NC プログラムを選択し、SEL PGM および CALL SELECTED PGM で呼び出す

用途

SEL PGM 機能を使用して、アクティブな NC プログラムの別の箇所で呼び出す別の個別 NC プログラムを選択します。選択した NC プログラムは、呼び出す NC プログラム内で CALL SELECTED PGM によって呼び出される箇所で処理されます。

機能説明

NC プログラムは次のように処理されます:

  1. NC プログラムは、CALL PGM で別の NC プログラムが呼び出されるまで処理されます。SEL PGMが読み込まれると、定義された NC プログラムが記録されます。
  2. CALL SELECTED PGM が読み込まれると、先に選択した NC プログラムがここで呼び出されます。
  3. 続いて、呼び出された NC プログラムが最後の NC ブロックまで実行されます。
  4. その後、呼び出す NC プログラムの実行が、 CALL SELECTED PGM の後の次の NC ブロックから再開されます。

プログラム呼出しには以下の基本条件が適用されます:

  • 呼び出される NC プログラムには、呼び出す NC プログラムへの呼出し CALL PGM が含まれてはなりません。それにより、無限ループが発生してしまいます。
  • 呼び出される NC プログラムには、追加機能 M30 または M2 が含まれてはなりません。呼び出される NC プログラムのサブプログラムにラベルを定義している場合、M30 または M2 に代えて無条件ジャンプ機能を使用できます。それにより、例えば、呼び出されなければサブプログラムの処理が行われなくなります。
  • 無条件ジャンプ

  • 呼び出される NC プログラムに追加機能が含まれていると、エラーメッセージが表示されます。

  • 呼び出される NC プログラムは完全でなければなりません。NC ブロック END PGM がない場合は、エラーメッセージが表示されます。

入力

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 SEL PGM "reset.h"

:呼び出す NC プログラムを選択する

* - ...

21 CALL SELECTED PGM

:選択した NC プログラムを呼び出す

SEL PGM

この機能には、次のように移動します:

NC機能を挿入 すべての機能 選択 SEL PGM

NC 機能には以下の構文要素が含まれます。

構文要素

意味

SEL PGM

呼び出す NC プログラムを選択するための構文のオープナー

名前 または パラメータ

呼び出す NC プログラム のパス

固定または可変のパス

選択ウィンドウを使った選択が可能

CALL SELECTED PGM

この機能には、次のように移動します:

NC機能を挿入 すべての機能 選択 CALL SELECTED PGM

NC 機能には以下の構文要素が含まれます。

構文要素

意味

CALL SELECTED PGM

選択した NC プログラムを呼び出すための構文

注意事項

  • NC 機能 SEL PGM 内で、QS パラメータを使用して、NC プログラムを呼び出し、プログラム呼出しを可変制御することもできます。
  • CALL SELECTED PGM で呼び出された NC プログラムがない場合は、エラーメッセージが表示されて、プログラムランまたはシミュレーションが中断されます。プログラムラン中の予期せぬ中断を防ぐため、NC 機能 FN 18: SYSREAD (ID10 NR110 および NR111) によって、プログラム開始時にすべてのパスを確認できます。
  • FN 18: SYSREAD を使用してシステムデータを読み取る

  • 呼び出されるファイルが呼び出すファイルと同じディレクトリにある場合は、パスなしでファイル名のみを入力することができます。選択メニューでファイルを選択すると、自動的にそのように処理されます。
  • プログラム呼出し (例えば、CALL PGM による) の場合、変数は原則としてグローバルに作用します。そのため、呼び出した NC プログラムで変数を変更すると、呼び出す NC プログラムにも作用しますのでご注意ください。必要に応じて、アクティブな NC プログラムでのみ作用する QL または名称パラメータを使用してください。
  • 呼び出す NC プログラムの処理中は、呼び出されるすべての NC プログラムも編集することができません。