サイクル 238 MEASURE MACHINE STATUS (#155 / #5-02-1)
ISO プログラミング
G238
用途
機械のマニュアルを参照してください。
この機能は、機械メーカーが使用可能にして、調整する必要があります。
使用年数にわたって、機械の負荷のかかるコンポーネント (例えば、ガイド、ボールねじ等) が摩耗し、軸動作の品質が悪化します。それは、製造品質に影響を及ぼします。
ソフトウェアオプション Component Monitoring (#155 / #5-02-1) およびサイクル 238 により、現在の機械ステータスを測定することができます。それにより、劣化および摩耗に起因する工場出荷時状態に対する変化を測定することができます。測定は、機械メーカーが読み取れるテキストファイルで保存されます。機械メーカーは、データを読み取り、評価し、先を見越したメンテナンスによって対応します。そうすることで予定外の機械停止状態が回避されます。
機械メーカーは、測定値に対する警告しきい値およびエラーしきい値を定義すること、およびオプションでエラー反応を指定することができます。
関連項目
- MONITORING HEATMAP によるコンポーネント監視 (#155 / #5-02-1)
サイクルシーケンス
測定前に、軸が引っかかっていないことを確認してください。
パラメータ Q570=0
- 機械軸上での動作が実行されます
- 送り速度ポテンショメータ、早送りポテンショメータ、スピンドルポテンショメータが作用します
- Machine
軸の詳細な動作順序は、機械メーカーによって定義されます。
パラメータ Q570=1
- 機械軸上での動作が実行されます
- 送り速度ポテンショメータ、早送りポテンショメータ、およびスピンドルポテンショメータが作用しません
- ステータスタブ MON で、表示させたい監視タスクを選択します
- そのダイアグラムから、コンポーネントが、警告しきい値またはエラーしきい値のどれだけ近くに存在するかを追跡します
- Machine
軸の詳細な動作順序は、機械メーカーによって定義されます。
注意事項
サイクル 238 MEASURE MACHINE STATUS はオプションの機械パラメータ hideCoMo (No. 128904) で非表示にすることができます。
- 測定データを記録する前に、テスト運転 Q570=0 でサイクルをテストしてください
- このサイクルを使用する前に、サイクル 238 の動作の種類と範囲を機械メーカーに伝えてください
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE MILL、FUNCTION MODE TURN および FUNCTION DRESS で実行できます。
- サイクル 238 は CALL アクティブです。
- 測定中に送り速度ポテンショメータなどをゼロにポジショニングすると、サイクルが中断し、警告が表示されます。警告を CE キーで確定し、サイクルを NC スタートキーで再度処理することができます。
サイクルパラメータ
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CYCL DEF 238 MEASURE MACHINE STATUS ~ | ||
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