ディスプレイなしのハンドホイール
用途
この章には、ディスプレイなしのハンドホイール HR 510 および HR 510 FS に関する補足情報が記載されています。
関連項目
- 利用可能なハンドホイールの概要
- ディスプレイハンドホイール
機能説明
操作エレメント
ディスプレイなしのハンドホイールには、次の操作エレメントがあります:
1 | 軸キー |
2 | 「現在位置を取り込む」キー |
3 | 速度レベルキー |
4 | 移動方向キー |
5 | 機械メーカーが設定できるキー (スピンドルオン、NC スタート、または NC ストップなど) |
6 | ハンドホイール許可キー |
7 | 調整ホイール |
8 | 「非常停止」キー |
速度レベル
ハンドホイールには、事前に定義された速度レベルを選択できる 3 つのキーがあります。
速度レベルは次の値に影響します:
- 調整ホイールを 1 ノッチ回したときに、軸を位置決めする距離
- 方向キーを押したときに、軸を位置決めする送り速度
1 つのキーで距離と送り速度の両レベルを選択できます。ただし、調整ホイールを回すかキーを使用するかに応じて、独立した異なる値が使用されます。
キー | 意味 |
---|---|
低速レベル 例:0.001°または 0.001 mm/inch の距離 | |
中速レベル 例:0.01°または 0.01 mm/inch の距離 | |
高速レベル 例:0.1°または 0.1 mm/inch の距離 |
機械のマニュアルを参照してください。
機械メーカーは各軸の速度レベルの値を定義します。
ハンドホイールの有効化と無効化
次のようにディスプレイなしのハンドホイールを有効化します: | ||
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次のようにディスプレイなしのハンドホイールを無効化します: | ||
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現在の位置で NC ブロックを生成する
機械のマニュアルを参照してください。
機械メーカーは、ハンドホイールキーに任意の機能を割り当てることができます。「現在位置を取り込む」キーは、ご使用のハンドホイールにない場合があります。
次のようにハンドホイールを使用して NC ブロックを生成します: | ||
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機械パラメータ actPosAxes (No. 105415) を使用して、「現在位置を取り込む」キーで直線 L をどの軸で作成するのか定義します。
ディスプレイなしのハンドホイールでのステップ方式位置決め
ステップ方式位置決めでは、キーを押すごとに選択した軸が定義された値分だけ移動します。 ディスプレイなしのハンドホイールを使用してステップ方式位置決めを行うには、コントローラでステップ単位を定義する必要があります。
ステップ方式位置決めは、方向キーを使用した移動動作でのみ機能します。
ディスプレイなしのハンドホイールの場合は、次のようにステップ方式で位置決めします: | ||
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