フィールドが開き、入力した文字列が自動的に検索されます。入力された文字を含むファイルまたはフォルダがある場合は、カーソルがその上に移動します。
  • NC プログラムEND BLK キーで終了すると、「追加」タブが開きます。カーソルは、先ほど終了した NC プログラム上にあります。
  • 再度 END BLK キーを押すと、NC プログラムが再び開き、最後に選択した行にカーソルが置かれます。ファイルサイズが大きいと、この動作に時間がかかる場合があります。

  • ENT キーを押すと、NC プログラムが開き、カーソルは常に行 0 に置かれます。

  • 工具使用テストのためなどに、工具使用ファイルが拡張子 *.dep 付きの依存ファイルとして作成されます。
  • 工具使用テスト

  • 機械メーカーは機械パラメータ createBackup (No. 105401) で、NC プログラムの保存時にバックアップファイルを作成するかどうかを定義します。バックアップファイルの管理にはより多くのストレージが必要になることにご注意ください。
  • コントローラまたは NC プログラムで寸法単位「インチ」が有効な場合でも、コントローラは 3D ファイルの寸法を「mm」で解釈します。

コピーしたファイルに関連する注意事項

  • ファイルをコピーして、同じフォルダに再び挿入すると、_1 がファイル名に追加されます。コントローラはコピーが追加されるたびに数値を継続的にカウントアップします。
  • ファイルを別のフォルダに挿入し、ターゲットフォルダにすでに同じ名前のファイルがある場合、「ファイルの挿入」ウィンドウが表示されます。両方のファイルのパスが表示され、以下のオプションが提供されます:
    • 既存のファイルを置換する
    • コピーしたファイルをスキップする
    • ファイル名に追加文字を追加する
  • 選択した方法をすべての同じケースにも適用できます。