サイクル 1016 DRESSING OF CUP WHEEL (#156 / #4-04-1)

ISO プログラミング

G1016

用途

 
Machine

機械のマニュアルを参照してください。

この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。

サイクル 1016 DRESSING OF CUP WHEEL では、カップホイールの正面をドレッシングできます。 基準点は、有効にした研削ホイールエッジです。

方式に応じて、ホイール形状を手がかりに、コントローラが適切な動作を実行します。ドレッシング方式 Q1016 において 1 または 2 が定義されていると、始点からの経路または始点への経路が研削ホイール上ではなく、退避経路を経由します。

ドレッシングモードでは、引きと押しの方式で工具半径補正ありで作動します。往復方式では、工具半径補正が使用されません。

このサイクルは、以下の研削ホイールエッジをサポートします:

軸付砥石

特殊な軸付砥石

カップホイール

サポートされていません

サポートされていません

2、6

研削工具のドレッシング

サイクル 1030 ACTIVATE WHEEL EDGE (#156 / #4-04-1)

注意事項

 
注意事項
衝突の危険に注意!
FUNCTION DRESS BEGIN をオンにすると、キネマティクスが切り替わります。研削ホイールがワークになります。場合によっては、軸が反対方向に移動します。この機能の処理中およびその後の加工中に衝突が生じるおそれがあります。
  1. ドレッシングモード「FUNCTION DRESS」は、操作モード「プログラム実行」またはモード「単一ブロック」でのみ有効にします
  2. FUNCTION DRESS BEGIN 機能の前に研削ホイールをドレッシング工具の近くに配置します
  3. FUNCTION DRESS BEGIN 機能の後、ハイデンハインのサイクルまたは機械メーカーのサイクルでのみ作業します
  4. NC プログラムの中断や電源遮断後に、軸の移動方向を点検します
  5. 必要に応じて、キネマティクスの切替えをプログラミングします
 
注意事項
衝突の危険に注意!
ドレッシングサイクルにより、ドレッシング工具がプログラミングされた研削ホイールのエッジにポジショニングされます。位置決めは、加工面の 2 つの軸上で同時に行われます。この動作中に衝突点検は行われません。衝突の危険があります!
  1. FUNCTION DRESS BEGIN 機能の前に研削ホイールをドレッシング工具の近くに配置します
  2. 衝突がないことを確認します
  3. NC プログラムをゆっくりと実行します
 
注意事項
衝突の危険に注意!
ドレッシング工具とカップホイール間の配置は監視されません。衝突の危険があります!
  1. ドレッシング工具がカップホイールの正面座ぐりに対して 0° 以上の余裕があることに注意してください。
  2. NC プログラムを慎重に進入させます
  • このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILLFUNCTION MODE TURNFUNCTION MODE GRIND および FUNCTION DRESS で実行できます。
  • サイクル 1016 は DEF アクティブです。
  • ドレッシングモードでは座標変換はできません。
  • ドレッシングはグラフィック表示されません。
  • COUNTER FOR DRESSING Q1022 をプログラミングすると、工具表で定義されたカウンタの到達後にドレッシングプロセスが実行されます。各研削ホイールのカウンタ DRESS-N-DDRESS-N-D-ACT が保存されます。
  • このカウンタは工具表に記録されます。これは全体に作用します。
  • 研削工具表 toolgrind.grd のパラメータ

  • 刃全体をドレッシングするために、ドレッシング工具の 2 倍の刃半径 (2 x RS) 分延長されます。その際、研削ホイールの最小許容半径 (R_MIN) を下回ってはなりません。下回ると、エラーメッセージで中断されます。
  • 研削ホイールの工具軸半径は、このサイクルで監視されません。
  • このサイクルは、必ずドレッシングモードで実行してください。場合によっては、機械メーカーが、サイクルシーケンスにおいてすでに切替えをプログラミングしています。
  • マクロにより簡略化されたドレッシング

プログラミングの注意事項

  • このサイクルはカップホイールの工具タイプでのみ可能です。これが定義されていない場合、エラーメッセージが出力されます。
  • Q1016 = 0 (往復動作) 方式は、正面座ぐりがまっすぐな場合のみ可能です (角度 HWA = 0)。

サイクルパラメータ

補助図

パラメータ

Q1013 ドレッシング量は?

ドレッシングプロセス時に切り込む値。

入力:0...9.9999

Q1018 ドレッシングの送り速度は?

ドレッシングプロセス時の移動速度。

入力:0...99999

Q1016 ドレッシング方法(0~2)は?

ドレッシング時の移動動作の定義:

0:往復動作。ドレッシングは両方の方向で行われます

1:後退。ドレッシングは研削ホイールに沿って有効な研削ホイールエッジの方へのみ行われます

2:前進。ドレッシングは研削ホイールに沿って有効な研削ホイールエッジから離れる方向にのみ行われます

入力:012

Q1019 ドレッシング切込み数は? (オプション)

ドレッシングプロセスの切込み数

入力:1...999

Q1020 アイドルストローク数は? (オプション)

ドレッシング工具が材料除去なしでの最後の切込み後に研削ホイールから離れる回数。

入力:0...99

Q253 事前集積のための送り速度? (オプション)

接近、退避、後退動作時の工具の移動速度 (mm/min)。この入力値はオプションです。プログラミングされない場合は、FMAX が適用されます。

入力:0...99999.9999 または FMAXFAUTOPREDEF

Q1022 ドレッシング前のコール数は? (オプション)

ドレッシングプロセスが実行される前のサイクル定義の数。各サイクル定義が工具マネージャの研削ホイールのカウンタ DRESS-N-D-ACT に追加されます。

0:NC プログラムのサイクル定義ごとに、研削ホイールがドレッシングされます。

>0:このサイクル定義の数の後に、研削ホイールがドレッシングされます。

入力:0...99

Q330 工具番号または工具名は? (オプション)

ドレッシング工具の番号または名前。アクションバーの選択機能で工具表から直接工具を適用することができます。

-1:ドレッシングサイクル前にドレッシング工具が有効にされた。

入力:-1...99999.9

Q1011 切削速度の係数? (オプション、機械メーカーによって異なる)

ドレッシング工具の切削速度を変更する係数。研削ホイールの切削速度が適用されます。

0:切削速度係数は使用されない

>0:正の値の場合、ドレッシング工具は研削ホイールとの接触点で回転します (研削ホイールに対して逆の回転方向)。

<0:負の値の場合、ドレッシング工具は接触点で研削ホイールと反対に回転します (研削ホイールに対して同じ回転方向)。

入力:–99.999...+99.999

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 CYCL DEF 1016 DRESSING OF CUP WHEEL ~

Q1013=+0

;DRESSING AMOUNT ~

Q1018=+100

;DRESSING FEED RATE ~

Q1016=+1

;DRESSING STRATEGY ~

Q1019=+1

;NUMBER INFEEDS ~

Q1020=+0

;IDLE STROKES ~

Q253=+1000

;F PRE-POSITIONING ~

Q1022=+0

;COUNTER FOR DRESSING ~

Q330=-1

;TOOL ~

Q1011=+0

;FACTOR VC