工具使用ファイル

用途

コントローラは工具使用ファイルに、すべての必要な工具や工具使用時間など、NC プログラムの工具に関する情報を保存します。このファイルは工具使用テストに必要です。

条件

  • 工具使用ファイルを作成します」が機械メーカーにより承認されている
  • 機械メーカーは機械パラメータ createUsageFile (No. 118701) で、「工具使用ファイルを作成します」機能を許可するかどうかを定義します。

  • 工具使用ファイルの作成

  • 工具使用ファイルを作成します」設定は、「1 回」または「常に」に設定されています
  • チャンネル設定

機能説明

工具使用ファイルには以下のパラメータが含まれます:

パラメータ

意味

NR

工具使用ファイルの行番号

入力:0...99999

TOKEN

TOKEN 列には、各行にどの情報が含まれているかが 1 つのワードで示されます:

  • TOOL:工具の呼出しごとのデータ、時系列で一覧表示
  • TTOTAL:工具の全データ、アルファベット順に一覧表示
  • STOTAL:呼び出された NC プログラム、時系列で一覧表示
  • TIMETOTALNC プログラムの工具使用時間の合計
  • TOOLFILE:工具表のパス
  • これにより、工具表 tool.t を使用してシミュレーションを実行したかどうかを工具使用テストで確認できます。

入力:テキスト幅 17

TNR

工具番号

工具がまだ取り付けられていない場合、この列に値 –1 が表示されます。

入力範囲:-1~32767

IDX

工具インデックス

入力:0...9

NAME

工具名

入力:テキスト幅 32

TIME

工具使用時間 (秒)

工具がかみ合っている時間、早送り動作なし

入力範囲:0~9999999

WTIME

合計工具使用時間 (秒)

工具交換と工具交換の間に工具が使用されている合計時間

入力範囲:0~9999999

RAD

工具表の工具半径 R とデルタ半径 DR の合計

入力範囲:-999999.9999~999999.9999

BLOCK

工具呼出しの NC ブロック番号

入力:0...999999999

PATH

NC プログラム、パレット表または工具表のパス

入力:テキスト幅 300

T

工具インデックスを含めた工具番号

工具がまだ取り付けられていない場合、この列に値 –1 が表示されます。

入力範囲:-1~32767.9

OVRMAX

最大送り速度オーバーライド

加工のみをシミュレーションする場合は、値 100 が入力されます。

入力範囲:0~32767

OVRMIN

最小送り速度オーバーライド

加工のみをシミュレーションする場合は、値 -1 が入力されます。

入力範囲:-1~32767

NAMEPRG

工具呼出し時の工具定義の方法:

  • 0:工具番号がプログラミングされている
  • 1:工具名がプログラミングされている

入力:01

LINENR

NC プログラムが定義されているパレット表の行番号

入力:-1...99999

注意事項

工具使用ファイルは、拡張子 *.dep 付きの依存ファイルとして保存されます。

作業エリア「ファイル」の設定では、「ファイル管理」に依存ファイルを表示するかどうかを選択できます。

ファイル管理のエリア