サイクル 860 CONT. RECESS, RADIAL
ISO プログラミング
G860
用途
関連項目
- 任意形状のスロットの軸方向突切り用サイクル 870 CONT. RECESS, AXIAL
粗加工サイクルシーケンス
コーム状溝切り
- 全体への溝切りの際、工具は低めの送り速度 Q511 で溝切り深さ + オーバーサイズまで移動します
- コントローラは、各切削後に工具を早送りで引き戻します
- フルカットの位置と数は Q510 と刃先の幅 (CUTWIDTH) によって異なります。すべてのフルカットが行われるまで、ステップ 1 と 2 が繰り返されます
- コントローラは、送り速度 Q478 で残りの材料を加工します
- コントローラは、各切削後に工具を早送りで引き戻します
- すべてのコームリッジが粗加工されるまで、ステップ 4 と 5 が繰り返されます
- 次に、コントローラは工具を早送りでサイクル開始点に戻します
注意事項
- サイクル呼出し前に、材料が切削される切削境界の側に工具が既にあるように工具を位置決めしてください
- このサイクルは、加工モード FUNCTION MODE TURN でのみ実行可能です。
- サイクル呼出し時の工具位置により、切削する範囲のサイズが決まります (サイクルの開始点)。
プログラミングの注意事項
- サイクルを呼び出す前に、位置決めブロックを半径補正 R0 で開始位置にプログラミングします。
- サブプログラム番号を定義するには、サイクル呼出し前にサイクル 14 CONTOUR GEOMETRY または SEL CONTOUR をプログラミングする必要があります。
- 輪郭サブプログラムでローカルな Q パラメータ QL を使用する場合は、QL を輪郭サブプログラムの内部でも割り当てるか、計算する必要があります。
- FUNCTION TURNDATA CORR-TCS:Z/X DCW または旋削工具表の DCW 列での記入により、溝切り幅に対するオーバーサイズを有効にすることができます。 DCW は、正の値と負の値を取ることができ、溝切り幅に追加されます:CUTWIDTH + DCWTab + FUNCTION TURNDATA CORR TCS: Z/X DCW。 表に記入された DCW がグラフィックで有効になっている間、FUNCTION TURNDATA CORR TCS でプログラミングされた DCW は表示されません。
- コーム状溝切りが有効 (Q562 = 1) で、値 Q462 RETRACTION MODE が 0 以外の場合、エラーメッセージが出力されます。
- 輪郭を仕上加工する場合、輪郭記述で工具半径補正 RL または RR をプログラミングする必要があります。
サイクルパラメータ
補助図 | パラメータ |
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Q215 機械加工運転(0/1/2/3)? 加工範囲を指定します: 0:粗加工と仕上加工 1:粗加工のみ 2:完成寸法の仕上加工のみ 3:許容値の仕上加工のみ 入力:0、1、2、3 | |
Q460 セットアップ許容値? 予備、現在は機能なし | |
Q478 荒削り送り速度? 粗加工時の送り速度。M136 をプログラミングすると、コントローラは mm/min 単位の M136 を使用せずに、mm/rev 単位で送り速度を解釈します。 入力:0...99999.999 または FAUTO | |
Q483 直径のオーバーサイズ? 定義した輪郭の直径の許容値。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99.999 | |
Q484 Zのオーバーサイズ? 定義した輪郭の軸方向での許容値。 この値はインクリメンタル値です。 入力:0...99.999 | |
Q505 仕上げ加工送り速度? 仕上加工時の送り速度。M136 をプログラミングすると、コントローラは mm/min 単位の M136 を使用せずに、mm/rev 単位で送り速度を解釈します。 入力:0...99999.999 または FAUTO | |
Q479 機械加工の制限(0/1)? 切削制限を有効にします: 0:切削制限は無効 1:切削制限 (Q480/Q482) 入力:0、1 | |
Q480 直径の制限の値? 輪郭の境界の X 値 (直径指定) 入力:-99999.999...+99999.999 | |
Q482 Zの切削制限の値? 輪郭の境界の Z 値 入力:-99999.999...+99999.999 | |
Q463 プランジングの深さを制限しますか? 1 回の切削あたりの最大溝切り深さ 入力:0...99.999 | |
Q510 凹部の幅に対する重複係数? 係数 Q510 で粗加工時の工具の側面切込みを調整します。Q510 を工具の幅 CUTWIDTH に掛けます。これにより、側面切込み「k」が求められます。 入力:0.001...1 | |
Q511 %での送り速度係数? 係数 Q511 で全体への溝切り時、つまり工具幅 CUTWIDTH 全体による溝切り時に、送り速度を調整します。 送り速度係数を使用すれば、残りの粗加工工程の間、最適な切削条件が得られます。これにより、溝切り幅のそれぞれのオーバーラップ (Q510) において最適な切削条件が可能になるように、粗加工送り速度 Q478 を定義することができます。その場合、全体への溝切り時にのみ、送り速度が係数 Q511 の分だけ減速されます。これにより、全体的に加工時間が短縮されます。 入力:0.001...150 | |
Q462 リトラクション動作(0/1)? Q462 で溝切り後の後退動作を指定します。 0:工具が輪郭に沿って後退します 1:まず工具が輪郭から斜めに離れ、その後に後退します 入力:0、1 | |
Q211 滞留時間/ 1/分? 底部での溝切り後の後退を遅らせる、工具スピンドルの回転の滞留時間を指定します。工具が Q211 の回転の長さだけ滞留した後、初めて後退が行われます。 入力:0...999.99 | |
Q562 コーム状溝切り (0/1)? 0:コーム状溝切りなし - 最初の溝切りは全体に対して行われ、それ以降の溝切りは横方向に移動していき、オーバーラップします Q510 * 刃先の幅 (CUTWIDTH) 1:コーム状溝切り - 仮溝切りはフルカットで行われます。次に、残りのリッジの加工が行われます。これらの溝切りは順番に行われます。これにより、中央のチップが排出され、チップが挟み込まれるリスクが大幅に減少します 入力:0、1 |
ユーザーマニュアルに含まれている NC プログラムは、あくまで解決のヒントです。機械で NC プログラムまたは個々の NC ブロックを使用する前には、必ずそれらを調整してください。
以下に応じて調整を行います。
- 工具
- 切断値
- 送り速度
- 安全な高さまたは安全な位置
- 機械特有の位置 (例:M91)
- プログラム呼出しのパス
一部の NC プログラムは機械キネマティクスに依存しています。このような NC プログラムは、最初のテストランの前にその機械キネマティクスに合わせてプログラムを調整してください。
さらに、実際のプログラムランの前にシミュレーションで NC プログラムをテストしてください。
プログラムをテストすることで、ソフトウェアオプションや有効な機械キネマティクス、現在の機械構成で、その NC プログラムが使用可能かどうかを確認できます。
11 CYCL DEF 14.0 CONTOUR GEOMETRY | ||
12 CYCL DEF 14.1 CONTOUR LABEL2 | ||
13 CYCL DEF 860 CONT. RECESS, RADIAL ~ | ||
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14 L X+75 Y+0 Z+2 R0 FMAX M303 | ||
15 CYCL CALL | ||
16 M30 | ||
17 LBL 2 | ||
18 L X+60 Z-20 | ||
19 L X+45 | ||
20 RND R2 | ||
21 L X+40 Y-25 | ||
22 L Z+0 | ||
23 LBL 0 |