M94 を使用して回転軸表示を 360°未満に減少させる

用途

M94 により、コントローラは回転軸の表示を 0°~360°の範囲に減少させます。さらにこの制限により、実際位置と新しい目標位置間の角度差が 360°未満に減少し、それによって移動動作を短縮することができます。

機能説明

作用

M94 はブロックごとにブロックの先頭で作用します。

適用例

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

11 L IC+420

:C 軸を移動させる

12 L C+180 M94

:C 軸の表示値を減少させて、移動させる

コントローラは処理の前に C 軸の位置表示に値 0°を表示します。

粘着溝の製作時などに、最初の NC ブロックで C 軸がインクリメンタルに 420°移動します。

2 番目の NC ブロックはまず C 軸の位置表示を 420°から 60°に減らします。次にコントローラは C 軸を目標位置 180°に位置決めします。角度差は 120°です。

M94 を使用しない場合、角度差は 240°になります。

入力

M94 を定義すると、ダイアログが続行され、該当する回転軸が照会されます。軸を入力しないと、コントローラはすべての回転軸の位置表示を減らします。

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

21 L M94

; すべての回転軸の表示値を下げる

ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。

以下に応じて調整を行います。

  • 工具
  • 切断値
  • 送り速度
  • 安全な高さまたは安全な位置
  • 機械特有の位置 (例:M91)
  • プログラム呼出しのパス

一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。

さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。

 
Tip

プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。

21 L M94 C

; C 軸の表示値を下げる

注意事項

  • M94 は、360°を超える値も許可する実際の位置表示を持つロールオーバー軸でのみ作用します。
  • 機械メーカーは機械パラメータ isModulo (No. 300102) で、モジュロカウンティングシステムがロールオーバー軸に対して使用されるかどうかを定義します。
  • 機械メーカーはオプションの機械パラメータ shortestDistance (No.300401) で、コントローラがデフォルトで最短の移動距離で回転軸を位置決めするかどうかを定義します。両方向の移動距離が同じ場合は、回転軸をプリポジショニングすることにより、回転方向に影響を与えることができます。PLANE 機能内でも傾斜ソリューションを選択できます。
  • 傾斜方法

  • 機械メーカーはオプションの機械パラメータ startPosToModulo (No. 300402) で、コントローラが各位置決めの前に実際の位置表示を 0°~360°の範囲に減らすかどうかを定義します。
  • 回転軸に対して移動限界またはソフトウェアリミットスイッチが有効な場合、M94 はこの回転軸に作用しません。

定義

モジュロ軸
モジュロ軸は、エンコーダが 0°~359.9999°の値のみを出力する軸です。軸がスピンドルとして使用される場合、機械メーカーはこの軸をモジュロ軸として構成する必要があります。

ロールオーバー軸
ロールオーバー軸は、複数または任意の数の回転を実行できる回転軸です。機械メーカーはロールオーバー軸をモジュロ軸として構成する必要があります。

モジュロカウンティングシステム
モジュロカウンティングシステムを装備した回転軸の位置表示は 0°~359.9999°の間です。359.9999°の値を超えると、表示は再び 0°から始まります。