作業エリア「リファレンス付け」
用途
作業エリア「リファレンス付け」には、インクリメンタルリニアエンコーダおよびアングルエンコーダ装備の機械では、リファレンス点に復帰する必要がある軸が表示されます。
機能説明
「基準点に走行する」アプリケーションでは、作業エリア「リファレンス付け」が常に開いています。機械をオンにしたときにリファレンス点に接近する必要がある場合、このアプリケーションが自動的に開きます。
- リファレンス点に復帰する軸を示す作業エリア「リファレンス付け」
リファレンス点に復帰する必要がある軸すべての後ろに疑問符が表示されます。
すべての軸がリファレンス点に復帰すると、「基準点に走行する」アプリケーションが閉じ、「手動操作」アプリケーションに切り替わります。
軸のリファレンス点復帰
次のように指定された順序で軸をリファレンス点に復帰させます: | ||
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次のように任意の順序で軸をリファレンス点に復帰させます: | ||
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注意事項
注意事項
衝突の危険に注意!
工具とワーク間で自動的に衝突点検は行われません。 プリポジショニングが不適切であったり、コンポーネント間の間隔が十分でない場合、軸のリファレンス中に衝突のおそれがあります。
- スクリーンに表示される注意に従ってください
- 軸のリファレンス前に、必要に応じて安全な位置に移動します
- 衝突の可能性がありますのでご注意ください
- まだリファレンス点に接近する必要がある場合は、操作モード「プログラム実行」に切り替えることはできません。
- NC プログラムのみを編集またはシミュレーションしたい場合は、リファレンス点に復帰した軸なしで操作モード「エディタ」に切り替えることができます。リファレンス点には、後からいつでも接近できます。
傾斜した加工面でのリファレンス点への接近に関連する注意事項
コントローラをシャットダウンする前に「加工面 旋回」機能 (#8 / #1-01-1) が有効であった場合、再起動後もこの機能が自動的に有効になります。傾斜した加工面で軸キーを使って移動します。
リファレンス点の復帰を行う前に、「加工面 旋回」機能を無効にしておく必要があります。有効であると警告が出力されてプロセスが中断されます。現在のキネマティクスで有効になっていない軸も、「加工面 旋回」を無効にすることなくリファレンス点に復帰できます (工具マガジンなど)。